定数と変数
こんにちは。今、メキシコのグアダラハラは夕方4時半です。
やったー!やっと学期が終わりましたー(*^-^*)
昨日が学期最後の日で、今日から春休みです。何日か学校に行かなきゃいけない日もありますが、とりあえず少し休めそうです。
2週間しかないですが、満喫したいと思います。
今日のタイトルは、
定数と変数。
「なんだ。数学の話か!」
と思われかもしれないが、そうではない。
日々の生活の中で私たちはいろいろなことを考え、生活していると思う。
仕事のこと、学校のこと、家族のこと、友達や恋人のこと
たいていは身の回りにある自分と関係あることについてよく考えると思う。みなさんもきっとそうだろうし、僕もそういうことをよく考える。
そして、日々の生活の中でいろいろな人と関わっていると、自分とウマが合う人やそうではない人が出てくる。あるいは、していることが自分にとって好きなことかそうではないことかなどもあるだろう。
当たり前の話だと思う。人間は一人一人違う。自分と価値観が合う人が世の中にそんなに何人もいるとは思えない。また、している仕事や学校の勉強の中で、全部が全部好きということもないし、嫌いということもないだろう。
では、タイトルに戻りたい。
定数は、中学の数学で習った方程式を見るとよく分かる。
Y=2X
この上の方程式の2の部分を定数と呼ぶ。
変数は、この方程式のXとYの部分だ。
Xに2を入れると、Yは4になる。5を入れると、Yは10になる。
というように、XとYはそれぞれ、一定の関係を保ちながら、常に数字が変化する。この数字しかダメというようなことはない。
一方、2の部分は、どんなにXとYが変化しても、変わることがない。常に一定の状態を保っている。
この数学的見解から今日は変えられないものと変えられるものについて話したいと思う。
仕事の中で変えられないもの。例えば、自分の給料、働く環境、先輩や上司との関係。自分がその会社や組織の一社員であれば、自分の意思だけでは変えられないことだろう。
仕事で変えられることは何だろうか。これはその職種や働いている労働環境によって多少違うのかもしれない。僕の場合は、自分の担当している日本語のクラスのスタイルは「変えられること」だ。一学期、ずっと同じクラスを持つので3、4カ月くらいの学習スケジュールやクラスのデザインは全て自分で決められる。
よく聞く話だが、仕事をしているとストレスがたまるという人がいる。
実際、僕も日本で働いていた時や今の仕事の時に、ストレスがたまることがある。
では、どうしてストレスがたまるのだろうか。
おそらくその多くの原因が
その自分の仕事の変えられないことに目を向けているから
ではないだろうか。
実は、少し前までの自分がそうだった。
日本にいる時もメキシコにいる時も、仕事場での運営の仕方やシステムに関することで、自分はあんまりよく思っていないことが結構あった。そして、そういうことが原因で発生する問題にいちいち目くじらを立てたり、文句を言ったりしていた。
でも、それは全てその組織の中の定数でしかない。つまり、自分にはどうやっても変えようがないことなのだ。
そうではなくて、自分が目を向けるべきなのは変数だと思う。
自分のクラスをどうやってデザインしていくかや来てくれた学生の満足度を上げるにはどうしたらいいかということにもっと目を向けるべきだと思った。以前にも書いたが、日本語教師の仕事はもはや教室だけ完結させるものではなくなってきている。学習者のニーズも多様化し、競合他社もたくさんいる。やるべきことはまだまだあるように思う。
さらに、そういう時の時間についてもよく考える。
自分にとって定数であることに対して費やす時間と変数であることに費やす時間。仮に2時間使ったとして、どちらがより自分にプラスになるかと考えれば、答えは明らかだろう。
時間という変えられないものの中で、さらにまた変えられないものについて自分の時間を使うのはもったいなさすぎると思う。
しかし、変えられないものに対して何か不満や文句を言うことは決して悪いことじゃないと思う。なぜなら、それは変わらないものを良くしたいという気持ちの表れでもあるからだ。
その良くしたいと思う気持ちを変えられるものに向けてみると、もっと楽しいし、ワクワクする。
少なくとも自分はそう感じている。
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