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2024年1月

読んだ本の数:5冊

魔女に会った (たくさんのふしぎ傑作集)
角野栄子/福音館書店

魔女も越境者で架橋者なのだな。魔女へのあこがれのもとはここか。越境するには知恵と機転と勇気と意地が必要で、それゆえに、越境者は時と場合によって迫害される。それでも越境者でありたい。
読了日:01月07日
https://bookmeter.com/books/801737


ビスケットとクッキーの歴史物語 (お菓子の図書館)
アナスタシア・エドワーズ;片桐恵理子/原書房

読み終えてまんまと買い込むビスケット
読んでもビスケットを食べたくならない人は、ビスケット好きじゃないのかもしれない。お菓子の誕生も、時代がこちらに近づくにつれ、伝説から発明と商業的成功の物語へと変わってきた。
訳者あとがきの、カタカナ変換への苦労話にくすりと笑む。
読了日:01月08日
https://bookmeter.com/books/14885856


布団の中から蜂起せよ: アナーカ・フェミニズムのための断章
高島鈴/人文書院

あーそうそう、そうだよね。そうなのわかる。の共感と、わだかまってた混沌が言葉にされている晴れ晴れしさと。
『私が望むのはユートピアの創造である。』そうだよ。馬鹿にされてもそれが至上命題だよね。ユートピアを思い描かなければユートピアは成り立たない。
わたしは暴力は否定するけど。どうせなら知略で到達したいユートピア。
田舎と都会の超えられなさをちびちびと感じてしまい卑屈になる夜。
読了日:01月16日
https://bookmeter.com/books/20229413


銀河鉄道の夜
宮沢賢治/ワイド版岩波文庫

しっかり読んだことがあったのかなかったのか。よく染み付いた印象深いフレーズとどうやら掴んでいる起承転結。梅津瑞樹『夜/読耳』に備えてあらためて読む。美しいものだ。彼の人はどのように表現したのか。文字数にして全体の数パーセントも占めないであろうのに強烈な印象をのこすザネリはどんなザネリになっているのか。
読了日:01月22日
https://bookmeter.com/books/7878262


俺の自叙伝
大泉黒石/岩波文庫

嘘か真か波乱万丈。こんな人がいたのか!文章の中では滅茶苦茶なやぶれかぶれのような人物だけど、解説によるとどうもそうとばかりも言えないような…。底が知れない。こわいこわい。一筋縄ではいかない文章にぶんぶん振り回される爽快感。こんな面白いものを書いていても「忘れられていた」というところもなかなか。文壇が怖いのか時の流れが怖いのか。もっと知りたくなったぞ。
読了日:01月29日
https://bookmeter.com/books/21208301


もっと読みたいねえ。

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