困難ケースって何をもってそう呼ぶの?
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「困難ケースって何をもってそう呼ぶの?」というテーマで書いてみたいと思います。
私たち居宅介護支援事業所(ケアマネのいる事業所)は地域包括支援センターや病院のMSW(医療相談員)などから新規相談を頂いています。
もちろんご本人・ご家族からご相談頂くこともありますが、新規相談のほとんどは上記に上げた窓口から頂くことが多いです。
そんな中、時折「困難ケースなんですけど良いですか?」という相談が来ることもあります。
今回はこの「困難ケース」について掘り下げてみたいと思います。
この記事は
・(新人)ケアマネさん
・介護従事者さん
・地域包括職員さん、病院MSWさん
の参考になるように書いていきます。
そもそも困難ケースって何?
実際に何か定義があるかというとそんなものは存在しません。
要するに「何かしら支援するに当たって大変なことがある」からそう言っているに過ぎないのです。
私はこれまで多くの「困難ケース」と呼ばれる利用者・家族を担当させて頂きました。そんな私が考える「困難」に該当するであろう要件を少し上げてみます。
〇虐待(疑い)
〇ゴミ屋敷
〇重度認知症状(徘徊・暴言・捏便など)
〇独居高齢者(経済的・社会的・精神的問題など)
〇利用者・家族に精神障害がある
などが「困難」と呼ばれるケース(利用者)にある要素だと感じています。またここに書いたのは一部の要素であり、これ以外にも様々なことがきっかけで「困難」に該当することがあります。
誰にとっての困難なの??
これは「支援する側にとって」という捉え方で良いと思います。
だって支援される利用者・家族自ら「私(達)は困難です」とは言わないですもんね。
私はケアマネなので、ケアマネ視点で言うなれば「ケアマネとして支援する上で悩んだり、難しいと感じたり、時に苦しかったりするケース」が「困難ケース」になります。
もちろんどんな利用者に対しても悩むことや難しいと感じること、時に苦しいこともありますが「困難ケース」はそのレベルが尋常ではない場合に限ります。
ただ、ここで誤解が無いようにお伝えしたいのは「困難ケース」という言い方そのものが私は好きではありません。何故なら前述したように「困難」と感じるのは支援する側であって、利用者・家族には関係のないことだからです。
ましてや「困難ケース」だからと言って担当することを断ることもしません。
どんな方であっても全力で支援させて頂く。それがケアマネジャーだと私は思います。
何より「困難」と「感じる」のは主観であって、誰もが同じように感じることが出来るものでもありません。
私には全くと言って良いほど「困難」と感じないのに、他のケアマネや地域包括支援センター・病院MSWから見たら「困難」と感じることは多々あります。
それだけ曖昧なのがこの「困難ケース」と言われる「呼称」です。
ケアマネは「困難ケース」と呼ばれる方から逃げない方が良い!
ここからはケアマネに向けて書きます。
ケアマネの中には「困難ケース」と言われてひるんだり、極力自ら担当しないように距離を取ろうとされる人が少なくありません。
「困難ケース」と呼ばれる利用者・家族の方達は決して悪ではありませんし、様々な背景の下でそこに至っているはずです。
むしろ関わらせて頂くことで多くの学びを与えてくださる方達だと私個人としては感じます。
私自身「支援が困難」とされる方達と多く関わらせて頂く機会に恵まれました。その当時は本当に辛いと感じたこともありましたし、今現在もそう呼ばれる利用者を複数名担当してますが、自分自身にとってプラスはあれどマイナスなことは何一つとしてありません。
ケアマネとして今後も長く働きたいと考えているのであれば「困難ケース」と呼ばれる方達と一人でも多く向き合って、様々な経験をさせて頂くことをお勧めします。
その経験が他の利用者・家族にも還元できるだけの自分のスキルに変わることは間違いありません。
支援を求められたら是非「逃げずに」受けましょう。
まとめ
「困難ケース」は主観でしかありません。人によって感じ方はそれぞれ。
だからこそ簡単に「困難ケース」という枠組みに当てはめてしまうのではなく「本当に困難なのか?」「何を持って周りはそう捉えているのか?」を考えながら支援すると共に「思い込み」や「感情」を極力省いて冷静に関わることが大切です。
また改めて『「困難ケース」の支援の仕方』についても書いてみたいと思いますが、まずは支援する側が同じ方向を向いて関わることが重要だと感じます。
「困難ケース」=「事例」であり、そこから得られるものを共有し様々な方を支援できる支援者・地域・行政を作る為の経験を与えてくださる存在だと感じます。
是非前向きな捉え方をしたいものです。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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今日はこの辺で。
ではまた!!