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第2種電気工事士合格体験記~筆記試験編~

1. はじめに

先日、第2種電気工事士という資格を取得したので、その勉強方法やかかった費用などを備忘のためにまとめました。
資格の概要から説明していますので、既にご存じの方は「4.学習方法~筆記試験~」以降からお読みください。
第2種電気工事士は筆記試験と技能試験の2つで構成されているのでそれぞれに分けて説明します。


2. 第2種電気工事士とは

まず第2種電気工事士について簡単に説明します。
資格を取得すると出来ることについて、第2種電気工事士の資格試験を運営している「一般財団法人 電気技術者試験センター」のサイトには以下の通り記載されています。

一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事することができます。

https://www.shiken.or.jp/range_qualification/03.html

簡単には、自宅でコンセントを増設したり、埋め込み型のダウンライトの交換をしたり、することが出来るようになります。またそういった電気工事の仕事に就くこともできます。
作業的には家庭内に張り巡らされている電線をコンセントに差し込む程度のものもあったりしますが、電気を扱うということで資格が必要ということになっています。
より高圧の設備の作業をする場合は、上位資格の「第1種電気工事士」という資格が必要になります。

3. 受験料、スケジュール、合格点など

試験は年2回開催(4~7月、9~12月)されており、筆記試験と技能試験の2つから成ります。
両方の試験に合格すると晴れて電気工事士の免状を申請することが出来ます。筆記試験に合格したが技能試験に落ちた場合は次回の試験の際は筆記試験が免除となります。
受験料は筆記試験、技能試験併せて9,300円です(筆記試験免除の場合も同額)。
筆記試験は、CBT方式か試験会場で受験する方式が選べます。
技能試験は、試験会場で受験することになります。

筆記試験は50問の四肢択一方式で合格点は60点
技能試験は与えられた電線、機器を使い、指定された配線図と同じように機器をつなげるというもので、欠陥がなければ合格です

4. 学習方法~筆記試験~

私は理系の大学出身で、電流や電圧の計算は特に苦も無くできる。一方で、電気系を専門としていたわけではないので、機器の名前や配線図の作成などは全くの初心者という感じでスタートしました。
学習期間は1ヶ月程度で使用した教材は以下の3つです。

  • 第二種電気工事士試験 完全攻略 筆記試験編(約2,000円)

  • すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士(約1,000円)

  • 過去問

最初の土日に1番目の参考書を流し読みし、全体像を頭に入れたうえで、通勤電車の中で2番目の問題集を解きました。2番目は分野別の過去問集で赤シートを使って回答が隠せます。スキマ時間にさくっと取り組め、何週もすることで、知識が定着しました。
大体2週間くらい取り組んだタイミングで、Webにアップされている過去問に取り組み、合格点の60点は安定してとれるようになりました。
分野別の出題数や問題形式はある程度固定されており、計算問題は配線図の問題は仕組みさえ理解してしまえば間違うことがないので、それをしっかり押さえれば、うっかり筆記を落としてしまうリスクが減ると思いました。計算問題は苦手としている方も多そうなので、簡単な解説を今度出来たらと思います。
また、配線図の知識は次の技能試験にも生きてくるので、筆記試験の段階で出来るようになっておいて損はないと思います。
配線図についてはYouTubeで色々な方がわかりやすく解説されていますのでそれを見るとよいと思います。

結果として試験本番前には90点超が安定してとれるようになりました。
合格点60点なので少しやり過ぎました。

5. 試験当日の体験

CBT方式で受験しました。過去問で90点取れるほど安定していたので、ほとんど緊張もなく試験に向かいました。問題50問に対して、試験時間は2時間となっていますが、機器の鑑別なんかは5秒くらいで回答できてしまいますし、配線図のややこしい問題も時間かかったとしても1分程度なので、30分くらいで終了したかと思います。
早く終われば早く退席できるので、時間が有効活用できました。
CBT方式の問題は公表されていませんが、通常の筆記試験と大差ないかと思います。

6. まとめ

電気工事士という普段の生活では全く触れたことがない資格の取得となりましたが、筆記試験の問題はかなり定番化していましたので、過去問をしっかり取り組むことで問題なく突破することが出来ました。
次は技能試験ということで、実際に電線を切ったり、ケーブルを剥いたり、機器に差し込んだりと本格的な作業となります。
初めてのことで戸惑った部分もあるので、その辺りの雰囲気もお伝えできればと思います。

筆記試験合格までにかかった費用は受験料9,300円+参考書2冊3,000円で12,300円です。
技能試験では試験のために工具の購入や練習のための部材の購入が必要となり、まだまだ費用が掛かります。
結構費用がかかる試験というのが若干デメリットと思っています。

技能試験編は以下をご覧ください。


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