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激動のシーズンを振り返る

2023年12月3日に主将に就任してから315日、最終戦を迎えるまでの激動のシーズンを振り替える。

激動の1年の振り返り

「リーグ開幕」⚫️
昨年度王者に手応えも、翌節尚美大に大敗

2024年4月7日、偶然にも私の誕生日に、ホーム3グラで初挑戦の関東大学サッカーリーグNorte1部リーグが幕を開けた。
この日に向け、前年から2年計画で準備をしてきたが、前年度の首位を前に不安な気持ちを持ちながら試合に望んだ。結果は0-2と敗戦。しかし、試合内容自体はそこまで悪くなかった上に、何よりも1部でも全然戦えることを実感し、手応えを感じた。

1部リーグで感じた体格差

開幕戦から1週間、第2節の尚美学園大学戦はアウェイで行われた。尚美学園大学は前節の我々の試合をスカウティングに来ていた。試合が始まると、早速相手に先手を取られる。我々がいつものようにボールを保持していると相手は5バックにしてプレスに来ず、我々の攻撃を徹底的にシャットアウトし、質の高いカウンター攻撃をしかけてきた。試合前から完全に後手を踏み、終わってみれば0-5と大敗。力の差を見せつけられ、1部リーグの洗礼を受けた結果となった。

見せつけられる力の差


「開幕5連敗」数値目標の見直し

こんなはずじゃなかった。誰もがそう思っていたが、開幕から5連敗と1部リーグは想像していたよりも何倍も難しいリーグであった。自分たちが作り上げてきたスタイルや、メンバー選考、チームの方針すべてに不信感が抱かれていた。
そして迎えた第6節、相手は5月にアミノバイタルカップで1-2で負けている埼玉工業大学。2度も同じ相手には負けないと意気込んで臨んだが、結果は0-3で敗戦。この日の試合後の円で、監督のよしさんから数値目標を「3年連続昇格」から「残留」に変更すると言い渡された。
主将として、数値目標を設定し目標達成のために悩み仲間らも必死にチームを牽引する努力をしてきたつもりだったため、数値目標が達成できなくなってしまったことに悔しさなのか悲しさなのか、言葉が出なかった。

何が正解か分からなくなり難しくなっていったメンバー選考、意思決定


開幕7連敗で掴んだ初勝利✨️

数値目標が変わって1試合目はアウェイで第8節東洋大川越戦。これ以上負ければ降格にどんどん近づいてしまうという状況で迎えた。試合が始まると早速悪い流れがやってくる。前半開始早々にオウンゴールが生まれ、先制点を許す。またこのまま負けてしまうのか、、と誰もが思っていたが、この日は違かった。前半40分、ゴール付近でFKを得るとボールの前に2人の選手が立った。その前の試合で同じところからのフリーキックを得た時、10番の同期は後輩に蹴らせた。しかし、この試合では、自分が責任をもって蹴り見事直接決めた。10番として得点という結果で、貢献してくれた。その後も一点を追加し、1-2で逆転勝利し、シーズン初の勝ち点3を得た。いつも、試合後に行く保護者への挨拶周りで保護者の方々が喜んでいる姿を見て、心から嬉しかった。

執念の勝利

「さらに失われる自信」⚫️
見えかけた光もつかの間、勝利後の連敗

勝利の喜びのつかの間、翌々週には白鴎大学との試合を迎えた。この日は前半立ち上がり早々にCKから得点し、押せ押せで前半を終えた。このまま前節からの流れで勝ち切れると誰もが思っていたし、そんな試合内容だったが現実は厳しかった。1-0で迎えた後半20分、チームの核の選手が2枚目のイエローカードで退場してしまう。すると、その直後FKから失点、流れから失点と試合が終わってみれば1-4で惨敗した。
70分間良いゲームをしてたからこそ、サッカーの残酷さを身に染みて感じたのと同時に、退場者が出た時に策を打って一点を守りに行けばよかったと自分の指揮に大きな後悔をした。

1-4逆転負け


どん底からの逆襲。首位を撃破✨️

7月に入り、前期リーグが終了し後期リーグへ突入した。後期一発目は上武大学。怪我で離脱していた私の復帰戦となった。しかし結果は0-2でまた敗戦。前期と同じ結果となってしまった。
そして迎えた首位尚美学園大学との試合。この試合の2日前、実力でスタメンから外れた。プレイヤーとしての悔しさもあったが、この試合に勝ちたい想いは変わらなかったため、何十時間もかけ同じ試合映像を繰り返し観てとにかく相手を分析し、相手を完全に攻略するロジックを考えたうえで試合に臨んだ。
試合は前半15分に分析通りCBの背後へのスルーパスからGKの頭上を超えて先制点をとることに成功し、後半を迎える。後半もチーム全員で戦い迎えた後半20分、用意していた5バックに変更し、相手のストロングを徹底的に潰した。チームでやることを統一しファイトし、大ピンチも頼れる後輩GK稜介がセーブし、何とか1-0で勝利した。ホーム3グラで数年ぶりの尚美学園大学への勝利を手にした。試合に出られなかった悔しさはもちろんあったが、準備してきたことが実ってチームが勝利し、最高な試合になった。

首位撃破の瞬間!


「悪夢」⚫️
連敗で夏の中断期間を迎える️️️️

首位を撃破した、次の試合では駿河台大学に0-1で迎えたアディショナルタイムに交代選手が同点弾を決め1-1で何とか勝ち点1をとることができた。https://note.com/kaitokaito0131/n/n79ae38e18de8

失点後も応援を止めなかった最強の応援団。
彼らに背中を押され、直後に同点弾🔥


直近2試合で1勝1分といい流れで迎えたホーム足利大学戦は撃ち合いになった。前半開始早々に先制点を許してしまったが、その後2点を取り返し2-1で逆転して前半を終える。しかし、後半に2失点を喫し2-3で迎えた後半アディショナルタイム、PKを獲得する。緊張感のあるPKの放たれたシュートは左ポストに弾かれ、試合終了。先制されたり逆転されたり、PKがポストに嫌われたり、悪夢のような試合を経験した。
その翌週、延期分の埼玉大学戦に臨んだがその試合もら0-2で敗れ、連敗で夏休みの中断期間に入った。

PKを外せるのは、PKを蹴る勇気を持った者のみ。


「シーズン再開」
大観衆のなか土壇場後半AT同点弾

夏合宿(https://note.com/kaitokaito0131/n/n69fb7464e412)を経て、迎えた獨協大学戦。

スタメン出場に感謝、出られないGKの分も。
386名の大観衆

この日は年に一度のBUFC festival(https://note.com/kaitokaito0131/n/n1f903f20b1ba)でもあり、より一層気合いが入っていた。386名のお客さんを前に硬さもあり、決定機をいつものように活かしきれず先制点を許す展開となってしまった。こんな試合で終われないと全員が全力で点を取りにいくがなかなかゴールが生まれない中迎えた後半アディショナルタイム。CKのチャンスをエース10番が決め何とか一矢報いることが出来た。後に、この勝ち点1が大きく響くことになる。

土壇場同点弾!

「初の連勝」✨️
2位撃破に続き教育ダービーを制す

次の相手は暫定2位の埼玉工業大学。
前節から相手にスタメンの変更は無く、フルメンバーで試合に臨んできた。私もこの試合には先発することが出来、負けたら降格のプレッシャーの中試合に出場した。相手の強烈なセットプレーを何十回も受けたが、ベンチ外含む全員の気持ちで全てはね返し、1-0で勝利を収めた。本当に苦しいゲームだったが、今までの人生で1番嬉しい試合終了のホイッスルを聞くことが出来た。

シーサーが守ってくれた2回のポスト直撃

その翌週、教育ダービーとされている埼玉大学との試合。未だこの体制で連勝をしたことが無いが、この試合も先制点を奪うことが出来1-0で勝利することが出来た。ホームでチーム全員で肩を組んでする勝ちロコはどんな瞬間よりも気持ちいい。体育会に入って多くの時間を費やしてサッカーをしてきて良かったと思える瞬間であった。

勝ちロコでみんなで勝利を分かち合う最高の瞬間✨️


残留を目の前にして、まさかの敗戦

直近3試合、負けたら自力残留の可能性がなくなる試合を戦ってきたが3試合とも負けることなく勝ち点を積み上げ、この試合に勝てば自動降格圏の可能性が無くなる試合を迎えた。
ホーム最終戦ということもあり、気合を入れて望んだが、相手も負けたら自動降格が決まるということもあり、全てをかけて戦ってきた。やはり懸かってる相手は強く、1-2で敗戦してしまい最終節を前に最下位転落した。

雨の中、1-2で敗戦。

「運命の最終節」
下位3チームで並んだ勝ち点

最終節を前に下位3チーム(文教大、東洋大川越、獨協大)が勝ち点で並んだ。
我々は得失点差では勝てないため、勝ち点で上回る必要があった。
そして最終節の相手は白鴎大学。
2年前に昇格を阻まれた相手でもあり、絶対に勝たなければならなかった。
試合は開始早々から我々が試合のペースを握り、先制点を取り試合を優位に進めることに成功する。

歓喜のベンチ✨️
泥臭く取った先制点🔥


その後も果敢にシュートを打ち続けるがなかなか追加点が遠い。後半に入ってもその流れは変わらずら何度も何度もシュートするが入らないどころか、相手に出たレッドカードが取り消しになったりとなかなか流れがこちらへむかなかった。そして後半ラストワンプレーの相手コーナーキック。レフェリーに両キャプテンが呼び出され、アディショナルタイムがあと1分であることが告げられる。そしてコーナーキックからプレーが再開された直後、こぼれ球を押し込まれ同点に追いつかれたところでタイムアップ。1-1で試合終了のホイッスルが鳴った。
2年前の悲劇が再来し、勝ち点2を取りこぼし、絶望以外の何ものでもなかった。

最後の最後に失点、勝ち点1を分け合う


勝負を分けた奇跡の勝ち点1

他会場の結果待ちとなった我々は、あとは祈るしか無かった。我々の試合とほぼ同時に行われていた東洋大川越は、敗戦したと報告が入った。この瞬間、自動降格は免れた。
他会場の結果を速報で見ながら車で埼玉まで帰っていた。すると、足利大が獨協大にアディショナルタイムで得点して勝利し、我々の最終順位が8位に確定した。なんと、最後にして初めて8位に浮上した。今思えば獨協大学戦の勝ち点1が獨協大を苦しめ、我々を助けてくれた。文教大学体育会サッカー部に関わる全ての人の力で勝ち取った勝ち点1は今体制を体現しているかのように感じる。上手くいかないことばかりだったが、それでも諦めないこと、必死にもがき続けることで成果を出す。人生において大切なことを今シーズンのリーグ戦で学ぶことが出来た。最高のチームメイト、GKファミリー、スタッフ、監督、GKコーチ、保護者、ファン、友人など多くの人に支えられてシーズンを戦えたことに感謝するとともにこの体制で藤東隼斗と主将を務められたことを誇りに思う。

ここにいる全ての人に感謝

以上。


今回もある選手について感動したことを綴る。
その選手は心優しいそうで不思議な独特の雰囲気のキャラを持っている。そんな心優しそうな彼は試合になると、ガツッと球際を戦い相手からボールを奪われない圧倒的なキープ力を見せたりと随所で才能を感じさせられる。そんな彼に感動したことは「学ぶ姿勢」である。今彼はCBに挑戦している。考えることが多く難しいポジションのため、上手くいかないこともあるがそんな時、1人で考え込むのではなく、先輩に話を聞きに行ったり、自分で部活外の時間に勉強したりと学ぶ意欲が他の人より貪欲である。人に聞いたりするのは意外と自分のプライドが邪魔して出来なかったりするが多角的な意見を取り入れるためにも人の意見を聞ける人は成長することが出来る。彼のポテンシャルがこれからもっともっと発揮されると想像すると楽しみで仕方がない!
りゅうちゃんのこれからに期待!!

vs上武大学戦でTOPデビュー👏

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