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アセスメントが難しい利用者はサービス事業所が頼り

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「アセスメントが難しい利用者はサービス事業所が頼り」をテーマに書いてみたいと思います。

私はケアマネジャー(以下:ケアマネ)として毎月利用者宅へ訪問しモニタリングと共に常時アセスメントを行っています。

(※アセスメント:課題抽出・課題分析)

利用者の中には独居の方もいれば、高齢者夫婦もいますし、子どもと同居されている方もいます。

概ねどの利用者も面談する中で普段の生活や介護状況は見えてくるものですが、中にはどうしても普段の生活が見えてこない人もいます。

例えば高齢者夫婦で利用者(妻)は認知症を患っており、夫は妻の介護に興味がないので妻の生活状況を把握していない…そんな場合等です。

利用者に話を聞いても「事実なのか否か」が分からず、生活を見ても成り立っていないわけではない。夫は自宅にいるものの面談時に話を聞いても妻の身の回りのことには興味がないから理解してない。

そんな場合はどうしてもアセスメントが不十分になります。課題があるようで見えてこないからです。

そんな時、サービス事業所との「情報の共有」が大きなカギになります。


お互いの情報を合わせる


ケアマネが見ている視点とサービス事業所が見ている視点はそれぞれ少しずつ異なると思います。

ケアマネは利用者世帯(本人・家族すべて)の全体像を意識しながら、どこに問題点があるかを探りながら情報収集しています。

サービス事業所は各々の関わりの中からより具体的な問題点(食事・排せつ・歩行・移動)などに視点が向いていると思います。

もちろんこれは極端な例であり、ケアマネも具体的な視点で見る時もあればサービス事業所が全体像を意識して見ている事もあるのはご理解ください。

各々情報収集する視点や環境が異なるので、持っている情報も違うと私は思っています。

なので情報が集めづらい利用者に対して、私はサービス事業所とより情報共有を密にしてお互いの視点からの意見共有をまめに行うようにしています。

アセスメント力の高い事業所には自ずと依頼をしてしまう


サービス事業所のアセスメント力も千差万別。「利用者をよく理解してくれているな」と感じる事業所はとても頼りになります。

ケアマネは公正中立の立場なので、同一法人の同一サービスに8割以上依頼をしてはいけないというルールがあります。

例えば同じ法人の訪問介護(ヘルパー事業所)を全体の8割以上ケアプランに組み込んだ場合、ケアマネの事業所は報酬を減算しなければなりません。

そうそう8割以上になることはないとは言え、ケアマネは「公正中立」の意識は常に持っているので同じサービス事業所ばかりに仕事を依頼することは極力避けるようにしていると思います。

とは言え、利用者のアセスメント力があると感じるサービス事業所は頼りになるので依頼が偏ってしまうのも事実。

アセスメント力があると感じるサービス事業所は連携も取りやすいと個人的には感じています。

アセスメント力は利用者への興味??


ここからは私の独断と偏見ですが、アセスメント力があると感じるサービス事業所は利用者に対しての興味が強いと感じます。

利用者のことを考えているからこそ、自然と利用者に興味を持ち、利用者の様子から課題や問題点を発見しやすい。

依頼があったことだけ、利用者が訴えることだけをフォローする意識でサービス提供している事業所はそれほどアセスメント力が高いと感じることはありません。

ケアマネもサービス事業所もそれぞれが利用者への興味を持ち、それぞれの視点からアセスメントを行なえれば利用者の生活はより鮮明に見えてくると思います。

そのお互いの情報があれば、利用者へのアプローチ方法も変わり早期に対策が打てることもあるかもしれません。

だからこそ、アセスメントが難しい利用者はアセスメント力の高いサービス事業所の支援が頼りだと個人的には思っています。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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カイゾウ@現役在宅ケアマネ15年×コーチング1年❗
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