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デッサン基礎解説 ~アタリをとる~

これまでのデッサン解説記事は、↓ページでまとめています

こんにちは

快適です・ω・

今日は鉛筆デッサンを描くうえでまず一番初めの行程である
~アタリをとる~ について記事にしたいと思います。


●なぜアタリをとるのか?

まず、アタリとは大まかに形をとる作業のことです。

アタリをとることによって、
どこに、どんな大きさで、どんな形を画用紙に描いていくか
を決める事が出来ます

詳細に描きこみながら絵を描き進めていくことは形やサイズが後々破綻するため、まず初めに大体のサイズ感や形を把握するためにアタリをとりましょう。

初めから一発で一本の線のみで形を描いていくのは至難の業です。
アタリの線は正確な形を導いていくための材料になります。

鉛筆デッサンのおおまかな描き方については前の記事でまとめていますのでよかったら見てくださいね・ω・

ただ闇雲に線を引いていくのではいいアタリのとり方とは言えません。
アタリをとる際のポイントを5つまとめてみました・ω・

●ポイント1「簡略化して描く」

まずはモチーフを簡単な形に置き換えて画用紙に描いてみましょう。
例えば、

リンゴは球、コップは円柱、ビンは円柱と円錐の組み合わせ

という具合に、
複雑に見える形でも基本的な形の組み合わせであることがほどんどです。
大体のモチーフは

球、直方体、円柱、円錐、などに置き換えられます。

●ポイント2「適切な大きさで描く」

絵に描く際の大きさは実物より大きく描いた方が細部まで描き易いです。

画用紙の上に余裕をもって乗るくらいの大きさのモチーフを描く場合は、
1.2~1.5倍くらいの大きさで描くと描きやすい大きさになります。
又、絵を見たときにそのモチーフらしい大きさと思える絵になります。

●ポイント3「構造線を描く」

構造線とは、そのものが持っている軸や基本になる骨格のことです。
実際には目に見えてなくても描いたほうが正確な作業ができるようになります。

少し難しいですが沢山デッサンを描いて慣れてくると、
どんな構造線を描けば形をとるのが楽になるかがだんだん分かってきます。

一番わかりやすい構造線は中心線です。

中心に線を引いておくことで、
左右対称なモチーフはかなり描きやすくなります

●ポイント4「稜線を描く」

稜線とはモチーフの持っている面の切り替わる部分のことです。
稜線を描くことで色を塗る際に面の切り替わりが分かり易くなります。

稜線があるところでは光の当たり方が変わっているので、
よく観察して稜線を見つけましょう・ω・

もし目で見て分かりにくいと感じた場合は、
手でモチーフを撫でて確認しましょう。

目で見て分からない面の切り替わりも触覚で感じることが出来ることがありますよ。

わたしは美大受験をしましたが描いている最中にめちゃくちゃモチーフを触りまくる生徒でした・ω・;

●ポイント5「筆圧は弱く描く」

アタリのポイントは、下描きのようなものなので、
あまり強く描かず消しゴムでスッと消せる柔らかな線で描くことです。

ゆったりと鉛筆をもって撫でる程度に描いていく感じです。

以上5つのポイントが私が考えるアタリのとり方です。

初めて絵を描く方がまず初めにつまずくのが形がとれないということだと思います。

しっかりアタリをとることによって形を正確に読み取り、絵に描いていくための材料を得ることができますので実践してみてくださいね・ω・

また、
慣れないうちは目で見たものを紙に落とし込んでいく作業に慣れていないので難しく感じる人もいると思います。

参考に動画にまとめていますのでご確認ください・ω・

↓次回の記事はこちら

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