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【開運終活】おばあちゃんの死に顔

おばあちゃんが90を前にして亡くなったのはもう30年も前の話。

おばあちゃんはとっても優しい人で、だれからも好かれていた。

だから、癌だったけど苦しまずに、静かに亡くなった。

「おばあちゃんみたいな生き方をすれば、楽に死ねるんだ・・・」と思った。

でも・・・・それは違っていた。

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家に帰ってきた祖母の死に顔を見たとき、言葉を失った。

おばあちゃんの顔じゃあない。

いつもの優しい女っぽい顔ではなく、口をゆがめ、顔色はどす黒く、骨ばっていて・・・

この世の恨みを表情に転写したような、全く見たこともない男顔だった。

その時のショックは筆舌に尽きず、身内にも誰にも言わなかった。

20数年たって、その話を母にしたら・・母も気が付いていたようだ。

これがおばあちゃんの顔なんだ・・・・と。

本当はこういう顔をして生きてたんだ・・・

ず~~~とず~~~と我慢我慢の人生だった。

当時はそれが当たり前だったのかもしれないけど、軍人上がりの超身勝手な祖父に振り回されて、いつも我慢してたんだ。

いつもいつも優しく自分を押しこらえていたから、亡くなった時に本来の自分が出てしまったんだ。

・・・と、私は思った。

その時以来!!

わがままとか、自分勝手とか・・・そういうのではなく、

でも自分を抑えつけて生きていくのはやめよう・・・・と決めた。

思ってること、言いたいこと、やりたいこと、・・・

それが誰かに多大な迷惑をかけることでなかったら…自分の意志を通そう・・と。

意思を通さないまでも、折り合っていこう・・と

なにもせずに、我慢して、自分を捨てて生きるのはやめよう・・・と。

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