「利用者が倒れていたら?!」緊急事態はどう対応する?
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は緊急対応について書いてみたいと思います。
在宅で訪問・通所のサービス事業所の方々は常にこの「緊急対応」は想定しながらお仕事をされていると思います。
例えば「お一人暮らしの高齢者が訪問したら倒れていた」や「玄関に数日分の新聞が溜まっている」「いつも必ずいるのに応答がない」など緊急事態が起こっている場面に遭遇する可能性は高いです。
だからこそ「こう対応する」というマニュアルをある程度頭に想定した上で訪問するのが望ましいと思います。
先日私の勤める居宅介護支援事業所が担当する利用者が自宅で亡くなっているという事件が起きました。結果として病死ではありましたが、それが発覚するまでの間にいくつか振り返りが必要だと思ったので事業所で検討をしました。
その結果を皆さんにシェアしたいと思います。
この記事は
・ケアマネさん
・サービス事業者さん
・利用者ご家族さん
の参考になるように書いていきます。
「倒れているかもしれません」と電話が来たらどうする?
サービス提供事業者さんが現場からこのような電話を掛けてくることもあります。
急にこんな電話が掛かってきたら驚きますよね?でもだからこそ冷静に対応する必要があります。
この電話を受けてすぐに飛び出して現地へ急行は一番やってはダメな行動です。
ではまず何からすれば良いのか。「かもしれません」という曖昧な内容を具体的な事実にする。
・何をもって倒れていると判断しているのか?
・玄関が開かないのであれば、利用者へ電話は掛けたか?
・サービス事業所の管理者には電話したか?
玄関に新聞が溜まっているのだけを見て「倒れている」と判断しているのであれば決定打にかけます。
ただ、複数の要素が合わさっているのであれば倒れている可能性はより濃厚になるので早期の対応が必要です。
倒れているのが濃厚な場合は?
人命に関わる場合は1分1秒を争う可能性があります。その場合は真っ先に救急119番へ連絡することが優先です。
ここから先お話しする場面は現地の様子で「雰囲気」が漂うのですが、明らかに生きていないという状況の場合。
この場合は一人で利用者宅へ入ってはダメです。
亡くなっていた場合、警察の事情聴取で多くの時間を割かれますし、変な疑いを掛けられているようで気分の良いものでもありません。
「怪しいな」と思ったら二人で動く。どうしても自分の事業所にその時間対応できる人がいなければ他事業者の方と同行して対応するのがベストだと思います。
例えば、私(ケアマネジャー)なら「包括職員さん」や「サービス事業者さん」と一緒に対応すれば、変な疑いをかけられる余地はなくなります。
ただ、基本的にはサービス提供事業者のサービス提供時間で異常が発覚した場合はその事業者で対応・解決するべきだと考えます。
緊急事態を想定した動きは常に頭に入れておこう
私もそうなのですが、人は突発的な出来事が起きた時にパニックになる可能性が高いです。
ましてや人の命にかかわるような状況であれば尚更。
だからこそ「こうなったらこう動こう」という流れは頭の中で反復しておくと良いと思います。
今回私が事業所内で共有したのは「緊急かも!と電話が来た場合」
①事実をしっかりと確認する
②極力一人で現地へ行かない
③現地へは資料を持ち急行
④救急車には極力同乗しない
でした。
①事実確認については、稀に「かもしれない」という状況をあたかも断定した言い回しで言ってくる人もいるので「何がどうなっているからそう判断したのか?」詳細を確認することにしました。
②は先ほども書いた意味あいでそうしました。
③現地へ行き、即救急へ連絡する場合、到着後に情報を提供する必要があります。利用者の生年月日や病歴・かかりつけ医などについて情報を求められるので正確に答えられる準備が必要です。
④救急隊の多くは救急車の同乗を希望します。しかし、ケアマネが同乗し出来ることは病院についてから家族へバトンタッチする程度。それであれば、予め家族へ連絡し救急隊が搬送先を見つけたらその病院をお伝えすれば事が足りると私は考えます。
④については賛否両論あると思います。ただ、私としてはケアマネが同乗して出来ることが少ないのであれば、より出来ることが増える場面で能力を活かした方が良い。
例えば病院へ直接行くよりも、搬送先の病院の相談員と電話連絡を取り状況や経緯を説明。家族が何時ごろ到着することなどを正確に伝えた方が同乗するよりも余程価値があるのではないかと思います。
まとめ
いつどんな時に利用者に対して緊急対応をする場面に遭遇するかわかりません。まずは冷静になる為に「想定しておく」ことが大切だと思います。
私もこの記事を書きながらすでに話し合った内容を忘れかけている事に驚きました。こうしてアウトプットするからこそ記憶に定着するので、是非大切なことはインプットとアウトプットをセットでやって頂けると良いのかもしれません。
今回の記事はあくまで一つの例題です。皆様なら「どう動くか」を事業所の仲間や家族で話し合って共有頂くと良いかも知れませんね。
今日も最後まで読んで頂きありがとうござました。
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今日はこの辺で。
ではまた!!