未来人を育てる教員がミライを考えていない学校のままで良いのか
1年前に投稿できていなかった記事。。
旬を過ぎているなと思いつつ、もったいないので公開しちゃいますw
この2週間ほどで10人の先生方、学校関係者と話してきました。テーマは「2030年の学校教育の姿」。予想外なこともあったのと同時に、次なる一歩が見えてきました。そのあたりをまとめてみよう、というのが今回の趣旨です。(背景にはもっと多くの先生、学校関係者との議論があります)
「2030年の学校教育の姿はどうなっていると思いますか?」と問いかけて、先生方の反応としてびっくりしたのが、この問いそのものが考えるきっかけをもらえました、ありがとう。という言葉でした。よくよく考えてみると、目の前の生徒と向き合い、様々な方向から日々仕事が降ってくる先生がちょっと先ではなく、遠い未来(といってもわずか7年後ですが)を考える時間を捻出できないのも理解できます。ミライを考えていないことを深掘りしていく中で、ここに大きな課題感があるのだなということが段々と見えてきたのです。
リバネスに入って丸4年が経ち、学校の課題を解決したいとずっと言ってきました。それは両親が教員だったがゆえに学校の課題こそ一番身近で解決したいと思える自分ごとの課題だったから。しかし、複雑に絡み合っている学校の問題を分解するのにとても時間がかかっていたのが正直なところで、どこから手を着けていくかが見えていませんでした。ただ、ぼんやりと「ヒトモノカネ」が圧倒的に足りていないのだから、それぞれを外部との連動を加速させることでつくっていかないといけないという想いでいくつかのプロジェクトを仕掛け、実際に目に見える成果もあったのも事実です。
例えば、、、
①静岡聖光で実社会と繋がった学びを設計
https://lne.st/2021/03/08/shizuoka_lvns_mirai/
②ラーニングクリエイターの育成
https://www.learning-innovation.go.jp/verify/e0104/
③STEAM教育 オンラインフォーラム
https://lne.st/2020/06/26/eri_forum0624/
④教員とともに学校の課題からプロジェクト組成を行う
https://lne.st/2022/04/29/20th-annive7/
⑤企業の次世代教育活動調査
https://lne.st/2022/12/23/eri_education_survey/
⑥教頭向け ワクワクジョブ・クラフティング
https://lne.st/2021/07/16/wakuwaku-2/
etc ・・・
では、今回どんな課題が見えてきたのか。
それは、学校の文化と先生個人個人の想い(=ベクトル)の結びつきが弱いということでした。学校が向かうべき方向性と先生それぞれの目指す教育像が繋がることで学校は強い推進力を生む組織になるのではないか、と感じたのです。大事なポイントは一人ひとりの向かうベクトルは違う方向を向いていてもよいし、それが当たり前であること、ただ、180度反対は向いていないし、その学校が目指す教育観と重なることはあるだろうというところです。だって、ベクトルなんですから。先生同士、お互いのベクトルを合成すればいいわけです。笑
そして、この強固な組織の土台の上にカリキュラムや特長のあるコース設置など、学校ならではの”色”が生まれるのではないでしょうか。この”色”こそ学校の特色になるべきだと私は思います。
つまり、学校のブランディングは特徴的なカリキュラムでも〇〇コースのようなものでも、県が定める特色でも建学の精神でもない。どんな先生、どんな文化の中で育つのか。そこの共通認識がバラバラしていた、もしくは空気として「っぽさ」で片付けられていてはよくありません。先生が話しあって言語化し、保護者、生徒ともシェアする。そうやって学校の”色”が形となって外から見えるようになるのだと思います。
理想論と一蹴されるかもしれませんが、人と向き合うところ地道にやっていくしか道がないのだなと着地しました。
ここで、横浜創英の工藤校長がなぜ最上位目標にこだわるのか、がやっと腑に落ちた気がしました。ボトムアップで変えていくためには、生徒が真に理解するためには、、、最上位目標に常に立ち戻って考えることができることで対話が生まれるし、結論や合意を導き出せるという理解でした。それがグググッっと深まった実感が湧きました。
先生同士で合意形成されたその学校の文化がより具体的に言語化されることでそれを実現するためのカリキュラムが設計されたり、日々の教育に一貫性が生まれたり、教育の力を最大限引き出すことにつながると思っています。文化ができてしまえば、その上に外部も含めてどんなコンテンツで組み立てるのかが自然と見えてくるのだと思います。
では、どうこれを実現していくのか。それは個人のQuestionとPassionを大事にするリバネスの人材育成から導き出せると考えています。リバネスユニバーシティー、JRE Station カレッジで講師をやっているからこそ、できる自信があります。
そして、ここから先は有料です。笑
というか、リバネスと一緒にやったほうが速い。笑
ぜひ議論しましょう!
20230627 Kaiura
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