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【2021年度介護保険改正】ケアマネ通院情報連携加算について!

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は2021年介護保険改正の中からケアマネが算定出来るようになった加算の中でも注目の高い「通院時情報連携加算」について書いてみたいと思います。

どんな加算か簡単に説明すると、これまでケアマネが通院に同席しても1円にもなりませんでしたが、今回の改正から月1回まで50単位 (約500円)を加算算定しても良いというものです。

これを聞いて皆さんどう思われますか?「え?!ケアマネが通院に同席するとお金貰えるようになるの?それなら常に同席してもらいたい!」とか思いますか?

そもそも「同席」であって「同行」ではないという点もポイントです。今日はその辺りを私見も踏まえて書いていきたいと思います。

この記事は
・家族介護者さん
・ケアマネさん
・先生(医師)

の参考になるように書いていきます。


加算についてちょっと説明します


利用者が医師の診察を受ける際に同席し、医師等に利用者の心身の状況や生活環境等の必要な情報提供を行い、医師等から利用者に関する必要な情報提供を受けた上で、居宅サービス計画等に記録した場合に算定を行うものである。なお、同席にあたっては、利用者の同意を得た上で医師等と連携を行うこと。

とあります。

要するに「医師の診察に同席して医師に情報を提供したり、医師からの指示を受けて支援に反映したら月1回までなら加算として算定して良いよ」というものです。


「同行」じゃなくて「同席」です


ここが一番のポイントだと私は思います。

あくまで診察「同席」であって、利用者を連れて病院へ行く「同行」ではありません。

ケアマネが車に乗せて受診に連れて行くなど言語道断!

それをやるケアマネも、それを期待する利用者・家族もいないことを願います。ケアマネは介護タクシーではありません。

介護タクシーはプロの介護士が技術を駆使して移送をしてくれる価値のあるサービスです。その代わりをケアマネは出来ませんし、やるべきではないと思います。

「同席」なので、診察に合わせて現地集合・現地解散が基本になります。


ケアマネが受診に「同席する」意味


このような加算が出来る何年も前から医師の診察に同席していた私が考えるケアマネが受診に同席する意味は…

利用者や家族が上手く伝えることの出来ない利用者の現状や各サービスの利用状況などを医師に伝えることで、医師から必要な指示や助言を頂くきっかけになることかと思います。

また医師から得た情報を各サービス事業所へ提供し、そのフィードバックを再び医師へ提供する。

これを繰り返すことで医療連携として利用者の支援に大きな意味を成すことに繋がるかもしれません。

ただ、あくまでそれが「必要な」利用者に限りです。誰でもいつでもどんな時でもそれをやるのはケアマネの身がいくつあっても足りません。

同席することでどのような支援に活かせそうか?それを考えた上で同席するのが好ましいと思います。

ちょっとした本音…


そして本音を言うなら加算50単位って少なくない…?というのが私の気持ちです。

医師の診察に同席するって半日掛かりの業務になります。いつ呼ばれるかわからない診察に立ち会う為には予め待機している必要があるからです。

ケアマネの約半日の時間って500円?と思ってしまう。しかも、月1回までしか算定できない…。

それで如何にも、ケアマネの受診同席を評価しましたとドヤ感出されても「はっ?」と思ってしまいます。

正直受診同席は加算の為ではなく、これまで通り利用者の為の同席でしかないというのが私見です。


まとめ


ケアマネの役割が1つ意識をされたのは嬉しいことではありますが、その加算の本質をまずはケアマネ自身が理解する必要があると思います。

そして、加算うんぬんではなく利用者の支援において受診同席が必要なのであれば医師との連携を率先して行っていきましょう。

決して意識されたことを両手を上げて喜べないというのが私の意見です。

50単位は評価とは呼べないよね…。

今日も最後まで読んで頂きありがとうござました。

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今日はこの辺で。

ではまた!!

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カイゾウ@現役在宅ケアマネ15年×コーチング1年❗
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