
退院前の家屋評価は必要??
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「退院前の家屋評価は必要??」をテーマに書いてみたいと思います。
私は現在進行形で新規の退院支援をしています。
リハビリ病院(分かりやすくこのように書きます)に入院している利用者が自宅へ退院するに当たり退院後のケアマネジャーとして依頼を頂き調整をしています。
入院中から病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)と連絡を取り合い、ご家族の理解を得た上で今回私から「家屋評価」を依頼しました。
利用者は退院と共にこれまで住んでいた自宅ではなく長男のご自宅へ引っ越しをされることになっています。
これまでと環境の異なる家に退院直後から住むことになる利用者・利用者家族に安心して在宅生活をスタートして頂くには「家屋評価」は効果的だと感じたからです。
家屋評価とは??
病院のリハビリ専門職と共に利用者本人が一時帰宅し自宅の生活環境を実際に本人に使用してもらい、それらの動作を評価しながら福祉用具の選定や住宅改修、退院後の支援について考える場です。
時間的には1時間半~2時間程度。
病院に戻ってからは自宅の環境を想定して退院までのリハビリにも活かせるのでメリットは大きいです。
今回私が参加した「家屋評価」には退院後に関わるサービス事業所(通所介護・訪問看護・福祉用具事業所)に立ち会って頂き、病院からはMSWと医師が同行しました。
想定外だったのは理学療法士(PT)ではなく、医師が参加されたこと。
今回はそこについて深くは触れませんが、個人的には医師よりもPTに参加して欲しかったのが本音です。
退院直後の支援が明確になる
家屋評価にはメリットがたくさんあります。
まず、退院前に利用者の様子を支援者(サービス事業所)が確認できるのでスムーズな支援に繋がります。
病院担当者(PT等)からもサービス事業所が直接情報収集が出来るので、支援のポイントや注意点なども明確になります。
ケアマネジャー(以下:ケアマネ)が情報収集してサービス事業所に共有するよりもより詳細な情報が共有できるので支援者としてもメリットが大きいです。
何より本人を最も長い時間支援するご家族にとってもたくさんのメリットがあります。
支援者の顔が見える
本人の能力が明確になる
自宅での生活がイメージ出来る
自宅での介護に必要なものが理解できる
リスクが見える
などなど退院後の自宅での生活を明確にイメージすることが出来るので、安心感にも繋がると思います。
スタートから連携の取りやすい環境が作れる
何より利用者を支援させて頂くチームが退院前から顔の見える連携が取れるので、ケアマネやサービス事業所にとっても家屋評価で得られるメリットは大きいと感じます。
これから連携を取るに当たり、お互いの情報が共有できるので、必要に応じて直接事業所間で連絡を取り合って頂くにもスムーズです。
ケアマネとしても、間にケアマネが入るよりも直接サービス事業所同士で連携を取り合って頂いた方が早いこともあります。
家屋評価で顔を合わせたことで事業所間でお互い気兼ねなくやり取りが出来きるようにもなりました。
個人的に家屋評価は利用者・家族の安心感の他にチーム連携を短時間で構築できる優れたツールだと思っています。
現在進行形の私が担当させて頂く利用者も今回「家屋評価」を行ったことで退院後の支援がスムーズに提供出来ます。
病院とサービス事業所も繋がったので、退院までに事業所側から出た質問も気兼ねなく病院へ投げかけることが出来ます。
あとは無事退院を迎える日まで家屋評価で得た情報を元に病院で経過を見て頂き、必要な情報を頂きながら退院を待つばかり。
コロナ中には出来なかった支援が再び出来るようになり、十分な退院支援に繋げられて私としてはとても良かったと感じた事例でした。
退院後も安定して利用者・家族が生活できるように支援をしていきたいと思います。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
