テクノロジーと生きていく
weekly thinking〜第六弾〜テクノロジーと生きていく
もう春なんでしょうか。
海外を見てみると、南半球のオーストラリアでは、長期の森林火災の被害が深刻で異常気象という名の定常状態へと近づいていると思っていたら、次は豪雨。
4日間で約400mmで次は鉄砲水、洪水の可能性と、、
理由がわからない状態ですよ。
話を日本に戻すと、四季は崩れはじめ、
専門家でなくてもそろそろやばいんじゃないかと感じてきている状況ですよね。
もはや、どれが自然からの警笛・アラートなのかわからなくなってしまっている気がします。
すべてなのかもしれないし、あくまでそのタイミングでの”それこそ異常気象”なのかもしれないし、そこを見極められる力が欲しかったりします。
環境問題に危機感をもっている科学者ですから。
そして、今一度自然の声を聞くときなのでしょう。
週6で会社に行き、残り一日も自然ではなく、街へと足を運んでいる生活を変えなくては行けないと思った次第です。
と、ここまで長い前置きですが、
「環境問題を含む、世界課題をも解決するのがテクノロジーなのだ」と高1からずっと思って生きてきました。
(だからこそのタイトルです笑)
途中からはもう信念として、強く持つようになりました。
高1のときに当時のMDGsの調べ学習をしたことをきっかけに途上国の現状へと自然とアンテナが立つようになりました。飢餓・貧困をテーマに調べて発表も終え、授業としては終了したあとに残ったのは、「どないとせんといかん」という気持ちでした。笑
日本最高!日本人は素晴らしい環境にいます
我々は、戦争は絶対起こさない、テロは起きない、それらの不安がない時点で心理的安全性は担保されている、世界で一番安全な国で生まれ(色々と問題はありますが、その問題は高次すぎる問題として一度置いておきます)、水・食事にも不自由なく、幸せに生きている人々です。私が、日本のなかでも中流以上の家庭にいることも事実ですが。ただ、日本で問題とされていることは途上国が抱えている課題と比べたら、どうでもいいことだと思っています。あくまで比較論なんですけども。
また、大学全入時代と呼ばれ、大学院へも比較的簡単に進学でき、高等教育を受けることができるのが日本人です。そしてそんな日本人が得意にしてきたことが研究とものづくりではありませんか?と
戦後ギリギリのところからわずか40年で経済圏としてアメリカを脅かすところまで急激に復興を遂げ、「失われた30年」があろうともいまだ世界3位の経済大国の日本。人口もそれほどだし、土地もそんなに広大ではない島国なのに。それを支えてきたのが、ものづくりのちからです。当時の教育が、大量生産大量消費の時代に合っていたというのはあります。それでも、試行錯誤をする力、ものをつくる力は世界でも秀でていると思います。そんな日本にいて、育った私ができることはなんだろうなと、総合学習が終わったときに感じたのです。当時の私の答えは、「なにもない」でした。
日本という温室でぬくぬく育った私が当時あのまま南極のような途上国に飛び込んでいたら何ができたんだろう?
は永遠の問なのですが、当時は頭でできないとストップをかけていました(なにもできないことも事実です)。そこで選んだのが、科学者になること、そして新しいなにかをつくれるような研究者になることでした。大学・大学院と化学の中でも特に工業化学と環境共生を学び、環境問題と途上国課題を同時に解決していくものづくりを探索してきました。高等教育まで安全に受けることができる国に生きる人間として当然なことをしている、みたいな自己満足に近い自負もありました。
紆余曲折ありましたが、大学大学院の間に数回途上国に足を運び、現状を見てきました。発展しているところ、まだまだなところ、根本的に文化が違うところ、国、地域によって実に様々です。現地にいきながらJICA、世界銀行、国連が出している報告書もたくさん読んできました。世界の有識者がその現状をどう考え、どんな施策をつるのだろう、つまりは先進国がどのように途上国が抱える課題に立ち向かうのだろう?ということに興味ありました。
大地と机上、その両方を見てくる中で、「現地にもっと飛び込んで課題を解決していかなくちゃいけない」という課題感が増す一方で、途上国のメリットは実装までの壁が少ないことだろうなと思うようになりました。気づいていないだけで、途上国にもメリットはたくさんあるのです。特にこの壁の少なさというメリットが大きいのではないかとこの3年ほど感じています。
例えば、日本だったら、まず法律がどうとか、規制がどうとか、できない理由を並べて実装までに時間がかかります。個人情報がどうたらなどの正直どうでもいいしがらみもたくさんあります。一方で例えば中国でのフィンテックの目をみはるような急成長など、テクノロジーをうまく活用することで先進国が持っているそれより何段階も高度なシステムができていきます。
このあたりでやっと自分のやりたい仕事ができる場所と出会いました。それが、リバネスでした。教育(今回は取り上げていないですが)と科学技術の実装、しかもそれを課題だと感じ、インバウンドグローバライゼーションという中で日本の技術で東南アジアの課題解決を実装する。それだけで、十分すぎるほど魅力なプラットフォームでした。それは、会社を知った日に飛び込むことを決意するくらい衝撃的な出会いでした。こんなにもやりたいことをすべてトライできる会社があるのかと。そして何より人が素敵でした。代表の丸さんを初め、本気でやりたいことに向き合って頭がいいのに汗水たらしながら、走り回っている人々は素敵以外のなにものでもありません。
そして、今リバネスで一緒に走っています。
自分では運命であり、必然だったのかな
と思っていたりもします。笑
と長い回想をしてきましたが、テクノロジーと人間社会の関わりは、特にこれからの時代、SDGsという標語のもと、サーキュラエコノミーやディセントラライズ、そしてテクノロジー思考と、テクノロジーを駆使し、課題を解決しながら経済が熟成していくという世界になっていくと信じています。そしてその表舞台は、間違いなくアジアです。中国であり、インドであり、そして東南アジアです。途上国の中でもアフリカはもう少し先です。まだ自由が少ない国が多いし、資本も入っていないですから。でも2030年にはアフリカが先頭を走っている世界になっているかもしれませんね。
これらの本にはアジアが表舞台となる理由、途上国で実装するメリットが「リープフロッグ現象」という言葉も使いながら説明されています(それ以外にもたくさんの腑に落ちる言葉が紡いであるので興味のある方はぜひお読み下さい)。リープフロッグ現象とは私が感じてきた、途上国のほうが実装がスピーディーである、先ほどの例で言えば中国でのフィンテックの急成長などのことです。ジャンプアップしているイメージをカエル🐸がジャンプする絵にイメージが似ているという表現がユーモアを感じます。
言葉がしっかりできていたことを見て、「ああ、やっぱりプレイヤーもしくはそれに近い人達は私よりもとうの昔にそれを理解して実装してきたんだな」と感銘を受けています。
そして、東南アジアからアフリカでテクノロジーを実装していくことが夢だと思っていた私にとって指針となる本に間違いないと思います。
まだまだ日本は世界の先頭を走れるだけのテクノロジー、技術、研究がたくさんあります。それらを利用して、日本・東アジアから世界を変えていけると思っています。一緒にやってみませんか?
一緒に仕掛けたい人、もやもやしている人と一緒に考えることが好きなので、今ろうそくの火がついた、そこのあなた、ご連絡をお待ちしています!笑
ということで今週も想いを綴りました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
海浦
※これからは月曜の18時ごろを目安に投稿しようと思っています。
土日に書くと、どうしても夜中公開となり、なかなか目に触れてもらえないなと、、
通勤時等に気軽に読んでもらいたいので、投稿時間をトライしてみます。
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