会いに。逢いに。愛に。Iに。
ラストとスタートはよく似ている
本当にそうだった。でも確実に違うことが2つある。
一つは、今、幸福感で溢れてること。
もう一つは、仲間がいること。
そんなラストだった。
企画メシ最終回。
私は、寮の部屋にいた。
会場には行けなかった。
自分の立場、環境、この世の中、すべてわかったフリをしてみたけど、すごく悔しくて。
泣いた。
その時、思い出した。
そうだ、あの日。始まりの日もこうだった。
泣いた。
企画メシに参加するしないで親と揉めて、あの日はすごく泣いた。反抗して、嬉しいはずなのに、モヤモヤして、なんだかよくわかんない罪悪感で溢れながら、泣いた。
始まりの日、そして終わる日。私は変われなかったのか。
そんなことない!!!
と、言いたい。きっと、同じ涙ではなかったから。
悔し涙は本気の証。私、ちゃんと向き合えていたんだ。本気で挑んできたんだ。
会いたいと思える人にたくさん出逢えたからこそ、想いが溢れて。
出逢えたんだよ。
私、飛び込んで、こんなに大切な人たちに出逢えたんだよ。
そして、こうやって気づけたのは、出逢いがあったからで。
泣きながら書きなぐったnoteやtweetを見て連絡をもらって。もちろん、行きたいって気持ちがなくなったわけではなかったけど、今をちゃんと抱きしめられることができた。本当にありがとうございました。
大丈夫。
半年前と同じはずなのに、全く違う。見方も、捉え方も、心持ちも。
オンラインだからこそ、できることをしよう。
きっと半年前の私なら、ずっと泣いていたと思う。
やっと、あの日の私を認めてあげられた。
当日。
私は筆を持っていた。
なぜかはわからない。絵の具の使い方もわからない。上手とは言えない。ただ、今やりたいことを、できることを描きたかった。
カラフルに。
私にとってその時間は、会場に向かっている時間と同じ。ワクワクしながら、ドキドキしながら、ただひたすらに筆を動かす。
お昼になって、始まって。
企画生の発表を食い入るように見る。あの時、私はそこにいた。いることができた。画面なんかそこにはなくて、直接熱い炎が導火線につけられるような。ずっと弾けているような。そして、
私の番がくる。
発表になると緊張してパニックになるのは変わらなかった。ある程度隠す術は上達したほうではある。(これはまあ、あと10年でも場数を踏めば、と思いたい。)
会場の拍手の音、阿部さんの優しい声、チャットのメッセージ。すべてが温かくて(寮の部屋すごく寒かったのに)、最後にenterを押した瞬間、グッとくるものがあった。
幸せだ。
時間はあっという間に過ぎる。
阿部さんから一人一人に卒業証書が手渡された。私も受け取った。心から手を伸ばして、しっかりと握った。
集合写真もちゃんと撮った。私もその中にいた。いたんだ。
アフター企画メシはポテチを食べながら見守る。
カメラにうつる後ろ姿。笑顔。そのたくさんの背中をこれからも追い続けて、いつか追い越したい。
悔しい想いはなかった。行きたい=悔しいではなくなった。
行きたい=約束に変えられた時間だった。
半年前の自分が思い描いた姿になれていたのだろうか。
それ以上だ。この半年いろいろなことがあって、向き合って、向き合って。
身長が伸びたわけではないけど、ずっと大きくなれた。
何より、そんな小さな私を好きになれた。
終わりの日は、始まりの日。
ゴールテープはスタートラインでもある。
いつか会いに行こう。絶対。体の真ん中にそんな折れない芯ができて、もう私は、乗り越えられると思う。書き続けられると思う。
大人になって。仕事に就いて。再会して。飲んで。食べて。
その先もずっと、
私は企画メシ2021の企画生だ。
阿部さん、平賀さん、企画生のみなさん、支えてくださったすべての方々。
まだまだ小さな私とともにいてくださり、学んでくださり、支えてくださり、笑ってくださり、出逢ってくださり。
本当にありがとうございました。
一生忘れません。一生かけて続きを書けるように、私、頑張ります。
これからも、この出逢いが続きますように。
企画メシ2021 企画生61番より
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?