男子校という混沌空間

男子校においでよ

男子校というのは、年々減少傾向にあるというデータがあります。女子大学はあるのに、男子大学はありません。何故でしょうか。そんな意外と皆さんが知らない男子校の真実を、皆さんのお目にかけようと思います。

共学にならないかなぁ……

僕は都内中高一貫の男子校に通っており、現在男子校歴は6年目。休学中で通学していない期間があるので、実際は1年間通っていないのですが、合計7年間在籍する計算になります。男子校生の思考というのは、偏差値の良し悪し関係なく単純明快。思考がほとんど固まっているのです。男子校ルートとでも命名します。6年間男子校に通うことで辿る思考のルートを、ご覧ください。

中学1年生、汚れのない純粋な感情を持ち入学しました。小学校時代に存在した、男子と女子の派閥のようなものも無くなり、「男子校はやっぱり楽でいいや!」という感情になり、大半の生徒は勉強などほとんどせず、遊び惚けています。

2年生になると、一気に状況は変化。性への目覚めが学年全体で急加速。小学校時代の友人に彼女ができたという情報が出回り、男子校へ進学したことへの後悔の念が生まれます。それでも14歳。まだゲームが楽しく、1年生との生活の大差はなくなってきます。

3年生、この学年になって来ると、男子校に入ったことへの後悔は猛烈に大きくなっていき、「この学校も共学にならないかなぁ……」という叶うはずのない淡い期待を持ち始めます。また、公立の中学生が受験のために目の色を変えるとき、僕たちは受験などのプレッシャーは一切受けないので、中だるみが進行します。また、部活は一部を除き中1~高2までなので、この時期から部活が楽しくなります。

ナンパでもするか

高校生になると、青春を謳歌したいという気持ちが心の中で膨れ上がってきます。彼女と制服ディズニーなんていう青春は、俺には巡ってこないのだろうか。そういう思いに苛まれます。同い年の高校生たちは彼女がいて、幸せな高校生活なのに、俺たち男子校生はなんでこうなってしまったんだ。馬鹿です。はい(笑)。「しかし、俺たちにも巧妙はある!文化祭だ!文化祭には女の子が、JKが来る!」ということで、高校生になる頃には、やりすぎなくらい見た目に気を使うようになり、文化祭でJKにナンパする奴が現れます。1年生までは、共学にならないかなぁ。という淡い期待を持ち続けるものの、何故か高2からは、「なんだかんだ男子校でよかったなあ。」という感じます。高2になると部活が最終学年になり、楽しさも増してきますし、友人関係もさらに深くなります。この友人関係の深さが、男子校の特徴です。

オタクですが?

先日、とある友人Mとやり取りをしていたとき、男子校はイケメンが多いイメージがある。と言われました。正直言って学校によるんでしょうが、イケメンかイケメンでないかに関係なく、一つ男子校の特徴として言えることは、オタクが共学の男子生徒より圧倒的に多いということです。

具体的には、アニオタ、アイドルオタクなどなど。まあ、何かに熱中している時点でその分野のオタクではあるのですが、世間一般にイメージされてるオタクの数は、圧倒的に多いでしょう。これは男子校あるあるではないでしょうか。その影響からか、僕はアニオタなのでは全くないのですが、そこら辺の人たちよりは、アニメに何故か詳しくなってしまいました。

女子の皆様へ

女子の皆様に知っていただきたいことがあります。僕は留学などをしているので、女子と話す機会であったり、そのような社会的な交わりが多いのですが、一般的な男子校出身者というのは、女子という生物を未知の生物と捉えており、話すことすら緊張するような人すらいます。

「井の中の蛙大海を知らず。」なのです。しかし、この言葉には続きがあると言われています。「されど、空の深さを知る。」彼らは第一印象では、変な人。などという印象を持たれるかもしれません。しかし、本当はいいやつばかりなのです。ですので、どうか偏見無く接していただきたいと、切に願っております。

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