介護は技術も大切だけど何より『心』だと私は思う
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「介護は技術も大切だけど何より『心』だと私は思う」をテーマに書いてみたいと思います。
私が担当させて頂いている利用者の支援で感じたことです。
結論デイサービスを変えたことで落ち着きました。
その事例を通して感じたことが『心』って利用者にも伝わるし、報告をしてくる担当者の言葉でケアマネにも伝わるということ。
利用者を想い言っているのか?自分たち(支援する側)を大切に考えるなという意味ではありませんが、利用者も支援する側の『心』はきっと感じ取っているのだと思います。
利用者への対応は窓口を通して伝わってくる
とあるデイサービスに通っている認知症の男性利用者。
最近は認知症状の進行もあり、午後になると帰宅願望が強くなり大声を出したり杖を振り回したりすると度々デイサービス相談員より連絡がありました。
利用者は難聴でほとんど音が聞こえず普段は筆談でこちらの意図を伝えるのですが、興奮している時は文字も読めないのか聞き入れてもらえないとの報告。
普段自宅でも同様に興奮することがあり、家族も手を焼くと介護者から話はあるものの興奮した時は「しばらく放っておきます。30分もすればケロッと忘れていますよ」と介護者。
私は筆談ではなく、耳元で大きな声で話をするのですが伝わっていても伝わっていなくても笑顔で「そうかそうか」と返事してくれます。会話にならずとも私は困ったことがありません。
デイサービスでも穏やかな時は問題なく利用出来ている様子。ただ、興奮した時に職員の手におえないと度々相談員から報告がありました。
「夕方になると不穏になって入口まで歩いて行くので止めると手を振り払われます」「職員が付きっきりで対応しているのですがどうにも出来ません」
ひどい時は「4人で対応したのですがどうしようも出来なくて…」と報告があり、早退の為に家族が迎えに行くことが続きました。
その都度違う相談員が報告の連絡を入れてくるのですが、どの相談員も「何故その日不穏になったのか?」というきっかけを理解していないのと、報告の言葉尻が毎回「手が掛かって仕方がない」というマイナスな雰囲気が含まれる話し方をされました。
家族にも同様にマイナスの雰囲気を匂わせた報告と共に早退依頼の連絡をしていたようで、家族と私の意見が合致したのでデイサービスを変更。
結論としては、変更したデイサービスでは大きな問題もなく過ごせています。
利用者の「興奮」スイッチは??
私が考えるこの方の興奮(認知症状)スイッチが入るきっかけの一つは「相手の表情」だと思っています。
もちろんスイッチの全てがそうではないことはご理解頂きたいのですが、多くの場合は「表情」で伝わっています。
この利用者は耳が遠くてほとんど音が聞こえていません。なので身体に触れないと話しかけていることが分からないことが多々あります。
身体に触れると触れられた人の顔を見ます。その時の表情が険しければ「何すんだよ!!」と怒鳴ります。これはご家族がそのように対応していたのを目撃して感じました。
私はこの方に怒鳴られたことは一度もありません。
それは毎回必ず話しかける時は肩に手を置いて、耳元迄近づいてから大きな声で話しかけます。その後目が合ったら「笑顔」を向けると相手も笑ってくれます。聞こえなくても「えっ?!」と言いながら笑顔です。
ここからは想像でしかありませんが、この方が通っていたデイサービスの職員は利用者が不穏になった時に緊張感から顔がこわばっていたのではないかと思っています。
そもそも認知症で耳の遠い利用者に「4人」掛かりで行動を止めに入ればそりゃ興奮もするよねって話です。
何より報告回数は相当数あったのですが、接し方の工夫が一向に感じられませんでした。
ただただ「興奮しているから先生にお薬などで…」と言われる。
私個人としては対応の詳細を理解せずに服薬に頼るだけのサービス事業所は「いまいち」だと思っています。
利用者を支援する上で大切なのは「何故その人がそのような態度(状態)になるのかを理解する」ことだと思います。
それは相手のことを理解しよう。少しでも穏やかに楽しく過ごして貰いたいという意識の現れだと私は思います。
介護技術はもちろん大切ですが、まずは「心」が先。
私自身も常に「心」を意識して利用者に接していきたいと思います。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。