嘆きの樹フルコン&2DX歴19年の僕の考えるビートマニアの「体調論」について
beatmania2dxにおいて、最も重要なのはコンディションである。
この18年間。ビートマニアに長いこと触れてきた。(12歳~30歳。)
そんな中で、やはり結論としては、いいパフォーマンスをどれだけ持続できるかという側面にビートマニア論は収束せざるを得ない。
地力を上げて頑張るというビートマニアには限界がある。どこかでいいパフォーマンスが出せるお祈りをしながらビートマニアを続けなければならない上達のラインがある。
おおまかに言えば、皆伝合格後の地力S+にハードがポチポチ付いてきたタイミングから体調論というモノについて向き合うべきタイミングが来ると思う。
しかし、このパフォーマンスがいい状態って何だろう。という所に対する疑問は尽きない。
今回はビートマニアの体調論について考えてみようと思う。
・頭がスッキリしすぎているのもマズイ。
ビートマニアの中で良く言われるのがいっぱい寝よう。というフレーズである。
これはなるべく寝る事によって、頭の中をクリアに、鮮明にしようという狙いがあると思う。
しかし、これも正直場合に寄ると思う。
頭がクリアで鮮明すぎると、プレイしている最中に文字を使った考え事が出来てしまうのだ。
あぁ、フルコンできそうだな。とかこの譜面はここに縦連が来るんだよな。とか、ここからの配置で発狂が来るんだよな。とか、ここの当たり逃したらキツイな。とか色々な事を言語化して考えてしまう。
頭がクリアすぎると、言語性が発揮されてしまう傾向があると思う。
・頭が鮮明ではないのももちろんダメ
逆に頭が鮮明でないのもダメだと思う。
思考がクリアでない場合は、集中してパフォーマンスを発揮できない。
当然ながら、思考がクリアでない状態もまた、ビートマニアのパフォーマンスは出ない。
ので、ビートマニアにおける最も体調の優れたタイミングとは「言語化できちゃうほど思考はクリアでは無いけど、一方で思考ができる状態」という事になる。
考えないで叩きながらも、思考がある程度クリアな状態。それがビートマニアにおける最もパフォーマンスの出るタイミングである。
10時間寝たからこそパフォーマンスが出なかった日がある。
5時間しか寝なかったからこそパフォーマンスが出せた日がある。
その逆も両方ある。
いいパフォーマンスを出す明確な方法などという答えはここでは出せない。
具体的な解決策が実在するなら、全員がその具体的な方法を実践すれば良いだけだからだ。
ビートマニアと体調論についての答えは出ない。
だが、思考がクリアである状態と、鮮明でない間に「考えないけど100%のパフォーマンスが出る」という答えのパフォーマンスがある事だけは確かである。
私達は望む形でビートマニアをパフォーマンスを出せない。
だからBPLの選手って凄いなと思う。ビートマニアは1発勝負でいきなり日時と時間を指定されて100%のパフォーマンスを出せるゲームじゃない。
ビートマニアと体調論については、19年付き合っても答えが出ない。
だが、全ての歯車が噛み合ったあの瞬間がやめられずに、19年続けてきたのだ。
僕はビートマニアの果てが見たい。
ファーフルダリアを圧倒的に超越するようなBPM180の16分乱打がずっと続く3000ノーツの譜面がいつか来るのではと夢想する。そしてその時を夢見て地力を維持し続ける。
ビートマニアの難易度インフレの向こう側が現れた時、その向こう側にタッチできる地力が欲しい。
そんな思いで、僕はビートマニアを今でも続けている。