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デイサービスは飽和状態??本当に?
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「デイサービスは飽和状態?でも足りている感覚はない」をテーマに書いたみたいと思います。
デイサービスは昨年度赤字経営の事業所が多かったようです。コロナ禍であったことや人件費の高騰だけではなく、供給過剰で飽和状態であることが原因という見方も…。
でも私が働く地域では供給が過剰というよりも「同じようなデイサービスが多い」だけで全体の数が足りているとは思えないのが個人的な意見です。
では「同じような」とはどんなデイサービスなのか?
そして私が思う「こんなデイサービスが増えたら良いのに」を書いていきたいと思います。
「同じような」デイサービス
私の働く地域では「地域密着型デイ」の割合が多く、少人数で軽い運動等を行って他利用者とレクや談笑をして帰宅するというデイサービスが多いです。
「リハ特化」と謳っているデイもありますが、器具がいくつか並んでいて研修を受けた「機能訓練指導員」が「軽い」指導をした上で行う運動がメインのデイ…。
どのような「エビデンス」を元に機能訓練指導員が指導しているのかも分からないデイサービスが大半を占めています。
デイケア(通所リハビリ)の数も少なく、地域として利用者の「機能維持・向上」に対するアプローチ方法が非常に少ない。
私個人としては「軽い運動」を定期的に行うことで何らかの理由で「機能が『著しく』低下した高齢者」が改善するとは思えません。
「少人数で軽い運動」を行えるデイサービスは一定数ありますが「デイサービス」が十分に足りているかというとそうは思えない…。
デイサービス通う意味が体調を維持する為に「定期的に外出する」を目的にするほかありません。
ターゲットが不明確なデイが多い
デイサービスが「飽和状態である」とするのであれば地域にどのような利用者のニーズがあるのかを拾い上げた上でデイを作り必要があるのだと思います。
そもそもデイサービスを作る「意味」は経営する事業所にとって何になるのか?
第一の目的が「収益」と考えるならニーズを拾い上げるのは難しいでしょう。
「どのような利用者」に「何を」提供したいのかが大切なのだと思います。
この「どのような利用者」というのが明確になっている事業所が少ないと個人的には感じます。
逆にターゲットの利用者層が明確になっている事業所は利用者が集まっています。
ぶっちゃけるとターゲット層が明確なデイサービスの相談員(窓口)は「イヤな奴」も多いです…。
でも、そんな「イヤな奴」が窓口でも利用者を集められる…。
「収益を上げたい」から「どんな利用者でも受け入れます」としているデイサービス程「収益が上がっていない」現状があるのではないかと思います。
こんなデイサービスが地域に欲しい!
ケアマネジャーである私が独断と偏見で地域に欲しいと思うデイサービスは以下のようなデイサービスです。
重度利用者でも機能改善が見込めるリハビリ特化デイ
重度利用者が週2は必ず入浴できるデイ
畑や創作など「活動」を通した機能訓練が出来るデイ
明確なエビデンスのあるリハビリが受けられるデイ
家族のレスパイトだけに特化したデイ
現実的か否かは分かりません。
ただ、私がケアマネとして関わる利用者の中には上記のようなデイを求めている人も少なくありません。
「同じようなデイ」が飽和しているのであれば、ターゲット層を明らかにした「尖った」デイサービスがあった方が地域支援としては大変ありがたい。
個人的には上記の中でもっとも出来て欲しいのが「重度利用者でも機能改善が見込めるデイ」です。
病院退院直後など、機能が著しく低下した利用者が「リハビリ」を出来る環境が非常に少ない。
訪問リハビリの数も少ない中、「ほぼ寝たきり」で在宅生活をスタートしなければならない利用者を支援するには術が限られています。
在宅生活を長く続けるのであれば、利用者の「機能維持・向上」は欠かせない要素です。
出来れば「自ら出掛けられるくらい元気になって欲しい」のが本音。
そんなニーズに真剣に取り組んでくれるデイサービスやデイケアが地域に出来たらなぁといつも思っています。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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