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簿記2級合格体験記

1. はじめに

先日、簿記2級という資格を取得したので、その勉強方法やかかった費用などを備忘のためにまとめました。
これから資格を取得したいと考えている人の参考になればと思います。


2. 取得のきっかけ

経理部ではないのですが、本社の管理系の部署に所属しており、決算や収支計画のことがもう少し分かるようになりたいと思い取得を目指しました。仕事の中である程度基礎的な知識は身についていたので、3級ではなくいきなり2級から取得してみようと思いました。CBT方式なのでダメだった場合も繰り返し挑戦し易いというのも後押しとなりました。

3. 準備期間、使用教材、費用

学習期間は2ヶ月程度(120時間程度)です。
使用した教材は以下の4つです。

  • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集(約1,500円)

  • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集(約1,500円)

  • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 総仕上げ問題集(約2,000円)

  • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 総仕上げ問題集(約2,000円)

上二つは教科書なので、電車の中でも見やすいようにKindle版で購入。下2つは問題集で書き込みもする可能性があったので単行本を購入しました。
簿記2級の教科書や問題集は様々な種類のものがありますので、実際に書店でパラパラ見てみました。そのなかで、パブロフ流という犬の絵柄が描いてあるものが可愛くキャッチーで読みやすかったのでそれで統一しました。

教材代が合計で9,000円。受験料が5,500円なので、資格取得のために計14,500円かかりました。

4. 学習方法

簿記2級は商業簿記と工業簿記の2つに分かれており、配点がそれぞれ60点と40点。合格点が70点となっています。商業簿記の方が計算は少ないですが、覚えることが多く、工業簿記は計算は多いが覚えることは少ないという感じになっています。よって、工業簿記を固めて40点近く取り、商業簿記で50%程度とれるように学習するのがよくある方法のようで、私もそれを狙いました。
なので、まずは電車で工業簿記の教科書を読み、仕事が終わって家に帰ったら問題集を解くというサイクルで勉強を進めました。
大体1日1章ペースで進め、2週間弱で1通り終わった形です。次に商業簿記も同様に進めました。こちらは最初の仕訳や連結決算など量が多いものもあり、2日かかったものもありますが、2週間弱で1通り終え、これで工業簿記、商業簿記1週ずつ完了したので問題集についている模擬試験に取り組んでみることにしました。
結果は50点程度とまだまだ合格点には遠い形でした。1通りやるだけではなかなか覚えきれていない状況でした。
ただ、簿記2級の問題はある程度パターン化されているので、繰り返し問題集をこなすことで、合格できるなと感じましたので、1ヶ月後に試験を申し込み、期限を意識しながら勉強を進めました。
両方の問題集をそれぞれ3週程度したところで模擬試験は80点を超えるようになり、受験直前は細かい仕訳などを覚えて取りこぼしを少なくするよう取り組みました。

5. 試験当日の体験

試験はCBTで受験しました。問題集の付録にCBT形式の模擬試験があり、入力方法の練習もできたので、特に困らず受験できました。
紙と違って直接書き込めないので、財務諸表系の問題はやりづらいのが難点に感じましたが、自宅に近い会場を選べたり、試験日も柔軟に選べるのですごく便利です。
試験時間は90分で、見直しなど含めて時間いっぱいまで取り組みました。
CBT方式のため受験後即、得点が表示され合否が分かるのもよかったです。合否不明だと新しい試験に取り組んでよいか悩む無駄な時間が生じてしまいます。
結果は80点で合格でした。

5. 資格取得後の変化

会社で必要になって取得したというわけではなく、自己研鑽のために取得したので何か明確に変わったということはありませんが、取得のきっかけとなった、決算・収支計画への理解は深まったのは良かったと思います。自分の会社の財務諸表を読み解けたり、この勘定科目はこういう意味だなと理解できるようになりました。
転職するつもりは今のところありませんが、その時にも少しは役に立つのだろうと思います。
次の上位資格の簿記1級は難易度が跳ね上がるようですので、受験については少し悩んでいます。様々な資格を見ながら検討しようと思います。

6. アドバイス

これから受験する人へ少しだけアドバイスするとすれば、何となく財務諸表が分かるとか、複式簿記が分かる人はいきなり2級からチャレンジして大丈夫だと思います。
大問1で問われる仕訳の種類は多く対策の手が回らないかもしれませんが、それ以降は複数の形式のどれかが出るという感じなので分野別に何回も勉強すれば必ず身につくと思います。
3級は工業簿記もないですし、2級から価値も結構落ちるのではないかと思いますし、せっかくなら2級を目指してみてはいかがでしょうか。


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