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高齢になって金銭的に困る人と困らない人の違い
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「高齢になって金銭的に困る人と困らない人の違い」をテーマに書いてみたいと思います。
私はケアマネジャー(以下:ケアマネ)として日々多くの高齢者と接する機会がありますが、金銭的な問題を有している人が一定数います。
正直ケアマネとしては、金銭的に余裕のない方に対して出来る支援は限られます。
何故ならケアマネがケアプランを作成する上ではどうしても「介護保険サービス」を主軸に考える必要があり、介護保険サービスにはお金が掛かります。
介護に掛けるお金に余裕のある方であれば、提案し実際に利用まで繋げることが出来るケースでも金銭的に余裕のない方に対しては提案止まり、もしくは提案すら躊躇う場合があります。
「なぜ同じ年代を生きてきた人でもここまで大きな違いがあるのか?」
と考えた時に、ふと思ったことがあるので、今日はそんなことを書いてみたいと思います。
結論として、高齢になって
金銭的に困らない人は「未来の自分=今の自分」
金銭的に困る人は「未来の自分=他の人」
と考えている人なのだと思います。
将来に描く期待は楽観的?
「今」やらなければならないことを先延ばしにする人は少なくありません。
私もその一人です。例えば「これから毎日筋トレしよう」と思っていても、その時がきたら「今日はもう疲れたから明日にしよう」となる。
実際これの繰り返しで、結局は筋トレを続けることが出来ずに何も変わらない日々が続くわけですが…。
この「先延ばし」にするという行為は、「明日(未来)の自分なら筋トレをするであろう」という楽観的な考え方が生んでいるモノだと思います。
何故なら、「明日の自分が今日よりも疲れていない」保証はどこにもないわけですが、「今日は疲れたから」を理由に筋トレをやらないを選択してるわけですから…。
似たようなことが日々繰り返された結果「今」があります。
そして、「今」結果の出ている方はそのような「未来」への先延ばしを克服し愚直にやり続けた人ばかりなのではないでしょうか?
将来の自分は他人??
これと似たようなことが「将来へのお金」を考えないことなのだと思います。
この記事を読んでくださっている人で「貯金」をされている方はどの程度いるでしょうか?
そして、その「貯金」を「投資」に回している方はどの程度いるでしょう?
もし「貯金」も「投資」もしていないという方がいたら少し考えてみて欲しいと思います。
「今」はお金がなくても身体が元気で何でも出来るからどうにでも出来ると思いますが、「将来」のあなたは「今」と同じ心身の状態だと思いますか?
実際にニューヨーク大学の某教授が行った実験では、現在の自分と将来の自分が密接に繋がっていると考えている人は貯金も多く、クレジットカードの負債も少ないというデータがあるようです。
将来の自分を、今の自分とは違う「他人」という認識になればなるほど、将来苦しい状況になるということだと思います。
「今」しか出来ない
年老いて「お金」がない状況になった人は正直どうにもなりません。
宝くじでも当たらない限りお金が一気に増えるなんてこともないでしょうし、「お金の扱い方」が分からなければ宝くじで大金を手にしても確実にまた「お金がない」状況に逆戻りします。
将来自分が生きているかどうかは分かりませんが、生きている可能性が「0」ではないのであれば備えておく必要があると私は思います。
過去私がケアマネとして関わったことのある利用者の中には「お金がない」ことを社会や他人のせいにしていた利用者もいました。
少し毒を吐きますが、その時の私の内心は「知らねーよ!」
「今のお前」があるのは「過去のお前」の責任だ!!
その時心からそう思いましたし、今もそう思っています。
少し酷なことを言いますが、年老いてお金がない状況なのであれば、その中で受けられる範囲の支援しか受けられませんし、それを行政やケアマネ等に「どうにかしろ」と言われてもない袖は振れない。
ケアマネが提案する支援が「お金の掛かる」ことであっても、本来ケアマネは「介護保険サービス」を主とした調整役なので「お金がない」状況で考えられる支援にも限度があります。
それを踏まえて現状金銭的に厳しい方は受け入れて欲しいですし、これから介護のことを考える方は「介護にはお金が掛かる」ことを念頭に必要資金として準備しておいた方が良いと思います。
その為にも若い方は今から学んで、年老いてお金がない状況を避けて欲しいですし、私と同年代の方は今から準備しておく必要があると私は思います。
既に高齢な方は「誰かが必ず助けてくれる」保証はないので、今から人間関係を構築してでも、地域との繋がりや役割を担っておく必要があると個人的には思います。
未来の自分は決して他人ではありません。
私は未来の自分にすべてを押し付けることのないように、今から未来に繋がることをしっかりと準備しておきたいと思います。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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