見出し画像

自閉スペクトラム症中学生の困りごと

自閉スペクトラム症の息子くん(診断名:幼少期は広汎性発達障害、現在は非定型自閉症です)、4月から中学生になりました。

小学校の6年間を特別支援学級で過ごし、中学校でも引き続き支援学級に在籍しています。

学習障害もあり漢字や計算が特に苦手です。

勉強面での困り事もたくさんあるのですが、この春からは良い先生との出会いもあり、マイペースながらも頑張っている最中です。

お勉強についてや、小学校生活のことは、一言では語り切れないほどいろんな事件もありいろんな取り組みをしてきましたので、またゆっくり振り返って紹介していきたいと思います。

今回は、中学生活のホットな出来事を記事にしてみます。

生活・行動面について

中学生になってからの息子です。
あいかわらず生活面で指導を受ける日々が続いていました。

・周りの様子を見たり人の表情を読んで適切な行動をすることが苦手で、
・場にそぐわない質問を突然することがある
・奇声をあげたり、急に笑い出したりするなど衝動的な行動をすることがある

また、

・忘れ物や、なくしものが多い
・時計を見て動くことが難しく、始業のチャイムに間に合わないことがある

ああ…書き出してみると、集団生活の中で困ったことばかりなのですが

対策を考える

後半の、忘れ物やなくしもの、また、次に何をしなければならないかの行動については、毎晩、翌日の予定を確認しながら忘れてはいけないことをメモし、

メモ紙を筆箱に(本人が、学校では筆箱が一番よく使うから筆箱に入れておく!と決めました)入れて持たせることで視覚支援することにしました。

・宿題を提出する
・体操着を持って帰る
・部活がある

などの予定も、書きだして確認するようにしています。
毎回確認しないと、忘れてしまうのですw

これらについてはこのように対策できるのですが、課題は前半の、場にそぐわない行動をしてしまう問題について・・・。

空気が読めない問題

幼少期から、感情のコントロールが難しくかんしゃくやパニックを起こし大騒ぎすることがよくありました。

成長とともに我慢できることも増え、いまではかんしゃくを起こして騒ぐようなことはほぼなくなりました。

が、緊張や不安を感じたとき、逆に嬉しすぎて興奮したときなどに、大人しくできず奇声?をあげたり、ふざけてしまったりすることがあります。

これが場にそぐわない行動で、静かにしなければならない場面で声を出してしまうことがよくあるということです。

周りに迷惑をかけるような行動は何度も叱ってきましたので、それがダメなことだとは理解していると思っていたのですが、、、

先日も、美術の授業中に歌を歌ってしまい、担当の先生に「そんな(ふざけた)態度なら美術部も辞めてもらう!」とひどく叱られたとのことでした。

美術が大好きで美術部にも喜んで通っていた息子なので、そのように叱られたことはさすがにショックだったようです。

どのような言葉かけを行っていくか

息子のこのような場にそぐわない行動について、私も、つい叱るばかりでどのように向きあっていけばいいのか、

発達小児外来の主治医の先生に相談してみました。先生はこのようにおっしゃっていました。

周りに迷惑をかけてはいけない、のような教え方ではなく、
「学校では歌ってはいけない」
「授業中はしゃべってはいけない」と具体的に繰り返し教えること。

そうか。集団生活の中でみんなに迷惑をかけてはいけないと常々叱ってきましたが、どのような行動が周りに迷惑をかけるのか、もっと具体的に教えないといけない!

さっそく息子とは
「学校では歌わない」
「授業中はしゃべらない」
それがルールだよ、と約束をしました。

自閉症は、他者理解の能力の成長が人より遅いことが多いといわれます。

今はこうやって一つ一つの事例を拾いながら、正しい態度を具体的に教えていくことを繰り返し行っていこうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?