『わかる』ではなく『行動を促す』
こんにちは。介護士のyooshです。
テプラじゃダメなんです
先日『トイレ棚の整理』や『そこに考える余地は要らない』という記事を書きました。
詳細は記事をご覧いただきたいのですが
『トイレ棚の整理』では、物品の写真を棚に貼り付けることで、『物品を置く場所』を超明確にしました。
『そこに考える余地は要らない』では、『昼食前後薬なし』とメッセージをつけることで、昼食前後薬は『ナースのセット忘れ』ではなく『本当に無いんだよ!』ということを明確にしました。
『物品の置き場所』が『明確』になることで、職員の皆さんは『絶対にそこに置き』始めました。
『昼食前後薬が無いこと』が『明確』になることで、職員の皆さんは『昼食前後薬が本当に無いのか、それともあるのかをナースに確認すること』を止めました。
けど、こんな意見もあります。
『トイレの棚の写真。別にテプラでも良くね?』
僕の意見は
『う~ん。ダメじゃね?』
です。
以前から、テプラをトイレの棚に貼って、物品の置き場を示していたのです。
で、結果どうか?
トイレの棚の中はぐちゃぐちゃでした。
テプラでも、『物品をここに置いてね』というメッセージは伝わります。
けど、トイレ棚の中はぐちゃぐちゃでした。
『テプラじゃダメなんです』
『わかる』では足りない
テプラでも、日本語が読めればメッセージは伝わります。
けど、テプラでは『行動が促されなかった』んです。
例えば、テプラで『リハパンM』なんて書いているとします。
はじめは職員も少し気にして、そこにリハパンを置くでしょう。
けど、ちょっと急いでいる職員が『リハパンM』をテキトーな場所に置くとします。
そしたら、次に来た別の職員は、テイト―に置かれた『リハパンMの【実物】』に注目してしまいます。
そして、テプラで『リハパンM』と書かれた、本来置くべき場所はスルーされ始めます。
そして、職員は『テキトーな置き場所から物品を取ったり、戻したり』します。
そして、それが繰り返さます。
結果、トイレの棚はぐちゃぐちゃになります。
この段階になると、テプラは本来の役割を失い、『トイレの棚に貼ってある、文字が書いたただの白いセロテープ』的な役割に成り下がります。
テプラは無用の長物となるわけです。
それが、先日までの職場のトイレ棚の中の状態でした。
行動を促し続けることが重要
テプラでは『行動が促されなかった』んです。
トイレ棚に僕が設置した『物品の写真』は
『わかる』ことはもちろん『職員の行動を促す』ことを目的としています。
もう少し厳密にいうと
『行動が促され続けられる』
ことを重要視して設置しています。
しかも、『他の職員に何の努力も強要せず』に。
『写真で置き場を明確にする』ことで『もうここしか(例えばリハパンMの)置き場はないよ!!』
と強くメッセージを発信することで、職員の皆さんは
『(リハパンMは)もうそこにしか置きようがない』
という状況に置かれます。
なので、『適切な場所にリハパンMを置く』ということに関して
何も考える必要はありません。
何の努力も必要ありません。
だってそこに置くしかないんだもん。
というわけで、職員の皆さんにとっても『簡単(努力なし)』に、『トイレ棚のキレイ』が続くことになります。
この『簡単(努力なしに)』という要素はとても大事です。
何か物事を達成しようと思ったときに、『他者の努力』を頼りにしていると、『他者の行動』次第で自身の成否が左右されます。
なので、なるべく他者に期待したり、努力を強要することなく達成できるように考える必要があると思うんです。
僕が『他者に努力を強要する』方法を取っていたら、おそらくもう既にトイレの棚はぐちゃぐちゃでしょう。
『わかる』でとどめる人って結構います
と、記事を書いてきましたけど、『わかる』メッセージを発信することにとどまる人って結構います。
『テプラで良くね?』という意見もそうですね。
別にいいんですよ。
『他者の行動がポジティブに変化すれば』
けどそうでないのなら
そして、どうしても目的を達成したいのなら、
『違った考え方や、方法で攻める』ことが必要かと思います。