焼かれ続けたい星の輝きについて
結論を先に書きます。
「私が一番に観たいのは遠藤哲哉のプロレスだよ」
情報量が多い年末年始
こんにちは、年末年始に推しで情緒グチャグチャだったオタクです。今は落ち着きました。
Twitter(現X)で私の奇行をウォッチングしてる方はご存知のとおり、私の推しであるDDTプロレスリング所属の遠藤哲哉選手が、プロレスリング・ノア継続参戦に伴うDDT無期限欠場のお知らせを見聞きした直後から数時間SNSで発狂ポストを連投し、リアルでも泣いてました。
発狂の動機としては、「BURNING解散したってことは、地方大会で第2試合に組み込まれる遠藤さん観れるかも🎵踊ったりルチャしたりごんぎつねにGONされたり地獄門にめり込む遠藤さん観れるかも🎵」というアテが外れた上になんか大量の情報注ぎ込まれて脳が処理落ちしたんだと思います。
冷静になって振り返ってからの後付けですが、少なくともNOAH行くのヤダーッ!!!!!!!!!って感情は無かったと記憶してます。オタクはどう生きるかの方に意識がいっていたような気がします。
私は所詮自分のことだけ考えて生きてるカスなので……。
そして推しの行いは基本的に正しいという狂信者寄りの思想でオタクやってるので……。
そもそも一介のオタクが推しのクソデカ選択を間違ってるとか言うのが間違っている。オタクはオタクでありスポンサーでも親でもアドバイザーでもカウンセラーでもない。肯定できないなら距離を取ろう。その方がメンタルに優しい。
でもNOAH参戦を理由にベストボディ・ジャパンプロレスにも欠場したらヤダーッ!!!!!!!!!!!!!!とは思ってます。
タイトルマッチがあったりなかったりするけど信じられないぐらい伸び伸びと楽しそうに闘ってる遠藤さんを観る機会を残してくれ……試合の半分ぐらいがDDTの第2試合みたいなBBW……私の癒し……。
でも脇目も振らずNOAH参戦に専念したい的な理由で現在ゴジャ哲で持っているBBWタッグベルトを返上したら「遠藤哲哉の行いは正しい……」と自分に言い聞かせながら三日三晩ぐらい泣こうと思います。理性持ったまま狂信者やるのって大変ですね。何の話?
でも!!!!!!!
私はぁ!!!!!!!
3ヶ月ぐらいこういうトンチキ試合を観たかったんですよ!!!!!!!!!(強欲の壺)
そしてみんなでベストボディ・ジャパンプロレスを観よう。
LIMIT BREAKの話
言うまでもないかとは思いますが、前提として言語化すべきと思うので明記します。
遠藤さんが参戦しなければ私はNOAHの大会に足を運ぶことはなかったと思います。
NOAHで面白そうな試合、興行がある時はABEMAやレッスルユニバースで観ていましたが、毎月確実に支払っている月額費に加えてチケット代を払う発想は発生しなかったと思います。
アレがありましたからね。
アレがありましたからね。
何があったかって言ったら絶対に忘れられない2022年6月12日がありましたからね。
当事者(という言い方も語弊がある気がしますが)が言及をしないまま退団し、今でも蒸し返す気配もなくなんかよくわからない感じになってるので現在の私がNOAHについて悪感情を持つ必要がないっちゃないのですが、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのが人間の愚かポイントですからね。
NOAHにはいまいち食指伸びないけどBURNINGで出るなら行くよ〜のノリで行き、遠藤さんの試合も他の試合もめちゃめちゃ熱くて楽しかった!と高揚した気分で帰るのを繰り返して、最後には「11月リミブレ(※新木場開催)の日、ゴージャスナイト(※福島県開催)じゃん!遠藤さん絶対に参戦しないな……」「12月リミブレ(※横浜開催)、DDT後楽園と時間ドン被りじゃねーか!」と遠藤さんが不参戦なことを悔しがるほどに考えが変わりました。
2022年6月12日のことを忘れることも受け入れることも未来永劫ないと思いますが、坊主憎くても袈裟を褒めることができるのが人間の美徳だと思いますので……。
オタク、ハイフライヤーどうしのこのやりとり見てからずっと続きが紡がれるのを楽しみにしてたら菊池さんがNOAH内ユニットRATEL'Sに加入及びリミブレ卒業したので「遠藤vs菊池の続きは来年の松井さん興行に賭けるしか……!」と思ってたのですが、NOAHマットで希望が繋がるとは思いませんでしたわね……♡
みんなで観よう、LIMIT BREAK
定期的に行われる他団体興行、しかも会社は同じとはいえ色々あった(ふんわり表現)団体での興行で確実に結果を残し続け、会場での声援も徐々に増えていったのが観客としてファンとして嬉しかったし、結果を積み重ねる中でNOAHファン、少なくともTEAM NOAHのファンから受け入れられたというのは、遠藤さんにとって自信を増すことに繋がったと思うし、今回の決断に繋がったと思います。
ベストボディ・ジャパンプロレスも定期参戦してた他団体興行ですが、bbjproはこう、 DDT寄りのトンチキだから、あれじゃん!
わかるだろ、わかれよ。わかんねえやつは観てないだろ、観ろ。
みんなで観よう、ベストボディ・ジャパンプロレス!
世はまさにプロレスラーnote時代
全て有料記事なので仔細は伏せますが、男色ディーノ、佐々木大輔、青木真也という思考の言語化とプロレスがクソ上手い曲者3人の遠藤哲哉評は完全一致ではありませんがかなり似ています。同じ人間への評価なんだから似通うのはそれはそうですが、遠藤さんとの距離感も因縁も全く異なる曲者3人の感想が重なるってすごくない?
それはそうと今から貼る記事全部面白いのでよかったら課金して読んでみてください。
遠藤さんこのnote結局読んだのかな。公開直後のサイン会で訊いた時は「読んでません!禁止って書いてあるし有料だったので!」と言ってましたが。エゴサ魔の遠藤さんの閲覧を回避したってことはやっぱり有料ってひとつのハードルなんだな……。
有料記事の内容に触れることになるので仔細は伏せますが、明らかに考え方が違う3名が、ある程度ディープな人間しか読まないと踏まえて書いた有料部分での遠藤哲哉評が重なっています。クロスレビューとして信頼度が高すぎて成層圏突き抜けてしまったな……。
私も文字書いてお金をいただくことを細々としているんで勝手に理解するんですけど、無料公開するモノを書くのと、有償無償問わず誰かに依頼されて書くのと、有料公開を前提で書くものは書く際の意識のレイヤーが違うんですよ。
無料公開については、少なくとも私は炎上しなきゃいいやぐらいでやってます。好き勝手に好きなことだけ書きます。ガールズ&パンツァーの逸見エリカがガストの超あらびきハンバーグのピリ辛ビビン丼に怒りを覚えながら完食する掌編とかを書きます。書いたことがあります。
誰かに依頼されて書くものは責任が発生します。面構えが変わります。同時に自分の考えと真逆なことを書いたり、書いたけど最終稿では消える言葉もあります。某版権もののソーシャルゲームのキャラクターシナリオを書かせていただいた時に、プロットを読み「◯◯はこんな子じゃない!」と公式相手に解釈違い起こしましたが仕事をやり遂げたことがあります。気が狂うかと思いました。私は遠藤哲哉にクレイジー・フォー・ユーですが……。
note記事やダウンロード販売作品はぶっちゃけ1本も買われなくてもダメージはない。心が少し凹んで財布が潤わないだけ。逆に興味を持ってくれた人が買ってくれれば在庫無限なのでなんぼでも儲かる。夢がありますね。似た考えで小説とか漫画の大賞に応募する人もいるんでしょう。知らんけど。
しかし個人が元手ゼロで有料の作品作って売れるっていい時代になりましたね。私事ですが10年近く前に200ページ超えの本を300部刷って100部も売れなかったことがオロロロロロロロロロロッしかもアンソロジーだったから参加者への謝礼も払っててオロロロロロロロロロロッ
失礼、取り乱しました。話を戻します。
この「有料公開を前提で書いた記事」というものは「文脈が読めない人間の閲覧をある程度回避できる」「少し角が立つことを書いても読んだ人間はある程度受け入れてくれる」という長所があります。空き巣被害に遭わないためには侵入するまで数分かかるような工夫をすればいいみたいなのと同じ理屈です。人間は楽を求める生き物で、世の中にはコンテンツが星の数ほどあります。そこまで興味ないものを読むのに、どんなにショートカットしても2~3段階はある決済までのプロセスを踏むというのは正直苦行です。興味もないnoteに100円課金するんだったらコンビニで水買ったほうが有意義だと考えるのが理に適っています。
書く側としては、もちろん有料記事においても売り物にするための脚色その他の演出はあると思います。商売とはそういうものですし無修正の剥き出しの思想はグロテスクです。
でも、少なくとも筆者の意思で有料というハードルを設置して、超えられた人間しか読めないようにした記事には、伏せられた真意はあれど嘘は少ないと思います。むしろ本音に限りなく近い言葉を書くための有料というハードルなので。
だから、この3名が書いた言葉が類似しているということは、「どこから見ても遠藤哲哉は頭打ちに近い状態であり、現状打破が必要だと評価されている」と結論せざるを得ませんでした。後出しジャンケンですが、私も同意見でした。過去形です。打破の手は打たれましたので。
何の話してたか分からなくなってきたので遠藤さんの最新note貼っておきますね。読んでない人は読もうね。遠藤哲哉の玉稿だぞ。読め。
「やれんのか」の問いと答えと
もうひとつ、2024年の遠藤さんを語る上で避けられないのがこの試合。
タイトルマッチが決まる2週間前に半年以上戴冠していたタッグ王座から陥落して丸腰の状態、2年ぶりの無差別級挑戦、王者青木真也選手の煽り。
そしてタイトルマッチ5日前、調印式前日に公開された、団体単位で腹を括ってないと絶対に出せないビジュアル。
9月11日に引っ越しを控え、9月13日に一泊二日の白石遠征を控えて、なんなら9月10日にDDTでネタバレ禁止ビアガーデン現地観戦も控えていたオタクは、名古屋に行きました。振り返るとただの社会性投げ捨て狂人です。
でも夫が行っていいって言ってくれたし……。
結果として遠藤さんの王座戴冠はならず、「引っ越し3日前に弾丸遠征した先で推しが負けたオタク」が爆誕したわけですが、試合結果と裏腹に、何故か気分は晴々としていました。
帰りは夜行バスだったので大会後に名古屋在住の10年来のオタク友達と世界の山ちゃんで飲みました。美味しかったです。なんか試合内容に関して管は巻いた気がします。ごめんマイフレンド。
応援してる方が負けたけど楽しかったと思えた試合はいい試合、というのが個人的な思想ですが、この時のタイトルマッチは楽しかったというか背中にまとわりついていた重みが消えたような後味がありました。
遠藤哲哉選手と、1回だけ名前出しますね、中嶋勝彦選手とは何らかの形で再戦を、というのが2022年6月12日以降の圧倒的な世論だったと思います。私もそうでした。あの試合は試合としては白黒がついていますが、不完全燃焼だったから、できればシングルをして、あの時から心に粘りついている淀みを晴らして欲しい。オタクのエゴでしかない考えですが、ずっと思ってました。
遠藤さんとのタイトルマッチ決まったGHCナショナル王者征矢学選手の影響でいま燃焼って言葉書くとちょっと面白くなっちゃうな、今ちょっと笑ってます。
運命のダークサイド
ところで、類感呪術という言葉があります。
これは文化人類学者ジェームズ・フレイザーが定義した呪術の分類のひとつで、類似したものは互いに影響しあうという発想に則った呪術です。
具体的な例で言うと丑の刻参りで藁人形に釘を刺すことで呪いたい相手を害するというアレです。
あとは流し雛。人の形に切った紙や人形を川に流すことで厄災を周囲から離そうという習俗です。この辺は感染呪術の面もあるのでちょっとややこしいんですが私もあんまり詳しくないので興味ある人は適宜文献を当たってください。よろしくお願いします。
似てるというのは失礼ですし実態としては全く似てはいないのですが、青木真也vs遠藤哲哉によって、2年以上多くの人の心に淀んでいたものが晴らされた面は確実にあると思います。典型的な「ソースは俺」ですが。
無差別級選手権試合での敗北を通じて遠藤さんが何を得たのかはわかりません。言及はゼロではないがほとんどと言っていいぐらい出さなかった名前を出して、その上であの日に自分の意志で手放すことを決めた王座に久方ぶりに手を伸ばそうとして、それでも届かなくて、偏屈で饒舌な王者からまっすぐでシンプルでポジティブな救いの言葉を手渡されて、何も感じないわけがないのです。
何より観てるだけの客が観てるだけで勝手に救われた気になってんのに当事者に何の影響がないわけもないと思う(決めつけ)
関係ないけど東方Projectの推しキャラの元ネタが流し雛だからよかったらテーマ曲聴いてください。
できたら道中曲も聴いてください。
ところで
無差別級選手権試合終えてすぐの試合がビアガーデンのトンチキ試合だったの、温度差で死ぬかと思ったな。なんだったんだ。
ダークサイドと呼びたくないけれど
さらにもうひとつ話題に載せたい試合もあるんですが何故か歴史の闇という名のレッスルユニバースお蔵入り案件になってしまったので書けないんですよねぇ!おのれ、大人の事情!
語れない、語らない代わりに男色先生のnoteを載せるぜ!こっちは無料記事だから絶対読んでくれよな!
奇跡の集合体と呼ぶのかもしれない
LIMIT BREAKがあったから、青木戦で「あの日」の憑き物落としができたから、確実に遠藤さんの中で何かが変わったんだろうな、と思っています。それを観ていた側からの勝手な推測でしかありませんが、物事は基本的に自分の物差しでしか測れないので、私はこの1年の推し活を通じてでしか判断しません。
LIMIT BREAKと青木真也戦のどちらもなければ、あるいは片方しかなかったら、私は元旦「第2試合まで無料じゃん!家でおせち食べながら推し応援しよ!笑」ってなってたかもしれないし、そもそも遠藤さんはあけまして日本武道館に呼ばれず2025年初試合はDDT後楽園ホール大会で、2025年も引き続き自団体マットに上がり続けていたかもしれない。もっと言うと遠藤さんはBURNING解散に踏み切ってすらいなかったかもしれません。
もしも、もしも、全部もしもの話。
結局すべては結果論でしかなくて、この記事を書いている私ですら、何かのタイミングがズレていたら、遠藤哲哉という人間を知らずに一生を終えていた可能性すら存在しています。本当に、タイミングといろんな要素の重ね合わせでこんなバケモノが生まれてしまいました。
初めて書いた怪文書、今読み返すと自分に酔ってるのスケスケのラリった文章でめちゃ恥ずかしいし非公開にしようかな~とすら思うんですが大阪から帰る新幹線の中で発狂しながら書いたからこその熱量もあると思います。これは自画自賛と自虐を兼ねています。
コロナ禍まっさかりで暇すぎた時にふと名前だけ知ってる番組を観ようと思わなかったら。
鈴木達央さんが文春砲に撃たれていなかったら(キレそう)
ソシャゲと声優から距離を置こうと考えていなかったら。
熊谷健太郎さんがDDTの特別解説として呼ばれなかったら。
友達からの布教を聞き流していたら。
本腰入れてみるかと思った時に手元に泡銭がなかったら。
あるいはDAMNATIONが強制解散していなかったら。
きっと今の私は構築されていなくて、今の私じゃない私もきっと金がないとぼやき働きたくないと愚痴りランダムの引きの悪さに世界を呪いながら幸せに推し活してたと思う。プロレスを知る前だってそうだったように。
でも、私が選んだ先にあった世界で一番きらめいて見えたのがDDTのリングで闘う、BURNINGとして動き始めた遠藤哲哉だったから今の私があります。
ハイパー余談
そもそもこの記事を書こうとしたきっかけが2024.12.22後楽園ホールのレディースシートで大会開始を待ってる時に不意に「もし私がDDT本格的に見始めた時期がズレてたら推し対象絶対違ったよな。ぶらり路上プロレスしか知識ない時に遠藤さんのことほぼ意識の外に置いてたしな。遠藤さんじゃなかったら誰推してたかな。坂口さんかな。MAOさんかな」って考えたことに起因していて、本来は両国前に公開して「そんなことを思ったけど、この世界線の私は遠藤さんが推しだよ!らぶ!両国国技館で推し活納め、日本武道館で推し活始め楽しみ!」という頭の悪い推し活怪文書にする予定だったのに何がどうしてこうなった?
ほんとウケる、鉄は熱いうちに打った方がいいマジで。
でも年始まで書き上がらなかったこそ、この形で記事が書けたので、前向きに受け止めて生きていこうと思います。
人生、パラメータ多すぎるし選択肢は無限にある死に覚えゲーのくせに残機ゼロのマルチエンディングクソゲーなので……。
終わったことは仕方ないんだからこれからを見て、夢も見て、よりよい未来になるために悪あがき続けるしかないのです。人生はセーブもロードもできないクソゲーなので……。
おわりに
何が書きたかったというと、2025年も遠藤哲哉選手から目を離したくないから無理のない範囲で追いかけていきます。それだけです。
自分の心にあったノイズ全部切り捨てたら、やりたいことは「遠藤哲哉を応援する」しか残りませんでした。
ご静聴ありがとうございました。
まずはここから。
追記
文章の抜けを指摘されたので加筆修正するついでに、本記事公開後GHCナショナル王座戦 征矢学(王者) vs 遠藤哲哉(挑戦者)のキービジュアルが公開されていたので、そっと書き添えておきます。
情熱vs灼熱、字面だけでも暑苦しくてどきどきします。
3連休初日を焼き尽くすような試合に大期待。
このキービジュアルをポスターにして売って欲しいですね。
壁に貼るだけで暖房代を節約できる気がします(?)