ばんちょー日記(大阪184日目)
3月までは県庁のデジタル推進課長という役職にあったので、自ら「デ課長」を名乗り、「でかちょー日記」なる連載コラムを県職員向けに書いていた。週2本でペースで1年間で約100本の原稿。
伝えたかったのは
・人口減少時代には県庁だって採用が難しくなる
・職員数が減っても仕事は減らないから、IT企業ばりに高効率的な働き方が必要
・残念ながら県庁は紙ベースでの業務が多く、効率化を妨げている
・今後は順次紙のデータをデジタルデータへ移管していく
・そんなデジタルな時代を踏まえ、全職員が少しずつスキルアップしてほしい
ということだ。
ただ、そんな説教くさいことばかり書いても読んでもらえないので、
・80代のうちの両親ってコンビニでPaypayで決済してるよすごくない?
・最近はアーティストが新曲出しても配信のみでCD出さないこともあるって
・生成AI(特に画像系)って色々遊べるよ
・うちの娘(中1)が普通に「め組のひと」を歌ってた(Tiktokの威力よ)
みたいなゆるい(んだけどデジタル化が進む社会が感じれる)話題を交えつつ、時々、行政のデジタル化について真面目に語るスタイル。
約4000人の職員のうち、どれほど読まれていたかは知りようがない(掲載していた掲示板にはカウント機能がない)ものの、体感としては熱心な読者2割、たまに読む3割、読んだことある3割、読んだことない2割・・・ぐらいな感じか。
まあ、コラム書くのはタダなので(週末に趣味的に書いてた)、何もしないよりはマシぐらいの気分だったところ、最近、ある若い職員(女性)が「でかちょー日記を読んで発奮し、ITパスポート(デジタル系国家試験)に合格した」ってことを知った。
ううう。マジで嬉しいなあ。
確率は低いかもしれないけど、伝わる人には伝わるのだなあ。
と、喜んだ勢いで、ついまた全職員向けに「ばんちょー(大阪事務所長)日記」を書いてしまった。もちろん、伝えたいことがあるからだけど。
でも、説教くさくなってないかなあ、あんまり「おもしろ」方向に寄せなかったからなあ、そもそもこの歳のおっさんが書いた内容はどうやったって説教っぽくなるんやから工夫せんといかんのに・・・と掲載したあとで絶賛後悔中。