謎の人物に付いて
時を遡る事約16年前。ペン回し界に謎の人物が居ました。
それは『ペン回し研究室』掲示板に2005年8月15日に『浪人回し=魯迅回し(発生前史)』と言う題名でスレッドを立てた人物――最初の名である『Ouija』氏です。
一体彼がどのように謎なのか――。それはその書き込んだ内容を一目すれば、おのずと解るかと思います。
以下、5つほど書き込み内容のキャプチャを載せます。
(名前欄は書き込み毎に違っていますが、あまりにも特徴的過ぎる書き込み内容を考えると、同一人物と考えるのが妥当でしょう)
果たして、これらはどう形容すべきなのでしょうか。
一見、無秩序に羅列された言葉の数々ですが、しかし注意深く読んでみるとどうやら無秩序ではなく、ある程度文章の体をなしている物であり、そしてスレッドのタイトルにもある通り、ペン回しのルーツを考察した物のようではあるのですが……。
恐ろしく読み辛い。
まるでわざと読み辛くしているのではないか、と思わせるほどに読み辛い。改行が施されていないのは勿論、一つ一つの文章自体の体はなしていますが、それらを纏める事も無く唯々書き連ねています。少なくともこれらは、誰かに読んで貰いたい、という思いを込めて書かれた物でないことは、間違いないと言っても良いでしょう。
そして内容も……その文章の形と同様に、判断に困る物ばかりです。私の知識が足りないのもあるのでしょうが、しかしそうだとしても、様々な用語や或いは造語らしき物が頻発して、読み取って行く事が非常に難しい物となっているのは、同意して頂けると思います。
興味を引かれそうな内容――で、あり。複数の意味で読み取りづらい内容。それがOuija氏の書き込み内容でした。ただただ、このような内容の物ばかりの書き込みだけでした。
Ouija氏の最後の書き込み――正確に言えば、Ouija氏と思われる人物の最後の書き込み――は2005年10月20日になります。彼はスレッドに書き込んだ他の住民の疑問や質問などにコメントを返す事も無く、そのまま姿を消しました。
謎の人物です。
一体何者であるのか非常に気になる、とにかく〝謎〟と形容したくなる、そんな人物でした。
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