写真で見るより○○だねと言われる事について
写真を見て言われる一言の中にあるセリフ。
「写真で見るよりキレイですね」
「写真で見るより雰囲気柔らかいですね」
…いや、おかしくないか?
SNSのプロフィール写真用に
きちんとヘアメイクをして
プロのカメラマンに頼んで
段取りよく撮ってもらったはずなのに
どうしてそんなこと言われるんだ?
これはつまり
写真とその人が持つ魅力がイコールになっていない
=写真でその人の魅力が表現できていない
ということ。
もちろん写真というものは視覚芸術の一つだから、いくらでも"盛れる"ものではある。写真という表現方法を通して、"カッコイイ"、"カワイイ"、"仕事ができそう"、"誠実そう"、"信頼できそう"というイメージを持ってもらう事は、ビジネスの世界においては確かに大事だ。
でも写真で仕事ができそうとか外見上でのイメージを持たれたまま、実際に会ってみたらギャップがあるってどういうことだか考えてみて欲しい。
写真で"良く"見せようとすることって背伸びしていることだし、自分を偽っていることにならないか?
ギャップがあること自体問題があると思わないか?
そもそもそういうこと言われるのってシンプルに悲しくないか?
正直"良く見せる"ためのプロフィール写真ではその人の物理的な顔以外何も分かりようがないし、なんの意味もないと思うし、撮りたいとも思わない。
僕が考えるポートレート写真はその人の魅力が"そのまま・ありのまま"表れた写真であるべきだと思うし
僕が撮った写真を見て実際会った際には「写真で見た通り素敵な方ですね」と言われるような写真であるべきだと思っている。