風に吹かれてしまえ
なかなかなかなか書けずに日々過ぎていくのですが‥とにかく今、ぐるぐる思っていることから書いておきたいと思う。
私はこれまでの人生の基本ベースとして、自分をここまで育ててくれた親や祖父母のことを、優先的に気にかけなければならないと思っていた。そうでなければ、愚かな親不孝者なのだと。
この考えが至極当たり前で、正しくて、何の問題もない人や家庭もあるだろう。それはとても幸せなことだと思うし、この考えを全部、否定したいとも出来るとも現状では思わない。
で、私の場合は、幸せだと感じることは出来なかった。無自覚だったけれど、私は囚われていたのだ。つい最近まで、三十数年間、ずーっと。
両親をはじめとする、私の周りの大人たちが、無自覚なのか意図的になのかは分からないが、不当に縛りつけていたのだ。離れないように狡猾に縛りつけるくせに、一緒にいる時間を楽しもうという気はさらさらないのだ。
「自分はこんなにも不幸で可哀想。あんたももちろん、同じように不幸だよね?少しも可哀想ではないけれど。」
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同年代の友人との時間を優先すること。
趣味や遊びの時間を大切にし、人生を共に歩んでいける「仲間」を探すこと。
それらのことに自分から罪悪感を抱くように育ててきたのだ。
「私はこんなにも孤独で淋しい。信頼できる友人も、充実感を持てる生きがいもない。それは全部、子育てをしているせい、あんたが育てにくい悪い子だからだ。」
おおっぴらに言わなくても、いつも両親からは上記の思いが滲み出ていた。私は一般的に保護者側への大きな負担として挙げられる、問題行動による学校への呼び出しや引きこもり、受験や卒業後の就職の失敗も、一度も経験していない(幸運だったと思う)。ただ、コミュニケーションは下手くそで友達はかなり少なかったけれど。
私の場合は、生まれながらの気質としてかなり我が強く(笑)、結論としては大体自分の意思を通して生きてこられたけれど、それでも心に黒いシミがじわっと滲んでいるような感覚が常にあった。
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もう、許そうと思う。
許すのは親をはじめとする身近な大人達ではない。
私は私に許すのだ。「親孝行」だの「責任感」だの「義理人情」だの、そーゆー重いものをすっかり忘れることを。そして、気の合うひと達と楽しく過ごす時間を優先させることを。
興味はないけれど取っておいたほうがよさそうな紙切れが、気付いた時には埃まみれになっているみたいに。それぐらい放ってしまおう。もういっそのこと、風に吹かれたか何かで気付いたらなくなっていた、そういうことになっても構わない。
なぁ、私あんた達より年下なんだぜ?
自分より年下にのしかかるなよ。お前の人生の責任を勝手に負わすなよ。心の底では人(私)の人生上手くいかないことを望んでいるくせに、心配しているふりして干渉してくんなよ。
明日は子供たちとスポーツイベントに行く。子供と同じ保育園のママさんが声をかけてくれたから。もしかしたら、世間話ぐらいはできるママ友さんになってくれるかもしれない。
さっ、楽しんでいこー!