主任ケアマネ「更新」研修のリアル
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
私は今年度の主任ケアマネ「更新」研修を受ける予定です。これで2度目の主任ケアマネ更新。
この主任ケアマネ更新研修を受講するにも様々な「受講要件」があります。そして受講要件は都道府県によって若干異なります。
私の勤める「東京都」はなかなかに「受講要件」のハードルが高いと私は思います。
簡単に受講要件を書き記すと「ア~ウ」に該当する項目が複数あり、その「ア~ウ」にある複数の該当項目を一つずつクリアしなければ受講が出来ません。
参考までに東京都の主任介護専門員更新研修のURLを添付しておきます。
私の場合、東京都で働いていることで1つ目の要件はクリア。居宅介護支援事業所の「管理者」ではないので「介護支援専門員実習受け入れ」の担当者項目で2つ目の要件もクリアしました。
ちなみに埼玉県の場合「年4回の研修受講」か「実習受け入れ」のどちらかでほぼ要件クリアです。
東京都の場合、さらに「毎年度4回」の「都が認める研修」への参加が必須となります。もちろん他にも要件はありますが、さらにハードルが高いので割愛します。
この「毎年度」というのがネック。ちなみに埼玉県の場合は「更新研修受講の前年度」に4回受講でクリアです。
私の場合、前回「主任ケアマネ更新」以降に埼玉県から東京都へ登録変更をしています。※職場を埼玉県から東京都へ変えた為
前回埼玉県で更新した時は「実習受け入れ」を行ったことで簡単に要件クリアできましたが、今回は「実習受け入れ」+「毎年度4回の研修受講」が必須。
結論として東京へ移ってから毎回ほぼ欠席することなく地域の研修に参加したことでギリギリクリアできそうな所まで持って来れました。
しかし、今回行政(市役所)へ事前に状況を説明し何とか更新をしたいと伝えても「東京都で決められた項目がクリアできなければ…」と大して親身にもなって貰えず。
私は現在の市へ勤めるようになってから、地域のケアマネの集まりで役員をやったり、幹事をやったりとそれなりに行政の求める役割を担ってきたと思っていました。
しかし、今回の更新に対する相談を持ちかけた時、協力的ではなく「次年度は要件が変わるかもしれませんから」等とあるかもわからない要件緩和に期待させられ…(結果要件は変わりませんでした)。
主任ケアマネ更新の要件の一部に「市区町村が認めた場合は…」と特例的な項目があるにも関わらず「〇〇市は特例は認めていないんです」との返答。
「これじゃ主任ケアマネは減る一方だし、ケアマネとして続けていこうとする人も年齢と共に減っていくだろうな」と感じました。
正直14年もケアマネをやっていれば更新研修で学ぶような内容は十二分に経験で理解していますし、頭にも入っています。
むしろ知りたいのは「地域のローカルルール」と「社会資源」くらいなもので、それさえ分かればケアマネとして利用者を支援させて頂く材料は十分だと私は思っています。
何故なら14年の経験がありますから。
ところがケアマネは「5年ごとの更新」が義務付けられています。研修は毎回似たような内容です。
しかも研修受講には費用も掛かります。研修ごとに費用も異なりますが、今回私が受講予定の「主任ケアマネ更新研修」は38000円かかります。※受講料も都道府県で異なります。
受講する為に様々な要件をクリアし、申し込みを行う為に多くの書類を作成し、受講が決定してから数十時間の研修を受け、課題を提出し、欠席や途中退席することも許されない研修を受ける必要があるのです。
これに何の意味があるのか私には分かりません。
私はケアマネ資格を取得してから5年目までに受ける研修(実務者研修・専門研修Ⅰ・専門研修Ⅱ)は必要だと思っています。
しかし「5年ごとの更新研修」に何の意味があるのか理解が出来ません。
ケアマネに対する課題が浮き彫りになり国も「介護支援専門員の資質向上と今後の在り方に関する検討会」なるものを行っているようですが、検討している内容に目を通しても現場にいる人間としては「?」って感じです。
ケアマネの平均年齢が年々高まっている。ケアマネそのものが減っている。今のままでは確実にケアマネは減る一方でしょう。
「ケアマネを再び花形へ。ケアマネの処遇改善を。ケアマネの負担軽減を」
そんなこと言っているならさっさと更新研修をなくしてくれ!!
更新研修がなくなっても元々質が高いケアマネの質は下がりはしない。質が低いケアマネの質も変わりはしない。
むしろこれまでケアマネが受けてきた研修を他職種が受ける方がよほど「在宅支援」の質が上がると私は思っています。
医師・看護師・理学療法士・介護福祉士等がケアマネが受けている研修を受けることで国が成し得たい「地域包括ケア」の理解が深まるでしょう。
それこそ「深化」なんじゃないですか?
言いたいことは山ほどありますが、これ以上書くと収集がつかなくなりそうなので今日はこの辺に…。
最後に一言。「更新研修めんどくせー」
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。