トラブルとともにスタートした一人旅
「前回のnote短かったね」「早く旅に出ろよ」 このような感じでいじられてしまいました。 その通りですね。笑
ツッコミありがとうございます。励みになります。
そんな水谷もようやくnoteの中でカンボジアのシェムリアップに着きました。今回からは実際にあった具体的な出来事や、その場で肌で感じたことを抽象化したりして書いていこうと思います。
1.いきなり洗礼を受ける
事前に予約した安宿に空港からタクシーを使っていこうと思い、タクシーを探していた僕。空港に密接している怪しくなさそうなタクシー乗り場から、見つけることができました。
車内で気前のいい運転手と英語で会話しているとこんな会話に。
運転手「ところで明日の予定は決まってるの?」
自分「いやその日その日で決めるつもりかな」
運転手「おー、なら明日はベン・メリアって遺跡に行った方が良い!
日本のラピュタのモデルになってるものだよ」
自分「あーー、どうしよ」
運転手「明日朝9時にお前の泊まる宿に迎えに行くで!」
自分「うーーん、わかった、じゃあ頼むよ」
まさかのトントン拍子に決まってしまった。僕が首を縦に振った頃にはもう宿についていました。連絡用に一応LINEを交換しておきました。
ただ、チャーター代をぼったくられたる可能性、もっと安く行ける手段があるのでは、と不安も募り、宿の部屋の中で、誘いを断ることを決断しました。その様子がこちら↓
「遺跡に行く予定を変えることにした。代わりに明日泊まる宿まで送ってほしい」というような趣旨。
翌朝、時間通りに迎えにきてくれました。安心しているとまさかの言葉が。
運転手「キャンセル料25ドル払ってほしい」
「いや、事前に連絡したじゃないか。というかキャンセル料があることも知らされてないだろ」と車の中で口論していると、何と運転手が「ボスと話してくれ」と言ってきました。
電話越しにボスと口論になります。しかし独りで来た18歳の若造である僕は不安や、終わりが見えないことを感じ、口論の末、ついに屈服してしまいました。
来て初っ端でこれです。ちなみに25ドルの価値はカンボジアだと、屋台でカンボジア料理15〜20食分ほどです。
今思うと本当に貴重な経験でした。ボッタクリはあると知っていたのですがいざ自分が経験すると、今後どのように準備、対応していくべきか、を見直すことができます。こうして僕の旅のスキルも磨かれていくわけです。
2. 突然の出会い
2日目、選んだ宿は「Takeo guest house」というゲストハウス。予定はしていなかったのですが宿を経営しているカンボジア人の家族とも仲良くなったりして結局6日間連泊しました。
部屋は一泊7ドル、エアコンなし、シャワー冷水、トイレ流れない。わざとこの環境に身を置きました。 これも経験です。
ゲストハウスの良い点は安価な分、バックパッカーが集まりやすいという点です。一人旅とはいえ、旅先での出会いが旅をより良いものにしてくれます。幸いにも僕は、2日目にして興味深い人に会うことができました。
チェックインをして、荷物を整理してゲストハウスのくつろぎのスペースに出てみると、ひげを生やした40代ほどと思える日本人が座ってタバコを吸っていました。右足にはタトゥー。いかにも旅人という容姿でした。
「こんなチャンスはない」と思った僕は話しかけてみました。自分が何者なのか、何で一人で来てるのか、思いつくだけ僕の全てをさらけ出します。
すると優しく話してくれ、ディナーを一緒に食べることになりました。このおじさん、Kさんは20年サラリーマンとして働いた後、仕事に限界を感じ、旅に出る。道中、事故によって左腕が不随になってしまう。
突然のスコールの音にも気付かないくらい、初めてのカンボジア料理を食べながら、会話をし続けることに。
興味深い話がたくさん出てきます。
6年旅をしてきた珍道中、苦境、インターネットショップの経営の話、シェムリアップについて、今後のルート、など様々な話を聞く中で、経験が「良い」「悪い」ではなく、経験の「幅」に憧れや重要さを改めて感じることになりました。
また自分とは違い、生き急いでないというか、考えすぎていない生き方、少し興味を持っただけで異国に飛び込める度胸、の良さに気づかされもしました。
Kさんはインドの南部でサーフィンをしたり、ネパールでヒマラヤに挑戦したりする予定だったので、ちょうど興味を持っていた自分は、もし行くときは連絡する約束をしました。このような繋がりは大切にしようと思っています。
3.まとめ
早い段階で人に出会え、トラブルに見舞われることができたのは幸運だったと思います。この先もヤク中のアウトサイダーギャングのような男、ドイツで屋台経営している旅人、ワーホリで世界を飛ぶおばちゃんなど、たくさんの人々に会うことができました。
やはり、日本では会えないような人と巡り会えることが、一人旅の魅力。観光名所はその場所を動かないので、必然的に見にいけますが、旅人は常に動いていて、出会いは偶然の産物です。
旅をしている人にはいつもと違った感性や奇異なストーリーが隠されています。
シェムリアップにいる間、自分もいつかゲストハウスで自分の旅のエピソードをバックパッカーたちと共有できるようになりたいと思いました。
ここまで読んでくださりありがとうございました、次回は「肌で感じる」をテーマに書いていけたらと思います!
では、また。