担当利用者が支援終了になって感じること。
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「担当利用者が支援終了になって感じること」をテーマに書いてみたいと思います。
今月に入り私が担当させて頂いていた方が3名続けて支援終了になりました。
理由はご逝去と施設入所。
ケアマネジャー(以下:ケアマネ)なら誰しも経験があるかもしれませんが、私はいつも支援終了時に「これで良かったのかな?」と思います。
ご逝去された方のうち1名はターミナルの方。
お亡くなりになること前提で支援が始まったので、支援開始から数カ月は現在の私が考えられる全力で支援してきたつもりです。
ご自宅でお看取りする事も出来ました。
それでも胸を張って「これで良かった」とは思えません。
今日はそんなことを書いていきます。
支援終了までの過程で
これまで数多くの利用者の支援終了を経験してきました。
この1年でも18名の終了者がいます。
(今年は多かった気がする…)
終了理由の多くはご逝去。次に施設入所です。
幸いにも今のところ事業所・担当者変更希望による終了はありません。
私としてはどの利用者にも同じように自分の考えられる最善で最大限のケアマネジメントをしているつもりですが、終了時にはいつも考えます。
「〇〇さんはこれで良いと思えたかな?」
「自分の望む最期を迎えられたかな?」
「やり残したことはなかったかな?」
私は利用者の隠された「本心」を知りたくて面談には時間を使います。
アセスメントを何度も行いながら日数と比例して情報を多く頂けるように最善を尽くします。
生活歴や趣味・好きなこと(好きだったこと)・家族、友人関係等に至るまで話を伺い、利用者の隠された意向を1つでも拾い上げたいと思っています。
それでも一ケアマネが知ることが出来るのはその方の人生のほんの一部。
利用者が住み慣れた自宅で可能な限り「その方らしく」過ごせるように考えてはいますが、介護保険を通してケアマネが出来ることは多くはありません。
ご逝去にしろ、施設入所にしろ、利用者が自宅の生活に「満足」していられたのかいつも考えさせられます。
もっと出来たことがあったのか?
それでも私は利用者の支援を終えて後悔することはほとんどありません。
後悔するだけでは次に繋げられないので…。
「もっと〇〇出来たかもしれない」と反省することがあれば、それを次に同じような状況の方を支援させて頂く時に活かします。
私が13年ケアマネを続けていられるのも、利用者お一人お一人と関わらせて頂く中で得た「経験」が活きているからだと思います。
私は後ろ向きな性格ですが、ケアマネという仕事においては常に前向きにいるように心掛けています。
長年ケアマネを続けていると失敗に慣れてしまうことも少なくありません。
変に自分を正当化して失敗を「ないもの」にしてしまう。
私も時折そうしている自分に気づくことがあります。
気づけば修正も出来るのですが、無意識でそのようになってしまっては利用者から頂いた「経験」が無駄になってしまう。
そうならない為にも、「もっと○○出来たかもしれない」と思うことは大切だと思っています。
悲しい気持ちはない
時折私は自分に欠陥があるのかな?と思う部分でもあるのですが、利用者の支援終了において「悲しい」と思うこともありません。
長年介護に関わる中で「死」というものに慣れてしまったことも一理あるのかもしれませんが、利用者「一人」に対して「入れ込む」ことがないからなのだと思います。
誰か一人に「特別」なことをすることはほとんどなく、あくまで「ケアマネと利用者」という距離感を保つように心掛けています。
この点においても時に「これで良いのかな?」と考えることはありますが、出来ないことを無理にやるのではなく、「自分が出来る最大限」を継続することが長くケアマネを続けるコツだと私は思っています。
私の特徴として人との距離感を上手く理解できません。
なので、一定の距離感を保っていないと「良し悪し」を判断できなくなってしまいます。
これは自分の家族や友人に対する距離感とも延長するものですが、あまりに近くなればなるほど「自分の正解」が相手の正解と勘違いしやすくなる。
これも先ほどの失敗に対して「自分を正当化してないものに…」と同じようなモノだと思います。
意識していれば出来ても、意識しなくなると出来なくなる。
利用者との距離が近くなれば気づけなくなる可能性も高まるので、私は必要以上に「距離感」を意識していると思います。
時に「冷たく」映るかもしれませんが、「距離感」と「最大限に利用者支援に応える」はイコールではありません。
仕事として出来ることは最大限行います。
それでも毎回湧き上がる「これで良かったのか?」という気持ち。
これがなくなったら私はケアマネをやっていては「いけない」フェーズに入ったと思うかもしれません。
今月は3名が一時期にまとまって終了になったのでセンチメンタルです…。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。