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超CS Ⅶ振り返り-ラッカゴスペル


【使用デッキタイプ、総合成績】

Tier上位デッキ(非公開)・ゴスペル・ゴスペルの構成でチーム5-2オポ落ち(かなり惜しい順位)

【当日までに、使用を検討したデッキ】

・デイガファイアーバード
本命デッキ⓪
母数ランキングで1、2位に位置するであろうと考えた、当時のメタゲームを考える上での基準となる基盤
ただ、どう転んでも母数で上位に位置する点や同系戦の観点で評価せざるを得ないだけで、メタデッキや雑多環境への耐性を考慮した上ではデッキ特性に不足を感じていたのも事実

・リースドリームメイト
本命デッキ①
[ファイアーバード]に有利でフィニッシュにも隙が少なく、回しやすく、地力の高いデッキ

・ラッカゴスペル
本命デッキ②
[ファイアーバード](や[マジック])への勝率こそ微妙だが、回しやすく、地力の高いデッキ

・赤青マジック
[ドリームメイト]への有利が判明した時点と、前日の時点で2回候補に上がった
練度はいるが[ファイアーバード]よりも同系、[コンプ]や非環境などを取りやすい認識だった
前日には《ファイア》殿堂の発表や他チームで[マジック]を握る方との交流もあり、そもそも[ファイアーバード]は負けても微不利認識だったので、ほんの少しだが気持ちが揺れる部分はあった
[マジック]2面までよぎりはしたが、[ゴスペル]2面で回った後の実感として[マジック]2面や[マジック][ゴスペル]では同じ安心感がなかっただろうという気がした

・青黒コンプレックス
一定の勝率を確保するデッキとして、チームに一人なら置く可能性を考えた

・巨大天門
[ファイアーバード]含め他のデッキに不利を作る・勝ち筋を残す、動きがアドバンスよりもかなり控えめであるなどで、コンプとともに勝率確保の上での安定択ではあったが、調整であまり好意的な印象を抱かなかった
もっとも天門に関してはひとり回しでの感覚よりも実戦の観点から評価方針を構築するべきであろうと今では思っている
[ゴスペル]視点で侮れない感覚は最後まで特に著者が意識していた

・黒単アビス
やや先を急いだ見方ではあるが、仮に[ファイアーバード]対策・[ドリームメイト]対策が急激に進み(、殿堂発表の影響も加味されて)[マジック]や[ゴスペル]をはじめとするTier2以下のデッキがメタゲーム循環の担い手になっていた場合には、練度はいるが有利に戦えると考えた

本命にできるならしたかったが、[アビス][巨天]を含むコントロールチックな対面には、無理矢理にでも2T《奪取》系着地→3T《マーダンロウ》(→4T《アーテル》)を構えられる基盤でなければ勝ち目が薄いように思えた、[ドリームメイト]キラーとしても調整及び環境整備が追いつかないと判断した、といった背景があり、好意的なデッキ止まりだった

ちなみに、予選では自分以外の二人が《アガルーム》《ウォカンナ》入りの[黒単アビス]に一度ずつ当たりどちらも敗北(片方はチームも実質1-2で敗北)している

【チームの戦略と結果】

戦略

今回のチームメンバーは
 Tier1を回すのが得意なプレイヤー1人
 環境メタのデッキを回すのが得意なプレイヤー2人

という構成であると分析する上で、、チームの勝ち方として「1人を軸に2人で効率よく勝っていく」という構想が自然と立った(近年は特に練度を要するTier1が多い中で、サガやマジックの実戦経験/実績を持つ点はとても信頼しやすかった)

加えてファイアーバードの勢いが残る環境での3人チーム戦の上で、【ファイアーバード3面】や【非環境2面】は行わない事は決め、

またチーム戦において「A・C卓とB卓という分け方で、勝率をつくる上で異なるスタイルのデッキが置かれやすい可能性」を考慮に入れ、2人側を連番とした(全く同じデッキタイプである場合をはじめ、A・C卓とB卓が異なる勝ち方のデッキである場合に1勝しやすくする。全く同じでなくとも考えが似寄る可能性が高く、またそれをチームの不安材料ではなく安定剤と解釈したかった)

また今回は2人側がゴスペルのリストをシェアする事になったので、乱数調整で1枠はそれぞれ別のカードを採用する事にした

細かい勝敗の内訳

※有効勝利の概念上2勝または2敗の段階で投了する事に問題がなく、著者の2試合分(チーム○、×の1つずつ)はチーム勝敗が決定した状態で続行していますが、今回は忖度なしに最後まで試合を行う事ができました

ゴスペル組4-3(著者) &3-4、もう1人が5-2
5-2→鳥コンプ天門天門青魔勝ち、天門黒単負け
4-3→鳥コンプ天門アナ勝ち、コンプ天門アナ負け
3-4→コンプコンプ同系(?)勝ち、鳥鳥天門黒単負け

結果と総括

3連勝→2連敗→2連勝での5-2で、勝った試合はすべて2-1
全体的にはよくも悪くも効率よく勝ち、チーム2敗の内訳は天門3面にゴスペル2敗(※)と、黒単負け×ゴスペルのバード負けを同時に引いた試合
(※ストップ下2点サイフォ×後3ドリスコに先4・先5清め)
大まかなチーム戦略は悪くなかった、と判断できる結果になった

またメタゲームに対する体感として、やはりある程度雑多環境であった事と、それが[天門]にとって不利どころか有利に働いたのではないか、という事を思った
またこれが事前に想定できたならばもっと[天門]を重要視して構築を詰めるべきだった部分は、今回の結果を変える事もできたかもしれない反省点になる

メタゲームブレイクダウンが公開されていたので掲載しておく

また、想定内ではあるがゴスペルで今回のような最低限の安定感を出せたなら、もう少し挑戦的なリストで臨んだほうが今回特定の対面に集中的に嵩んだ負けを減らせたかもしれないと思う

【使用リスト、構築の反省点】

デッキ選択と調整に関して

今回はゴスペル組2人で主に調整を行ったが、まず今回も、普段からCSに出ていたり調整スタイルを確立していたりする他プレイヤーに比べ、ゴスペル組2人の調整におけるディティールが大雑把である事を示唆する結果となったと思う(構築の細部を詰める所まで到達せず、自分の持っているゲーム観に頼ってデッキタイプ選択をする所までに留まる)

実績に対して気持ちがはやる部分はあっても、このように明確に試行量の差が出ている点は真摯に受け止めて、今後向き合って改善をはかっていくしかないと思う

ただ、《ラッカゴスペル》や《リースドリームメイト》は多くのプレイヤー・上位ランカーが選んだ選択であった点、大きなブレはなかった意味では、自分たちのメタゲーム観についてはある程度評価できる結果となった

各採用札に関して

・ブルーインパルス
今回、[ゴスペル]2面が唯一2敗を喫した[天門]に対して状況依存だが機能し、[ファイアーバード]に有効トリガーともなれる1枚
(天門への有効牌はほかに卍獄ブレイン等がある)
今回予選を抜ける上で、足りなかった1枚をあげるならこれだと考えている
調整パーツとして持っていくまではしていたのもあり、手が届く可能性があった調整としても心残りではある

・バーニングフィンガー(2枚)
・エマージェンシータイフーン(2枚)
・セイレーンコンチェルト(1枚)
・ガリュミーズ(3枚)
今回他のゴスペルについて複数チームで共通している調整として《エマタイ》を不採用にして《バーニングフィンガー》を増やす、という構築方法がみられた

《エマタイ》に配分する超CS以前のパターンに比べて《バーニングフィンガー》を増やす構築が必要以上に尖っているかだが、よく考えれば《ズッ友》や《ガリュミーズ》といった、メインターンに腐りかつルーターで墓地に捨てがちな札の配置をマナに変えればいいだけの変化であるので、1枚しか見えていない《ガリュミーズ》をマナに埋めざるを得ない場合や、《コンチェルト》を生かす事を考える場合以外ではさほどデッキの使用に支障がない策とみなせる

と言うよりも《バーニングフィンガー》を増やした際の明確なデメリットについて、それが[ゴスペル]の存在意義の範疇を逸脱しているかどうか、というのが本来持つべき見方であって、その点《ガリュミーズ》を埋めざるを得ない事は《コンチェルト》の機動性の低下よりも勝ち筋において重要であるという判断による[ガリュミ4・コンチェ0]という考え方も非常に理がある調整だと思う

ただし《ファイアーバード》等のハンデスがあるデッキに対して1枚目のゴスペルのマナ置きをプレイとして一貫した際の《コンチェルト》のもつフィニッシュに対する期待値は、実際に測って評価する必要を残している部分であるように思う

コンチェルト、に関してはハンドロスが気にならない場面では無料で1軽減を生成できる札であるだけでなく、コルフレ山・追加ターン取得デッキとして上から引いたタイミングでマナ埋めしたパーツを拾ってくる事ができるカードである

・ドリルスコール
著者が採用した1枚

既にゴスペルの調整パーツとして過去の札なのは分かっていたが、存在意義の範疇で勝率が微妙な対面は[天門]だと踏んでいて、さらに[ファイアーバード]の《ハンプティルピア》や[黒緑アビス]の《テレスコ》等一部を除き、存在するデッキのほとんどは対面への手札干渉はせず自分の主張で戦っていく環境であり、撃った際のハンドロスを気にせず有効に使っていける雰囲気を感じた為。また先手であれば使用ターンの都合上《コルフレ》試行後でも有効に使える為。

《エマタイ》採用のままであっても元々火文明を相当量持つ構築で、引いていればもはや2T目2ルーター→3T目2ルーター+スコール、といった挙動も現実的に可能
2ルーター→コルフレと動くと4ターン目にゴスペルを立てながら2回唱える事もできる

ドリルスコールを使う上での難点は、通常ゴスペル5・6T目はルーター+ルーターやルーター+キリモミ+ゴスペルが可能な、ターン経過ごとに行動を太くしていける範囲であるのに対し、使用すればその恩恵を同ターンに受けられない点にある。ゴスペル多面展開には貢献しうるが、通常の構築と差別化可能であるかはこの点を踏まえて考える必要がある(例えば天門に対しては後にも先にも2点のサイフォは割り切りがちになる)

今回の実戦では天門に対して、後手から清めさえなければキリモミゴスペルガリュミーズ可能な盤面を作ったり、ジャッジと組み合わせる事でコンプの盤面を一掃したりと個人的には活躍を感じた

超CS後にループルートの記事を出しているが、実際のCSで勝ち確盤面で両敗処理になった話は度々聞く所であり、あくまでループとして使える整理された環境での利用や、なんでもありのアドバンス視点でゴスペルの可能性を広げる事、を想定しての整理である


・奇天烈シャッフ
もう1人が採用(考案)した1枚
ミラーで既に置けていてターンが返り、シャッフ下でゴスペルを走らせる場合はシャッフから攻撃して宣言3が板

・勇愛の天秤
《バーニングフィンガー》を増やす場合《エマタイ》を減らすだけでなく《勇愛》と配分を変えるパターンもあっていい筈だとは自然に思う所であるが、当日特に初動破壊や[ファイアーバード]の面の頭数を減らせる1点トリガーとして機能していた点、ゴスペル着地を阻害するメタ破壊札としての細かい使い方以前に、4枚採用の安定感があったと感じた。

おわりに

ここまで記事をお読み頂きありがとうございました。

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written by kaisindon

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