勉強ってなんだろう。って物語。
なんで勉強するんだろうな?
よく思う。週に5回思う。毎朝同同じ間。学校に行く道を歩く時だ。
毎日勉強して、友達と話して、今日も楽しかったぁってなって、帰る。私の日常。私たち学生の日常。
「あ~テスト悪かった」だの「マジで歴史いやだわ~」だの「まぁ、次頑張ろう」だの、これが日常なのである。そして、みんな大人になる。
誰しも一回は考えるだろう。勉強する意味を。じゃあ、教えてほしい。
「なんで勉強するの?」
答えられただろうか。「あ、えっと、将来のためだよ」と考えたのではないだろうか。
本当に言い切れるだろうか?将来のためかもしれない。でも、心のどこかでそれで諦めてしまっていないだろうか。
きっとほとんどの人は問うことをやめて大人になったんだと思う。問うことをやめることで納得しようとしたのだと思う。
これこそ、勉強なんじゃないか。私は思う。
なにしろ勉強は疑問から始まる。なんでリンゴは木から落ちたのか。なんで信長は殺されたのか。なんでこの言葉は心を握りつぶすのだろうか。すべて疑問だ。?から始まってるのだ。
宿題も、課題も、塾も、勉強なんかじゃない。クイズ大会みたいなものだ。わけのわからないクイズを私に押し付ける人の集まりだ。そして、本当の答えなんて、知ってて出してる奴なんていない。
考えることをやめたとき、それが大人になったときなのだろうか。
なら、私は大人にはなりたくない。
このまま時が止まったりはしないし、私はいずれ大人になる。酒を飲む。仕事に就く。しわが増える。そして、死ぬ。
でも、考えることだけはやめたくない。きっと、考えなくなった私は人形になってしまうから。
私は死ぬまでこの答えを探したいと思う。
なんで勉強するんだろう?
点Pが動き続けるその日まで、私は勉強し続ける。