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「祈り再び」

昭和20年8月9日
広島に続き
長崎の悲劇─

戦争はどんな言い分も正義ではありません。
弱者が例えば武力をかざした時、その時点からその言い分は正義ではなくなる。

今も現前に起きている紛争─
呼び掛ける「支援」は軍事力強化のためだ。
詰まりは「殺戮」のために仰ぐ強力─

違うよね?
きっと違うと思う。
万別の考えはある。

けれど、きっと「正」はひとつ切り。

生きること、生かされること。
この大地は海は空は、誰のものでもなく、身体や心と同じく「天」からの借り物である真理を知ること─



陽の
途絶えた日

立ち篭める
雲も
降る雨も
黒く

それでも
空を見上げた

光を探し
ゆらゆら
霞む心を
凝らし

五感を
欹(そばだ)て
空を見上げた

鳴り止まぬ
谺(こだま)は
決して
平和の鐘でなく
爆音と
破裂の音(ね)

見分けが
つかぬか

見分けさえ
つかぬか
人よ

余りにも
愚かな
人よ

我は
向日葵

陽の華ぞ

祈りを
遣(つか)う

天の華ぞ

蔑(ないがし)ろにした
生(せい)の
全てに
両の掌を合わせ

直ぐ

たった今
贖(あがな)え

お前の
父に

源(みなもと)である
母に

許されざる
悔いを
その
生命
幾度繰り返すとも

永劫(えいごう)を
賭(と)し
その愚かを

思い知れ─

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