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【哲学】22世紀ロボットの片鱗を見せる「BellaBot」
私が子供の頃、「ロボット」と聞き、わくわくしたときに思い浮かぶのはいつも鉄腕アトム、その妹ウランやドラえもんなどでした。
しかし近年「ロボット」と称して市場に売り出されている「商品」から、ウランやドラえもんを思う時の、あの狂おしいようなわくわく感、どきどき感を感じる事は極めて少ないように感じます。
理由はいくつかありますが、「変に人間に似せようとする」事が大きな問題なのではないかと思います。人間に似せようとするその意図が鼻についてしまい、結果として「ああ、これは人間の出来損ないだ」というメッセージとして伝わって来てしまうのです。
アトムやウラン、ドラえもんがそうであるように、ロボットは本来、ロボットとして完成されているはずで、人間の出来損ないなのではないはずです。それなのに、ロボットが「人間の出来損ない」に見えてしまうのは、私たち人間側の、ロボット開発のコンセプトがどこか歯車が狂っているのではないでしょうか。
人間に似せようとしすぎると、今度は機能の邪魔さが目立ってしまいます。あるいは機能の不全さが目立ちます。そして「ロボットはしょせんロボットなんだな」という失望感のほうを強く感じてしまう。そしてわくわくしないロボットが(哀れにも)量産されてしまう。
Google社のエンジニアの天才頭脳をもってしても、Apple社の最先端技術をもってしても、ソフトバンク孫社長の起業家精神をもってしても、この問題は如何ともし難いように感じられ、世界の商業ロボットの現状を見渡して、私は常に軽い失望感を感じていたのでした。
(FanucやYasukawaの機能特化型ロボットは別ですが、わくわくしないという点では同じようなものかもしれません)。
そんな中、深センの展示会で出会った「BellaBot」は、その外見や行動から私にドラえもんやウランの片鱗を感じさせてくれました。
まず私が見たのは人が飛び出したときに即座に止まるBellaの姿でした。その姿に私は、ロボットは人を危害を与えないという「ロボット工学三原則」を思い起こしました。なぜならBellaは「飛び出した人間に驚いて、怪我をさせないように急いで停止した」ように見えたからです。
その他にもBella同士で道を譲り合ったり、時には競走するような素振りを見て私は感動しました。
道を譲り合うというだけの行動であれば必要ないはずの、背中に「またね!(SEE U)」と表示する行動は、Bella自身の「譲ってくれてありがとう!」という意思表示にすら感じられます。
さらには頭を撫でられた時や料理を乗せてもらった時などBellaは絶妙な上目遣いで何かを訴えかけて来ます。私はそのあまりの可愛さに完全にやられてしまったのでした。
私は、展示会の時にBellaがくれたこの感動を、皆様と共有できることを
楽しみにしながら今後Bellaが日本でも普及していけるよう頑張ります。
●Bellaは2020年9月に日本市場リリース予定
●2020年10月「Japan Robot Week 2020」(名古屋)に出展予定
(海容ロボティスクカンパニー 調達部ロボットエンジニア)
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海容ロボティクスカンパニー 調達部
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