傾聴はただ「聴く」だけではない
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
コーチングを学び始めてから改めて「傾聴」について考えています。
私はケアマネジャー(以下:ケアマネ)として毎日利用者・家族と面談する機会を頂いています。
コーチングを学んでから自分がいかに「傾聴」が出来ていないのかを実感しました。
私は人の話が「聴ける」タイプだと自負していました。
元々自分が話をするよりも人の話を聴いている方が好きですし、自分の話をするくらいなら人の話を聴く方が良いとも思っています。
裏を返せば話をするのが苦手だからコミュニケーションを取るなら相手の話を聴く時間が長い方が良いという深層心理もあるのだと思います。
「聴き方」についても他者から見れば「上手い方」だとも思います。
もちろん意識的にやってきたことですが、表情やうなずき、相づちや質問など相手が「話しやすい」環境を作る術は相談援助の仕事をしていない人から比べたら出来ている方だと思っています。
では話を「傾聴」に戻します。
私はコーチングを学んでから「傾聴」を「相手の話を相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら聴くに『没頭』すること」だと認識するようになりました。
「相手の話を聴くことに没頭する」
ケアマネとして利用者・家族と面談をしている時は話を聴いているつもりでも、どこか相手の課題・問題・今後について自分の意識が移ってしまい「話を聴くことに没頭」することは出来ていません。
要はケアマネとしての「意見」や「考え」を話を聴きながら頭の中に巡らせている為、どうしても「傾聴」しきれていないという状態だと思っています。
繰り返しになりますが、傾聴とは「聴くことに没頭する」ことです。
相手の言葉だけではなく表情・しぐさ・声のトーン・目線すべてに意識を向けて観察し「話に聴き入る」。
コーチングの場合はここから客観的・主観的な気づきをフィードバックし、相手がこれまで気づいていなかった「物事・深層心理等」を自ら導き出して貰うアプローチに繋がっていくのですが…。
私がなぜ利用者との面談で「傾聴が出来ていなかった」と感じるかというと、「話を聴く」よりも「相手に言葉を投げかける」ことに意識が向いてしまい相手の言葉をすべて受け止めきれないことが多かったから。
コミュニケーションのテンポを意識するあまり、相手の言葉にすぐに反応し自分の意見や感想を投げ返す。「キャッチボール」を意識している節があることに気づきました。
これが「良い・悪い」という話ではなく、「傾聴」としては不十分。
「本当の傾聴」をした上で会話に活かしていければ利用者の話す内容や言葉も変わり、自分の現状に気づける方・前向きになれる方が増えるかもしれないと感じています。
私は利用者との面談時間を多めに設定しているケアマネです。その時間の活かし方を工夫することでこれまでとは違ったケアマネジメントが出来るかもしれない。
そう考えるとまだまだケアマネとしての私も進化出来る可能性があります。
コーチングを学ぶことで本業にも活かせる。コーチングって応用力が高い技術だと感じます。
来月からはプロコーチになる為の学びが始まります。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。