ケアマネの通院同行パート②
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
前回は介護保険改正に関連して「通院同行」について書きました。
今回は私の「通院同行」の経験を書いてみたいと思います。
この私の経験は、これから「ケアマネとして」利用者の受診に同席する方や「家族として」親の受診に同席する方の参考になると思います。
私はケアマネ歴11年目に突入。ケアマネとしてはそこそこベテランの域に達してきていると思います。
そんな私ですが、ケアマネ1年目から丸7年間。
毎月とある医師の診察に同席し続けました。
担当していた利用者の主治医(以下:A先生)でした。その当時、医師の診察に同席するという意味もわからず…。
「なんで同席してたの?!」と思われるでしょう。。。
A先生が「ケアマネから生活や経過について聞きたい!毎回同席するように!」とわざわざ連絡してきました。
正直「え~っ!毎月?!そんなに時間ないよ!勘弁してよ!」と思いました。利用者も家族もある程度しっかりとA先生に話を伝えられるので、わざわざ私が行く意味ってなんだろう?と思いました。
そんな中、毎月の受診同席が始まりました。
ケアマネ1年生の私は初の同席に何の準備もすることなく臨みました。するとA先生「最近はどのようなリハビリをされていますか?」と私に質問。
「えっ!?デイケアには通ってるけど、何しているかなんて知らないよ…」と思いつつ答えられずにいると、「ケアマネは自分の担当利用者がどのようなリハビリをしているのか知らないのですか?」と…。
「そんな担当してる全利用者のリハビリの内容なんて把握できないよ…」と心では思うも、「次回までに確認してきます」と返答。
このようなやり取りが毎月続きました。
もちろんリハビリのことだけではなく、利用者の食事量や体重の変化、服薬や皮膚の状態についてなどなど…。毎月毎月ケアマネである私に聞いてきました。
その都度私はわからないことは調べ、実際にサービス利用中に様子を確認に行ったり、毎月のモニタリングでは先生から質問が来るであろう内容を家族に聞くようになっていました。
私が今でもモニタリングの場で確認していることはサービス利用状況の他に以下の通りです。
・食事関係(回数、量、飲み込み、体重)
・運動関係(散歩の有無や自宅での動き、転倒の有無)
・通院状況(主治医以外への受診、服薬の追加や飲み忘れ)
・検査結果(血液検査の内容など)
・生活リズムの変化(起床~就寝までの習慣)
すると、次第に先生が次に何を聞いてくるか、何が気になるかがわかるようになっていました。
ここまで読んでくださった方はお気づきかと思いますが、私は毎月A先生の診察に同席することで、ケアマネとしてのスキルを引き上げて頂いていたのです。
今では、先生の診察に同席する必要もなくなりましたが、きっとA先生は初めからケアマネとしての私を引き上げる意図があったのだと思います。
なぜなら、私の勤め先の院長先生だから。
正直診察同席は毎月本当に怖かった…。優しく問いかけてもらう事は皆無。質問に即時に答え、出来なければ強烈な圧を喰らう。
それに耐えつつ考え続けていくうちに、段々と利用者から得るべき情報がわかるようになりました。
今ではこの経験があったからこそ、今の私がいると心から思っています。
ケアマネは今後利用者の診察に同席すると加算を得られるようになります。
それであれば、ただその場にいるだけでなく医師から質問されるであろうことを予め確認し、しっかりと伝えられるようにしてこそ加算を得る価値に繋がると思います。
長くなったので今日はこの辺で。
ではまた!!