臨床実習指導者講習会に参加して感じたことを書いてみた。
こんばんは。
人の可能性を引き出すPTのKaiです。
今年はもう少し執筆活動を行なっていきたいと思います。
今回は臨床実習指導を行う上で必須の要件となった「臨床実習指導者講習会」に参加し感じたことを書きたいと思います。
講習会の内容
僕は2021年11月27、28日に開催された臨床実習指導者講習会に参加してきました。今回は新型コロナウイルス感染防止のためオンライン(zoom)での開催となり自宅から参加しました。講習会は2日間あり、1日目は8:30〜19:10、2日目は8:30〜17:00となっておりかなりの長丁場です。
まずこの講習会は「講義」と「演習」に分かれています。60分〜90分を一コマとして講義を受講し、その後演習として小グループ(1グループ8人ほど)に分かれて講義内容を討論しグループ内でまとめてポスター発表する形式です。(オンラインでしたので世話人から指定された班のところへ聞きにいきました。)
講義・演習内容は、①臨床実習制度の理念と概要、②教育原論・人間関係論、③ハラスメント防止意識の向上、④臨床実習の到達目標と修了基準、⑤診療参加型臨床実習における評価、⑥臨床実習施設における臨床実習プログラムの立案、⑦臨床実習指導者及びプログラムの評価です。
画像は講習会受講後に送付された修了書。無くしたら再発行はできないそうです(汗)
受講してみて時間はあっという間
受講する前は「10時間ぐらいやるから長丁場だろうな」と思っていました。しかし、実際に受講してみると講義も演習もあっという間に時間が過ぎていきました。演習中もグループ内で進行役、書記、発表者、タイムキーパーなど役割分担していたり、考えたことを書いたりしているとむしろ時間が足りないぐらいでした。
討論しても答えは出なかったけど、、、
演習ではなかなか答えとして導くことができなかった内容もありました。班内ではまとまらなかったり、意見が少なかったりしたため、発表にあたりまとめきれなかった内容もありました。
しかし、質疑応答の際には他の班から「うちはこういった意見もありました。ご参考までに。」「この意見はなかったので班で共有したいです」というような意見などがありました。
班内で答えとして出なくても受講者は100人ほどいたので、みんなで実習を良くして行くんだって感じが伝わってきて嬉しくなりました。
受講してみた感想
今回の講習会に参加してみて感じたことは「参加してよかった」ということでした。いくつか理由を挙げてみます。
・臨床実習のあり方の変化のきっかけがわかったこと。
・討論の中で、自身の指導方法や内容が共感されて自信に繋がったこと。
・みんな同じように悩んでいるということ。(教員側も含む)
・臨床実習(見学・地域・評価・総合)も教育プログラムの一貫として理解しておくこと。
・到達目標の共有の重要性(学生と指導者と教員)。
・診療参加型臨床実習の推奨。
・時間内実習で完結させる。(40〜45時間/週)
・ポートフォリオを活用し知識の一元化。
上記以外にも、他の実習施設の参加者との意見交換や取り組みが知れたことは貴重な体験だったと思います。
この講習会に参加したから実習の指導ができる
、、、というわけではありません!!!
臨床実習指導を行っていく上では必要な要件であることは間違いないです。しかし、人を教育・指導していくには受講後にも継続して勉強していく必要があると思います。
そこにはティーチングやコーチングといった教える・伝える能力も必要ですし、実習生の体調管理やスケジュールなどのマネジメント能力も養っていかないといけないと思います。
また施設側の配慮も必要です。講習会に参加した方の施設では「指導者を行なっても単位数は18〜20単位行なっている。その中で実習指導もしないといけない。上から言われているのでやるしかない。」といったリアルな声もありました。
指導者を行うセラピストの業務負担の配慮(単位数の軽減)や過剰な業務の分配は指導者側へのストレスとなります。指導者側の負担としてのしかかり、実習指導にもハラスメントとして悪影響が出てきかねません。
実習生に指導として関わるにはその組織全体がどのように考えているのか、また科内ルールなどローカルな側面も持ち合わせているため一概には言えません。ですが今後の臨床実習がお互い(指導者と実習生)に実りある実習となることが求められると思っています。
以上のように、臨床実習指導者講習会に参加して感じてみたことを書いてみました。