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崎・崎連携10周年の場で(大阪328日目)
今回、崎崎連携(川崎市×宮崎県)の10周年記念事業の舞台となったのは、川崎市が誇るイノベーション拠点・キングスカイフロントにある東急REIホテル。
キングスカイフロントとは
川崎市殿町地区(羽田空港の南西、多摩川の対岸)に位置し、世界最高水準の研究開発から新産業を創出するオープンイノベーション拠点。約40haに及ぶこのエリアでは、健康・医療・福祉、環境といった課題解決に貢献するとともに、この分野でのグローバルビジネスを生み出すことで、日本の成長戦略の一翼を担います。
東急REIホテルは、このホテルは2019年に世界初の水素ホテル(エネルギーの地域内循環を目指したもの)として開業しており、都市・地域間の連携を目指す川崎市と宮崎県にとって、シンボリックな会場となった。
今回自分は、最初に雑な投げかけをしただけだが、多くの皆さんがいい企画へと仕上げてくれた。
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一応の関係者として、早めに会場入りし、関係者のみなさんにご挨拶したところ、ホテルの支配人や担当者が驚くほど前のめりだった。コラボの相手が熱い宮崎愛を語ってくれる時点で、これはもういいイベントになるよねーと安心した。
ホテルツアー(水素エネルギーの概要やその再生エネルギーでレタス栽培をしているところなど)で、参加者の気持ちをグイッと盛り上げたのち、さっそくイベントがスタート。
川崎市・宮崎県のふたつの地域を改めて紹介し、連携の意義などが紹介されたのち、今回の主役であるワインと料理が登場。ワインは両方合わせて10種類以上、料理も、宮崎牛・ブランドポーク・地頭鶏をはじめ、日向夏や金柑、あるいは椎茸やチョウザメなど、山の幸・海の幸がこれでもかと投入される。
そして両者のワイン! (株)都農ワインの赤尾社長はもはや全国区の醸造家だって言うのはよく知っていたけど、川崎市にある農業生産法人(株)カルナエストの山田貢社長もまた、むちゃくちゃ面白い人だった。川崎市内にほとんど残ってない農地を守り、付加価値をつけ、地域経済を回していく仕組みを必死で考えている熱い人。こういうキーマンが地域では大事。
普段は山田社長と一緒に研究をしている明治大学農学部の学生たちが、イベントのサポートに入っているのも良かった。直接最終消費者であるお客様と対話して、その反応を肌で感じることができたと思う。これほど実践的な教育はないだろう。
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仕上がったイベントは素晴らしいの一言に尽きるのだけど(お客様の反応もとても良かった)、ここまで持ってくるのは言うほど簡単じゃない。複数の関係者の意向を踏まえつつ、より良いものにするための微妙なチューニングが大変。
こういうカタチに仕上げていくために全体を統括してくれた一般社団法人OIV登録品種協議会・代表理事の松尾さん、そしてカタチを整えていった両自治体の担当者たちの情熱が素晴らしかった。胸熱。
イベントって、やること自体が目的化しがちだけど、みんなが「この日をきっかけにした次の展開」を考えていて、イベント終了後の振り返りが超盛り上がった。今回、宮崎県側のメイン担当はEくん(ぼくの元上司の息子さんって知らなかった)。そして裏でしっかり支えるFくん。
いい若手が育ってきていて、おじさんは嬉しい。
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