サービス担当者会議を『対面』で行う価値は大きい
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「サービス担当者会議を『対面』で行う価値は大きい」をテーマに書いてみたいと思います。
最近私は連日サービス担当者会議(以下:サ担)を行っています。
利用者の介護認定更新が重なったこともありますが、状態の変化が著しい方も増えているので早め早めの対策を兼ねてサ担を提案し行っている状況です。
私自身サ担を開催することは「連携力」を高めるもっとも有効的なものだと考えているので率先して行っています。
その結果感じることがあったので今日は記事にしていみたいと思います。
サービス担当者会議を開催するタイミングは??
サ担のタイミングは以下になります。
居宅サービス計画(以下:ケアプラン)を新規作成した時
要介護認定の更新時(区分変更時)
利用者の状況・状態に大きな変化が生じた時
その他問題発生時
ケアプランの新規作成時や認定更新時には必ずサ担は開催しますが、今回私が連日行っているのは「3」の利用者の状況・状態に大きな変化が生じた為です。
どのような状況かを簡単に説明すると「利用者の状態が急激に悪化している」「認知症状の進行が顕著になり問題が発生しそう」「デイサービスが認知症状の対応が出来ず事業所を変更する」などです。
ケアマネジャー(以下:ケアマネ)としては連日サ担を開催するのは正直しんどいです。
サ担は開催して終わりではなく、事前準備から開催後の書類作成まで結構な時間を要します。
それでもサ担はやる価値があると私は思っています。
サービス事業所との顔の見える連携の重要性
コロナ禍もあり最近までなかなかサービス事業所の担当者と顔を合わせる機会がありませんでした。
私のいる地域では今年の4月までコロナ禍の感染予防策が続いていたので、余程のことが無い限り対面での担当者会議を避けても良いという状況でした。
一部の地域包括支援センターでは対面での担当者会議には絶対参加しないという姿勢もあったほど…。
そんな中コロナ禍も明け(最近再び感染拡大が見受けられますが…)サ担を大腕を振って開催することが出来るようになりました。
その結果、やはり対面でのサ担は重要だと感じます。そう感じる理由は以下の通り。
担当者の顔が見えることで「人柄」が分かる
サービス事業所同士の横のつながりが出来やすい
私(ケアマネ)自身のことも知ってもらえる
現時点の状況と今後の予測について共有できる
「チーム」としての意識が芽生える
まだまだメリットはあるのですが、私個人としてデメリットは「感染拡大の可能性」以外ないとすら思っています。要はメリットしかない。
時間が掛かるとか、現地まで行かなければならないとかデメリットと感じる方もいるかと思いますが、それを帳消しにするだけのメリットがサ担にはあると私は思います。
会議の意図を明確に!
メリットの多いサ担ですが、会議の意図が明確になっていないサ担は一気にメリットがなくなります。
ただの雑談会や方向性がうやむやになる会議であればやらない方がマシ。
「本人・家族から〇〇の意向があるが関係者から意見を聞きたいから」「利用者の〇〇に対して、〇〇を共有したいから」「現状踏まえ各専門職からの意見を下に方向性を決めたいから」等々「何をどうしたいのか」はケアマネが明確に打ち出す必要があると思います。
サ担を良い会議に出来るか否かはケアマネの腕に掛かっていると私は思っています。
ただ関係者全員で集まってケアプランを朗読して、サービスの利用状況を聞いておしまい…。そんなサ担は時間の無駄なので書面でのやりとり(照会)で十分。
利用者の状況や本人・家族の意向を踏まえ、今後その意向に対して何が出来るか?そもそも意向に添えないのであれば何をどう伝えていくか?現状の問題点や解決策、リスク回避の方法などなど専門職が集まるからにはその利用者に添った濃密な話し合いが出来てこそサ担の意味を成すと私は思います。
その為に必要なことはケアマネが利用者から如何にアセスメント出来ているかとそれを踏まえた「少し先の未来」が想像できているかではないでしょうか。
サ担はケアマネの労力はもちろん、本人・家族・サービス事業所すべてに少なからず負担の掛かるモノです。
それでもサ担を対面開催する価値は十二分にあると私は思いますし、そう出来るようにケアマネは工夫する必要があるとも思います。
ケアマネは是非良いサ担を開催していきましょう。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。