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¿Eres chino?(エレス チーノ)
こんばんは。今、メキシコのグアダラハラは夜12時半です。
やっと1週間の仕事が終わったので、今週の投稿を書いていきたいと思います。
メキシコは自分にとって、外国。
町を歩けば、人目につく。電車に乗ったり、ショッピングモールとかにいたりすると、やはり見られているなということを感じる。
メキシコで、しかも僕が住んでいるグアダラハラで、
やはり、アジア人は珍しい。
あんまり僕自身も見かけない。
メキシコなら、グアナファトやメキシコシティの方が日系企業も進出しているし、観光都市として栄えているので、日本人も多いと思う。
だから、嫌でも自分がマイノリティであることを意識せざるをえない。
マイノリティであることを自覚すると、いろいろ見えてくるものがある。
今日はそれについて話したい。
uberに乗っていると、よく聞かれる質問がある。
それは、
¿Eres chino?(エレス チーノ)
日本語で
「あなたは中国人ですか?」
というお決まりのフレーズだ。
正直、メキシコに来る前から、海外旅行をしている時にもよく聞かれた質問だったので、慣れていた。
しかし、そうやって聞かれて、どこかムッとしてる自分がいた。
どうしてかというと、何だか自分の耳には、わざと揶揄っているように聞こえたからだ。
「あ、アジア人が乗ってきた。どこの国から来たのか分からないが、とりあえず中国人がどうかを聞いてみよう。中国人ですかと言っていれば、問題ないだろう。」
uberの運転手は、こんなことを思っているのかもしれないといつも思っていた。
「あなたは○○人ですか?」という質問には何らかの前提があるように思う。
だって、そうだろ。見て予想したことをそのまま聞いているだけだ。自分が思っていたことが正しいかどうかチェックするために、そうやって聞いているんだろう。
こういう見方はとても主観的な感じだと思う。
一方、少し立ち止まって、一歩引いて見ることもできると思う。
こういう時に僕がよく考えるのが、
「相手のシチュエーションや状況をイメージしてみる」
である。
相手の立場に立つことで見えてくるものが全然違うと思う。
例えば、僕がuberの運転手だったとしよう。週5日、グアダラハラのいろんなところへ行き、お客さんを乗せては降ろし、乗せては降ろしの繰り返しをしている。いろんなところに行くので、道もすぐ覚えれると思うし、いろんな人の出会いっていうのもあると思う。
では、僕のようなアジア人が自分の車に乗ってきたら、どうだろうか。
まず、中国の人口は、14億人。日本はおよそ1億2500万人くらい。
これはもう変えようのない事実だ。
数の力はおそろしい。
メキシコのような遠い国にいても出会う確率が高いアジア人は、
絶対に中国
ということになってしまう。
Uberの運転手だってそれくらいのことは知っているはずだ。
だとしたら、アジア人が乗ってきて
¿Eres chino?(エレス チーノ?)
と聞くのは、ある意味では当たり前のことなのかもしれない。
そして、僕がもし中国人でグアダラハラに住んでいて、uberを頼んで、
¿Eres chino?(エレス チーノ?)
と聞かれずに
「¿Eres japonés ?(エレス ハポネス?)」。
※日本語で「あなたは日本人ですか?」という意味。
と聞かれたら、やはりいい気はしない。
なぜなら、確率的に高い中国をなぜ言わないで、可能性が低い日本と言ったのかよく分からないし、正直イライラしてしまうからだ。
話は元に戻るが、そのuberの運転手が「¿Eres chino?(エレス チーノ?)」と聞いてくるというのは、何も冗談で揶揄っているわけではない。
ただ単に、その方が無難というだけなのである。
基本的に、人は何かを悪気があってすることはほとんどないと思う。何気なく言ったりしたりしたことが、不意に相手の気分を悪くしたり、怒らせたりする。そういうケースが圧倒的に多いと思う。
そういう時に、怒る中国人の気持ちも分からないでもないが、悪気がないと分かっている以上、僕は気分を害するようなことはない。
でも、中国人の方の中には ¿Eres japonés?(エレス ハポネス?) と聞かれて、気分を害する人もいるかもしれない。
そうならないための一つの予防策なのだろうと思う。
そこまで相手のことを考えることができれば、余計な揉め事がなくなっていくと思う。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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今週も新しいエピソードを2つアップしました。
もし良かったら、ぜひ聞いてみてください!
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では、また次回。