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超CS Ⅵ振り返り-赤青マジック

お久しぶりです。改心丼です。
超CS Ⅵ、出た方はお疲れ様でした。
私は今回福岡・群馬両日参加し福岡は6-2オポ落ち、群馬は6-2完走でした。
今回は私が両日触ったデッキでもある「赤青マジック」に関して現在の考えをまとめつつ、超CSの振り返りをしたいと思います。

※本記事ではデッキに1〜2枚採用される汎用札・メタ札の固有の役割や、マジックの各対面への立ち回りについてはあまり触れておりません。ご了承下さい。


リスト

・なぜ離れ2枚・アルラパン1枚
なぜ離れは実際には1枚の構築も多く見られた部分
確定枠から語っていく上では2枠確定を前提に話をすすめるべきカードである、という(現在の著者の)認識より(ちなみにマジック持ち)。ピンのラパンも著者は採用しなかったが同様である。

《ヒメカット》

【手札枚数】
相手依存である為、その効果が機能する場面を除いて手札を1枚減らして出す初動である事に変わりない
(相手のプレイを省いた上で考えると、チェンジ元としての単純な有用性はイシカワ以下)
【受け札として】
同系戦でのコルフレは「踏んではいけない1点・メイジンの2点で2トリ」時によく機能し「お互い1-2枚なぜ離れが採用されている場合」にはなぜ離れの使用でケアされる
機能する場合は「ヒメカットが複数枚不要である場合」か「ヒメカットなしで解答になっている場合」であり、「なぜ離れ」以外にも「ナンバーの3or4宣言」「2枚同時踏み以外の単騎」で下面の使用は容易にケアされうる
同系に関しては、機能している場合は不要な事・または行動そのものが制限されている事が多い
【デッキ性質に沿った、想定される主要な役割】
初動
決断アタキャン
無粋と(役割を)共に中盤のメタ除去や同系でのヒメカ除去
コルフレ時のサブ解答
【裁定】
《同期の妖精》の裁定により、下面を唱えた際、相手に《同期の妖精》が1体いる場合でももう1枚エレメントを除去する事ができる。

◇手札保持・マナ埋めに際したルール

【性質】

2をプレイ……単色2枚要求(自身と2T目に置くカード)
(先手手札……5枚 後手手札……6枚)

キープしたい種類は決断・バーシ・メイジン(ここに時に単騎等が加わる)の3種あり、その内バーシ・メイジンの2種は多色である

コールドフレイムは自身が多色・非マジック/非アウトレイジでありながらドロー効果使用時に先に捨て効果の使用が必要

以上のような事の両立・それらの兼ね合いで非常に手札管理・マナ置きが厳しくなっている

【序盤、セットで認識するカード】

①ビブラ×コルフレ
先手2初動下コルフレで(最初のドロー効果使用時に)手札を2枚温存したい場合、2初動はビブラである事が必要

先手で2をプレイする場合
5枚→マナ置き・4枚→2プレイ・cip解決前3枚

先手でcipなしの2をプレイし、コルフレを唱える場合
4枚→マナ置き・3枚→コルフレプレイ
この時ドロー効果を使う場合、保持できる手札は1枚である

②イシカワ×バーシ
先2イシカワはバーシがある場合、(コルフレの場合温存できる手札は1枚なものの、)3T目多色置きを許容してチェンジ時にエマタイを唱える事ができる(※この際マナを置く理由はメイジンで3帯までうてるようにする為でもある)

③イシカワ下面≒テスタ
イシカワ下面とテスタはどちらも単色の3のカードという点で、コストと、マナ基盤における単色としての役割が同じであ(り、効果解決前までに消費する手札数及び単色枚数が同じであ)り、解決後に山を掘る枚数が同じである。ただしテスタはドロー効果の使用にマジックかアウトレイジの先捨てが必要。

①、②の理屈は後手なら1枚分余裕ができる。

また、このデッキは基本的に「チェンジ元・バーシ・メイジン・赤決断」またはそこに+αや一部の代替札を揃える事でキルを狙いつつ、キルルートも調整していくデッキであり、チェンジ時まで考えればビブラよりイシカワの方が1枚掘る枚数が多いが、イシカワより先に1枚増やす・見る事ができるビブラを優先するべき場合が多い(多くなる)と考えている。

③はほぼ進次郎構文だが、引き方(捨て方)、使用以降の役割以外は同じな単色である為、2枚被った場合、3枚被った場合にお互いがお互いのノイズとなる事が少ない点で一貫性を持つ(著者視点のイシカワ3枚目採用の緩さの一つの要因でもある)。 

引き方(捨て方)の違いを根拠に二者択一する際は、言葉で表すなら
「先に捨てられない・捨てたくない場合」
「先に捨てられる・捨てたい場合」
「捨て方を問わない場合」
「上から引いた札を捨てたい場合」
の4種の場合分けのどれに該当するかで判断できる。

この他にイシカワ下面はメイジンで詠唱できる点、テスタは単体SAかつチェンジバーシ決断から即時ドローできる点、等でそれぞれ違った役割がある事には注意すべきだが、単純な事ながらこれら2枚を同位な部分に着目して紐付けておくと、デッキをより噛み砕きやすいかもしれない。

《バイブス》

即メイジンにチェンジでき、チェンジ時に下面の詠唱で同系のイシカワをすべて割れるカードである。5でこれから走る事を見据える場合に3マナ時点でマナ置きを強制する意識は重要であるが、非常に単純な話だが、自分のマジックがあれば4マナ時点で召喚にさらにマナを置く必要がなく、マナに置く1枚分を実質ディスカードに回せる事は頭に入れておくべきである。

【割り切りマナ置きの多用】

同系で総力戦となる場合のみならず、非常に手札管理が厳しいデッキである為に同期、単騎、ナンバーなどのケア札も例に漏れず、簡単にマナに置いてしまう場合も多い。

また、結果としてトリガーを根本的にケアできるカードが安定した枚数採用しにくい点も手札管理の厳しさにつながる一つの実質的な理由であると言える。
裏を返せばその盤面で最適なフィニッシュルートを形成する必要がある点で、プレイでデッキを際立たせる事の重要度も大きい。

◇ケアルート集(主に同系)

まず、単純だがその場の状況を
割り切る事 — 最低限できる事 — プラスα
この3つに階層化する事で、最適なプレイは可視化できると思う。

マジックの場合、同系で「コルフレ(+ヒメカ)を割り切らなければいけない」場面では、「コルフレが解答にならない」のを導くだけではなく「単騎や同期の建設を据え置いて、別の効果に赤決断の効果を割く」という所まで導いてこそ最適なプレイとなる例もある。

また、マジックは赤決断効果1回分でアタッカーを起こしながら余剰分を生かしていくというデッキであり、これは限られたパーツで臨機応変に最適なフィニッシュルートを選んでいくという点でも重要である。

※以下はあくまで著者が執筆時点に書き出したものに限定しての列挙となります。普遍的に、また場面を選ばず使うプレイも、特定の状況に関してはその状況とセットで取り扱っています。ご了承下さい。

アンタップ付与 
目的:タップトリガーのケア 
メイジンアンタップ付与 
目的:Go!呪文系等ののファッティ除去orウィニー全体除去のような除去トリガーに対して耐性をつくる
メイジン2体建設
目的:メイジン除去でのSA化消去に耐性をつくる
メイジンの横にSAマジック、またはメイジン下バーシアンタップ付与(2/12追記)
目的:メイジンバウンスでのSA化消去に耐性をつくる
メイジンアンタップ+ケローラ(2/12追記)
目的:バーシ持ちで決断がない場合にGストケアしながら決断詠唱を見込める
メイジンチェンジメイジン
目的:赤決断と相手の盾がある限り2枚のメイジンで交互に攻撃し続ける
演奏テスタ多面展開
目的:除去に数と単体SA持ちで対抗する

メイジンアンタップ選択下でメイジンを除去・停止された場合決断の効果分が無に帰すところで、

メイジンを除去される想定、でもテスタからのバーシチェンジ×決断で戻したテスタを即時アタッカーにする事ができ、

メイジンにGストを当てられる想定、でもメイジンがSA付与要員として打点数をプラスしている場合、即時SAのテスタを広げておく事の方が受けの要求値を上げられる場合がある。

また、そもそも一度目のメイジン2点以降に関してはメイジンで2点行くよりも1点ずつ行った方が受けの要求値を上げられる場合がある。

バーシ×赤決断
目的:2枚のバーシでチェンジし続け赤決断がある限りその効果を1回余分に使える。これでSA化したマジックを作った上で最後にバーシにチェンジする事も可能。
バーシ×赤決断2枚×メイジン2枚
目的:仮にカクメイジンがブロックされる場合でも、赤決断の効果で出したマジックを再度メイジンに育てる事でブロッカー下でメイジンのブレイクを通せる
マジック1体バーシ決断アンタップヒメカ
目的:バーシにアンタップを付与しながら好きと謂ひてを撃つ。これによりバーシ以上のパワーラインのクリーチャーを殴り返しながら、盾に行く前にアンタップバーシを作る芸当も可能になる
コルフレお祈り
目的:手札にない同期や2コスマジックを上から持ってくる
単騎同期
目的:2点同時踏み以外のコルフレ→出しを封じる

単騎同期などにスロットを回した場合のデッキの回転率が落ちる、展開ができないなどの弊害で単騎にSA化やアンタップ付与で補う場合も多くなる

一点ナンバーエンド
目的:決断をあわよくば埋める余裕を作りながらバーシを作る
ナンバー3
目的:盾のコルフレと返しのナンバー他多数のケア
同期下ナンバー”4”
目的:コルフレヒメカとド浮きのケア。(イシカワは出る。)

3を宣言してもほとんどの場合はメインターンの勝ち筋を封じてターンを貰う事ができるが、盾を見るだけなら4宣言でもいい(ただし、コルフレは停止選択2回のみでも攻め手を失うのに十分な効果量なので、4宣言を使う際は同期先出しの場面での完成度の高いケアルートとして使うのが主となる。)

戻された同期の下面をうつ、うたないの適当な判断
目的:単騎や同期に関しては後続のメイジンブレイクないしバーシから、赤決断および赤青決断で再度揃える事ができる。

その他、道中意識するプレイなど
コルフレを解答にする事も考えつつディスカする
カクメイジンの条件を踏まえたマナ置き

同系でよく見られる棋譜について
無粋やヒメカットを使ってヒメカット含めて相手の面を割りがち

相手の同期下で自分の面にクリーチャーがない場合、盾のコルフレからヒメカット×2を投げても同期のラスバを使われるとヒメカット下面を1度しか撃てない(2/12追記)

超CSの反省点

福岡:2敗のうち巨大に負けた1敗は3コルフレスタートから負けた試合で、巨大は基本パーツの要求は大前提に、単騎やナンバーを回す為の試行回数を最大限積むべき対面であるから、初動を減らしてのケローラ3はやりすぎだったと思う。この時点ではケローラ1枚はイシカワにすべきだったと考えている。

福岡でケローラを採用したのは、自分自身がマジック自体やマジックでの対面に自信がなかった事もあるが、3T目を事実上のゲームエンドのターンと捉える場合に、先手の場合なら同系にケローラポン置きが生かせ、学校男を持つ青黒コンプレックス対面にも下面でVTへのアクセス力を上げた上でVTの軽減をしながら裏目を作れるという感覚、見立てからである(ケローラポン置きは2回、メイジンが見えない時の決断を生かしたケローラチェンジバーシ決断は1回、実際に再現)。

群馬:2敗のうち同系に負けた1敗は完全なプレミで、後手でイシカワを置き、先3で止めなしで走らせる展開となったが、ラスパでイシカワ下面詠唱時に決断2枚目を切ってしまい、自分がヒメカットに対して決断ヒメカ+ビブラ→相手が無粋という形で同系にありがちな五分五分の展開に持ち込めたが、決断を切ってしまった事でカクメイジンを先行できたターンに走れず、その返しのターンにバーシ+離れからキルを作られてしまった。

群馬では細部はともかく(共通)基盤に対しての信頼があり、マジックを使う事自体を疑う必要のない程度には青黒コンプレックス等の不利対面への認識も以前より明瞭になっていた。

稲妻テスタが赤単色・アウトレイジ持ちとして最低限プレイを邪魔しないカードであるのもあるが、結果として構築にあまり関係ない負け方をし、裏を返せばマジック同系戦すべてに共通するような大局観の欠如により負けてしまったと考えている(※なぜ離れは中盤に墓地を消すのでも強いので、なぜ離れの枚数の妥協はこの例外である可能性がある)

捨てる札は最悪呪文でなくてもよかったのに加え、上位よりのテンプレであるほどゲームが長引けばなぜ離れでコルフレおよびコルフレヒメカットの線を摘まれる確率も高かった(のでヒメカット捨てでもよかった)し、そのターンにコルフレを解答にする意味も対面がメイジンと決断をさらに1枚ずつ抱えている場合であり、要求値から言って切ってもいい筋であった。

2日間を通した感触:福岡ではプレイのおぼつかないマジックを当時の自分なりの代替札であるケローラも絡めて2回取り、ケローラで基本パーツのアクセスできない試合を補完し、コンプレックスになすすべなく負けたが、群馬では上位のマジックに負け、コンプレックスに勝ち、定型外の進行に対しても基本パーツのみに依存せずに可能な限り勝ち筋を見出してプレイを継続する事ができた、というように、日を開けて2日間開催される超CS特有の「変化」が自分と周囲とに感じられたのが印象的である。

群馬でこそ福岡のような構築は使わないだろうが、ケローラの評価軸は「ケローラが弱い」ではない点は群馬時点でも同じだし、あくまで認識に沿って語るなら、群馬時点から福岡の構築を咎めるにしても、コルフレ止めもあるとはいえ同系に対してブロッカーを建設しプレイを先行させない、という点と自分のプレイの安定性をあげる意味での「ケローラ1枠→イシカワ1枠」に構築の改善点は限定されるだろうと思う。

また、2日間を通したMVPカードとして《強瀾怒闘 キューブリック》を挙げておきたい。これを採用する枠を《5000VT》や《ボンキゴマイム》と競合するものと捉えるかは別として、自身が頭ひとつ抜きん出たプレイのしやすさと、圧倒的な解答へのなりやすさを持って、複数回負け盤面を勝ちまで持っていってくれた。

ちなみに、福岡でも群馬でも負け試合では一手のみなだけで、実際は基礎的なプレイミスをいくつもやっている。大会に出る際は今後とも自分に驕らずに向き合っていきたい。


アドバンスマジックへの提言

今ここではやめとくか〜。

おわりに

ここまで記事をお読み頂きありがとうございました。

まずは今回の大会の開催にあたってご尽力されたすべての皆様、参加したプレイヤーの皆様、本当にお疲れ様でした。
今回の超CSを通して、私も勝てるまで大会にアタックし続けるべきという自覚が一層強まりました。今度GPのアドバンスフォーマットでの開催も決まったので、出る機会があればまた頑張りたいです。

最後にお手数ですが一手間かけてこの記事の拡散や、この記事の♡マークを押して頂けると嬉しいです! 

written by kaisindon


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