エントリーDAPの選択としてiPod classicは最高っていう話
はじめに
オーディオ趣味に目覚めて2、3年が経ちエントリーDAPをいろいろ買ってみたのだが、ようやくしっくりきたDAPがiPod classicだったのでなぜいいのかをまとめた話。
ようやく言葉にできた使い心地をそのまま書き込んでいるので、個人的な主観等含まれているが暖かく見守ってほしい。異論は認める。
本題のiPod classicの話だが、なぜ最高なのかという結論から行くと「使いやすい」からである。
音質
いわゆるハイレゾやアップサンプリング等には対応してないが、公式サイトに記載があるようにALACやWAVに対応しているのでCD音源を最大限楽しめる程度のスペックであるためこれで十分。(個人的には車内や歩行中にはこれを超える音質はオーバースペックな気がする。)
音の傾向も特に癖があるわけでもなく聞きやすいので長時間の移動もバッチシ。
容量問題もiPod classicは容量が100GB以上(80GBモデルもあるがあまり見ない気がする)で余裕があるので特に心配しなくてよし。
UI・操作
iPodの操作は少々特殊である。側面に曲送りのボタンがなければ電源ボタンすらない。基本的に正面のホイールと上部のホールドしかないがこれが案外使いやすい。
タッチ画面ではないのでクリックホイール上をくるくると指を滑らせながら項目を選び中央のボタンで決定する。
全く操作を予習していなかった僕でもすぐに大雑把な操作は理解した。ここはアップルのUIのデザインの良さだと思う。
そしてもたつきが少ない。ジャケットの読み込みの遅さはあるが文字の表示が遅れることは全くなく、さらに安いDAPによく見られる不調や挙動不審の動作は今のところ見られない。細かいところだがここがかなり使用感に響いてくる。
UIに関しても他の機器に比べると音量の変更が再生画面からしかできないなどの制約があるものの全く不便を感じない。
さらに言えば何かとふつうになっている音量0にしたときの挙動だが、通常は無音であることが当たり前である。しかし、ipod classicは最小にしていても再生中は少しだけ音が出るのだ。これで再生停止が視覚ではなく聴覚で感じ取ることが出来る。これは使ってみるとわかるが結構便利である。
さらに音量関係で言うとボタンではなくダイヤルをスライドする形式なので、音量を変えるときにボタンを押す音がタッチノイズのように耳に伝わることはないし素早く音量を変えられる。これは個人的大勝利ポイントである。
と、このように隅々まで洗練されたUIがIPod classicの大きな魅力の一つである。まだまだ言いたいことは山のようにあるがnoteでキリがないのでここまでにしておく。本当に作り込みがすごいので是非一度手に入れてほしい。
曲の取り込み
iTunseのみかもしれないがPCから曲を入れる作業が他に少し劣るところ。個人的にアップルは初期設定とか使いやすい環境を構築する作業がかなり厄介なイメージ。
だがそれが終われば他にはない快適さがある。
ここがアップル沼のひとつだと思う。
microSDタイプのDAPやバックアップの為に基本はエクスプローラー管理にしている。(こっちのほうが好きな風に管理できる)
iTunseには入れたいアルバムだけをドラックしてリンクし、入れたいアルバムとかにチェックをつけて…
は面倒くさいのでミュージック全体を同期するにチェックを入れてiPodをつなぐだけで勝手に同期してくれるようにしている。
これが今のところの最適解じゃないかなと思う。
ただ問題がすこしある。不明なアルバム問題と2枚組CD問題である。
不明なアルバム問題はアルバムが登録されていない楽曲はすべて同じ場所にまとめ等れてしまうことである。わかりやすい例だと単曲の同人系のデジタル音源を入れた際アーティスト問わずすべて同じ括りになってしまう。昔appleのDAP敬遠していた理由のひとつである。
2枚組CD問題は2枚組CDを別アルバムとして表示してしまうことである。Disc1,2で別括りになってしまうのでアルバムを通して聴きたいときに途中で操作が必要になったり、ライブラリが少しごちゃついてしまう。原因はリッピング時に登録されているアルバム情報のアルバム名が異なっていることで分かれてしまう。(例えば名前の終わりにディスク番号が連番で記録されてるもの)
そのためアルバム名を変えれば直せる。面倒くさいところだが登録している大元が原因のためなんとも言えない。
外での使用
iPod classicを使っていて一番感動したのが外での使用感のよさである。
まず画面の見やすさから。
GBライトのような室内外問わない視認性の高い画面。現代の端末にはないこれがかなり重要であることを思い知らされた。
反射型液晶(LCD)を使用している為、太陽光下で画面を見ても全く見難くなることがなく、むしろ明るさ0%の状態でもこの視認性の高さである。
この見やすさを体験すると他端末のストレスが溜まってしまうほどである。
ちなみにGBライトは持っていないから比較はできないが通常のGBでこんな感じである。光がないと全く見えないのでその点iPodは上位互換的な存在である。
側面にボタンがないのでズボンのポケットに入れても引っかからないし、ホールドスイッチもあるのでバックに入れても誤作動が起きないし、上面にあるのでポケットから出さずとも簡単にオンオフが出来る。
入手について
生産終了品なので当たり前だが新品はほとんどで回っていないしかなり高額である。中古でもはずれを引くとバッテリーが死んでいるなんてこともある。
そこで確実な完動品を求める際はハードオフでの入手を勧める。ハードオフのショーケース内なら大体○ヶ月保証が付いているのでとりあえず安心と言うことと、動作確認を行っているはずなので少しははずれを引くリスクを押さえられる。
これらをふまえた上でハードオフでの平均価格は5000円位なのでなかなかいい選択肢ではないだろうか?(ただケーブルの入手が少し厄介なので見掛けたら買うようにしておくのが吉。)
まとめ
詰まる所IPod classicを手にして言いたいことは「聴きたい音が聞けるか」というよりは「聴きたいように曲が聞けるか」が外用DAPに一番大事なんじゃないかなと思う。
外は雑音だらけでオーバーコストなDAPよりも、見た目とか使いやすさを重視に選ぶと外使いの満足度は高いのではないかなと思う。(でも外でダイナマイトみたいなDAPと多段ポタアンで職質されたい欲はあr)
そういった意味でiPod classicは非常に満足度の高いDAPである。
エントリーだけしかかじっていない人が言うことでもなかったかもしれないが、これが今の僕のDAPに対する考え方だ。
ハイエンドも体験した意欲があるので社会人になり、お金に余裕ができたらハイエンドを使った上での総評をまたしたいと思う。
ただが上記のことを踏まえると正直スマホで聴くのが一番楽である。DAPの存在意義を問うのはまた別の話になってしまうので今回は省略する。(ただこれはおもしろい議題なのでDAP派とスマホ派で意見交換をしてみたい。)
最近では便利になり聞き流してしまっている音楽。だからこそじっくり音楽を聴く時間があってもいいんじゃないかなと思う。