その日のうちに自分の力でお金を稼いだ方法

以前会社員生活3年目の仕事の難易度・複雑さのストレスに絶望というか悲観的になっていた時に

俺の部下として仕事するならしっかり基礎を身につけさせようと、やる気満々の新しく来た上司から社外研修に参加するよう言われて
参加した研修の話です。(ちなみに上司が頻繁にいなくなる、違う人になるなど振り回され続けた部署でした。)
後にこの上司も入社一年以内に社内政治の問題なのか、違う部署へといなくなってしまいます。

直前まで上司はどんな研修にしようかな?

滝にひたすら打たれまくる滝行にしようかなー
それともメッチャあっつい比叡山の護摩行
にしようかなーとニヤニヤ笑いながらとても楽しそうに探してくれていました。

ところで護摩行って何のことだか自分も知らなかったのですが
密教における火を使った荘厳で神秘的な儀式とありますね。

護摩行は近年、スポーツ選手の間で精神修行の一環として取り入れられており、テレビでプロ野球選手が燃え盛る炎の前で一心不乱に祈願する姿を見かけたことがある人も多いと思います。

とも書いてあります。めっちゃ熱そう。。。

引用
https://takimotobukkodo.co.jp/column/護摩行とは?

より

なんか怖いことやらされそうだなあ。。
と考えていたのですが

実際に研修先として決まったのは
長野の旅館を経営しているところで
農業研修&旅館業のお手伝いをしながら

新社会人の人を対象に
セミナー、といってもただ講師の方が知識を一方行的に教えてくれる
通常の聴衆型研修ではなく

自分が今の仕事に対してどう考えているのか
これからどんなことに集中して自分は仕事に向き合っていきたいのか

を他の参加者とも議論しながら
考えて自分の意見、アイディアを絞り出していく

参加型の研修でした。

周りは社会人なりたてで、
かつ、とってもオシャレな若い美容師達が沢山いるなか
社会人3年目で外資系製造業勤務の自分一人で
すごいギャップというか完全アウェーだなという感じです。

その中で一風変わった面白い内容のミッションが出ました。

1日中外に出て何も知らない町で
特別なスキルなどは何も使わないで自分の力だけで
誰かの役に立ちお金を稼いで来い!
というものでした。

何だそれって感じの研修だったのですが笑
やるしかないから、やるしかない。

朝起床して、大きなバンで市外の何も知らない町に連れて行かれて
そこの駅でみんな車から降ろされて

じゃあ、頑張ってきて!
と講師の方から言われて
いきなり自分でお金を稼ぐミッションが始まったのです。

このミッションの一番大切なルールは

絶対に何かお手伝いをしてお金を頂こうとする人に対して

今自分は研修を受けていて、その一環で
何かお手伝いをさせてもらっています。お金ください。

と自分が研修でこの町に来ていることを一切言ってはいけないのです。

これは研修で来ているということを人に言った瞬間に
やらされ仕事として今自分は”研修中だから”あなたとお話しして
”研修中だから”何かお手伝いをしようとしているんですという気持ちに
自分自身も、受け取りての相手も考えるというよりそういうモード・立場になってしまうからです。

身分を明かしてしまうと”仕事だから”やってるんだよ”研修中だから”お手伝いするんだよ
になってしまいモチベーションと結果に対する責任の転嫁や、なあなあ感が伝わってしまうこと
それから、いつもと違った行動をする自分自身にとっての言い訳、逃れ口となり
声をかけることと、このミッションをクリアする意義自体のハードルが低くなってしまいますよね。

で、この研修なんですが
正直序盤中盤の朝からお昼にかけてかなり苦戦しました。

事前にバンに乗っている間にあれやこれやと思いを巡らせ
どうしたら人に役立って、お金も貰うことができるかな
と考えていたのですが

結局その時、頭で考えていたアイディアは全て
失敗というより、そもそもそのアイディアが使えるシチュエーションが見事に
全くありませんでした。

具体的にどんなことを考えていたのかというと

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