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デッサン基礎解説 ~鉛筆デッサンの描き方~

これまでのデッサン解説記事は、↓ページでまとめています

こんにちは

快適です・ω・

前回、絵を上達させていくには鉛筆デッサンが効果的と書きました。

そこで、今回は ~鉛筆デッサンの描き方~ について書こうと思います。


おさらいですが、
デッサンの要素としては以下の3要素があると思っています。
・形
・明暗(色)
・タッチ(質感)

この3つを表現できる描き進め方についてまとめます・ω・

●行程1「アタリをとる」

画用紙のどこにどんな大きさで描くかを明確にするために、
まずは大まかに形を描いていきます。(当たり前ですね)

この大まかに形をとる作業のことをアタリをとるといいます。

●行程2「形をとる」

アタリをとったあと、
より具体的な外形線(アウトライン)を描いて形をとります

このとき、それほど細かく描く必要はありません。
モチーフの特徴がわかる程度でいいでしょう。

●行程3「明暗(色)を塗っていく」

形をとったあと、
暗くなっているところ、明るいところを意識しながら、
モチーフの明暗(色)を大まかに塗っていきます。


ここでも形をとったとき同様に、
細かく塗る必要はなく、大まかでよいです。

このとき、タッチを意識して塗りましょう。
タッチとは鉛筆で描いたときにできる筆跡のことです。

タッチをつけることによって、
モチーフの立体感やどんな手触りかというような質感を表現できます。

この行程では立体感を意識したタッチで塗っていきましょう。

机に置いているモチーフを描く場合は、
モチーフの下に出来た影をこの段階で書いてあげると立体感がより一層分かりやすくなるのでぜひ描きましょう。

●行程4「描き込み」

次に、細かい描き込みをしていきます。

行程1~3で大まかに描いた形や色に対し、
モチーフをよく見ながら細かく特徴を描きこんでいきます。

細部を描くことによってリアルさがでます。

モチーフが果物の場合だと、
点々があったり、色にムラがあったり、でこぼこがある ような情報をこの行程で描き込んでいきます。

細かい描き込みをするときもタッチを意識しますが、ここでは質感を表現できるといいと思います。

●行程5「調整する」

行程4で細かく描き込むことによって、
形や色の大きなまとまりが薄れてしまったりする
ことがあります。

デッサンを完成させる前にもう一度全体的な絵の印象を見直しましょう。

もし、明るく光が当たっているはずの場所が描き込みによって暗くなってしまったり、逆に影になっているはずなのに明るく見えていたら調整しましょう。

●まとめ

これが私が考える鉛筆デッサンの進め方です。
この行程で描けばデッサンの要素である形、明暗、タッチの3つのすべてを表現できます。

初心者の方でもこの行程をしっかり実践すれば、
デッサンが完成すると思います。

また、精密なデッサンにしていくためには、
工程を1から5の一巡で終わらせるのではなく、
5の調整をしてから3や4の作業を加えていく事で精密さが上がります。

もちろんこれが答えだということではないので、
自分に合った方法があればそれを実践するのもよいと思います。

次回の記事はこちら

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