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[S27 最終896位][レート1863]さようなランターン、また会う日まで。
はじめに
こんにちは、かいせいどうです。
この度ポケモンSV最後の目標である「禁伝環境ランターン入り3桁」を達成しましたので、記録として構築記事を書きました。
自分としてもなかなかおもしろい構築に仕上がったと思っています。
最後までお読みいただければ幸いです。
結果
TN うみはる 最終896位 レート1863
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構築経緯
S27の構築はS19~S21で使用していた構築をベースにしていますので、当時の記憶を思い出しながら経緯をまとめていきます。曖昧な部分があるとは思いますが、ご容赦ください。
S19~S21
まずランターンを採用した。採用理由は愛。
ランターンは数値で広い範囲と戦えるポケモンではないが、ちくでん/ちょすいという特性を生かして、特定のポケモンに有利に戦うことができる。
環境にはこの特性を生かせる相手としてミライドンとカイオーガがいるが、相棒をたくさん選出できた方が楽しいので、環境に多いミライドン対策のちくでんを選択した。
テラスタルは特性と併せてミライドンの電気/ドラゴンタイプの技を無効化できるフェアリータイプとした。
次に禁伝枠の選定を行った。
ランターンという低種族値のポケモンを採用する以上、禁伝枠はTier Sクラスの禁伝を採用するべきだと考えた。
個人的に黒バドレックス、ミライドン、コライドンが火力、素早さともに抜き出ていて強いと思っていたが、最終的に黒バドレックスを採用した。
環境最速で同速勝負が黒バドミラーのみである点と、(いたずらごころを除けば)最速のアンコール使いである点が大きかった。
持ち物はきあいのタスキ以外の持ち物でうまく使える気がしなかったのでタスキとした。
黒バドレックスを使う上で、後攻からとんぼがえり/ボルトチェンジ/クイックターンを打つことで、黒バドレックスをタスキを削られずに着地させることと、黒バドレックスの攻撃で倒せる圏内に入れることが両立でき、強い動きだと考えた。
上記の動きができる物理受け+特殊受け+黒バドレックスという選出が最もバランスが良いと考え、条件に合致するポケモンを探すことにした。
まず特殊受枠+後攻対面操作ができるポケモンとして、S18から使用していて手に馴染んでいたとつげきチョッキ霊獣ランドロスを採用した。
特性いかくとチョッキによる耐久により先発時の出し負けが少なく、かみくだくで黒バドレックスを、くさむすびでガチグマやヘイラッシャを(草テラスすることで水ウーラオスも)対処できる。
Sに下降補正をかけることで、S個体値31でも無振りカイリューの下を取れるため、マルチスケイルを削った状態で黒バドレックスに繋げる点が優秀だった。
物理受枠+後攻対面操作ができるポケモンを構築記事を読みながら探した所、ゴツゴツメットハッサムが多く見られた。
霊獣ランドロスのいかくによりハッサムの物理耐久を補うことができ、タイプ相性でも霊獣ランドロスが苦手なパオジアンや水ウーラオスに対してある程度受け出すことができるため、採用することにした。
以上の 霊獣ランドロス + ハッサム + 黒バドレックス の3体で広い範囲に対してやんわり立ち回れたため、基本選出に据えた。
この基本選出ではサイクルやきあいのタスキの天敵であるステルスロック、まきびし、どくびしが重いように見えるが、ハッサムにきりばらいを採用することで、相手から見えない対策でこれらを解除することができる点が優秀だった。
特に、黒バドレックスが苦手なディンルーに対し、ふきとばしのタイミングでステロを解除した場合、後続のHPが削られないことに加えて、
・黒バドレックスが出てくればふきとばしをアンコール
・霊獣ランドロスが出てくればとんぼがえりで削りながらハッサムに引く
という行動が安定するため、ディンルーに対して非常に安定して戦えた。
また、きりばらいはその他の設置技も解除できるため、エレキ/グラスフィールドを解除してクォークチャージやエレキ/グラスシードを発動させなかったり、リフレクター/ひかりのかべも解除できる点も役立っていた。
さらに、ミライドン軸に対するランターン+ハッサムの選出も相性が良かった。
ランターンとミライドンが対面した場合はランターンにフェアリーテラスを切ることにしていたが、この時ミライドンの動きが、
・テラスタルしない場合、ランターンのフェアリーテラスマジカルシャインが刺さる
・水テラバーストで対処しようとする場合、ランターンの電気技が刺さる
・氷テラバースト、フェアリーテラスマジカルシャインで対処しようとする場合、ハッサムのバレットパンチが刺さる
といったように、2匹での対処が安定していた。
ここまでの4匹で重いホウオウ、イーユイへの対策として、水ウーラオスを採用した。
耐久振りパンチグローブと最速こだわりスカーフを試したところ、イーユイ入りザシアン構築に比較的強く出られるこだわりスカーフ型が使用感が良く、採用することにした。
しかしホウオウへの対策としてはあまり機能しなかった。
ホウオウがテラスした場合のこちらの後続の動きが確立できなかったことや、ゴツメヘイラッシャやゴツメカイリューに引かれてダメージが蓄積してしまうこと、また引かれることを読むか否か、択になってしまう点が難しかった。
6匹目はコライドン軸への対策としてヒードランを採用した。
S上昇手段のあるコライドン+こだいかっせいでSを上昇させるハバタクカミの並びは、2匹から上から殴られるために黒バドレックスで全抜きするのが難しい。コライドン+ハバタクカミ+イーユイなどの並びならなおさらである。
そのため、もらいび+たべのこし+フェアリーテラスで耐久に厚く振ったヒードランを対策とした。
てっぺき+みがわり+ボディプレスでコライドンとイーユイを、みがわりを盾にヘビーボンバーでハバタクカミを、どこか崩せれば黒バドレックスが通しやすくなる。
以上6匹で構築が完成した。
S21時点では最大でレート1800を記録してシーズンが終了した。
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S27
S23~S26までポケモンをやっていなかったため、環境を知るために前述の構築で潜ってみたところ、以下の変化や問題点が感じられた。
①対ミライドンに関して
・ミライドンオオニューラの減少
・先発ミライドンのフェアリーテラスマジカルシャイン
が挙げられる。
ミライドンオオニューラの並びは非常に少なく、
ミライドン + パオカミウーラ + ディンルーランドロスガチグマテツノワダチ炎オーガポン辺りから2匹
のようなミライドンスタン(?)ばかりだった。
また、1ターン目から通りの良いフェアリーテラスマジカルシャインを打ってくるミライドンが増えた。氷テラバーストはほぼ見なかった。
以前からの課題であったのだが、ランターン + ハッサム + 黒バドレックスの選出は、ミライドン + オオニューラ + ディンルーのような展開/ギミック的なミライドンに強い一方、ミライドン + 水ウーラオス + パオジアンのような単純な高火力の押し付けに対しては、ランターン + ハッサムのサイクルが崩されてしまい不利であった。
S27からはそういった並びが増えたことに加えて、フェアリーテラスしたランターンが等倍でダメージを受けてしまう、フェアリーテラスミライドンが増加したことで、序盤は勝つことが難しかった。
そこで改めて考察したところ、ミライドンを除いた5匹(パオカミウーラ地面炎ポン)について、水ウーラオスの通りが良いことに気が付いた。
ミライドンをランターン+ハッサムの2匹で見るのではなく、ランターン単独で倒し切る方向にシフトすることで、ミライドン軸に対する勝率は上げられる、と考えた。
ランターンの唯一性として、特性による電気無効 + バインド ができる、という点があり、それを生かすことにした。
・鋼テラスでドラゴン技/マジカルシャインを半減で受けながら、うずしおでバインド
・ボルトチェンジはちくでんで無効化(とんぼがえり、だっしゅつパックは切った)
・めいそう型や、鋼テラスに等倍で通る水テラバーストについては、かいでんぱで対処
先発がミライドン以外の場合は後からうまく対面させられなかったり、うずしおを外したり、急所の試行回数を稼がれてしまうためC-6りゅうせいぐんが急所に当たって落ちたりと、ギャンブル要素はあったが、それもおもしろかろうと割り切ることにした。実際勝率は改善した。
また、うずしおの副次的な効果として、エレキフィールドのターン消費が挙げられる。
ミライドンを倒すまでに4~5ターン使うことがほとんどだったため、裏の未来パラドックスのクォークチャージの継続ターンを減らせたり、エレキシードの発動を防ぐこともあった。
②対黒バドレックスに関して
・とつげきチョッキ霊獣ランドロスの認知と、それをケアした動き
・こだわりメガネ型、こだわりスカーフ型の増加
が挙げられる。
S18ではほとんど警戒されなかった霊獣ランドロスも、S27開始時点で大きく使用率を伸ばしていた。
それに伴いテラスでダメージを抑えたり、裏の物理受けに引くなど、かみくだくをケアした動きをされることも増えた。
特に、行動保障のないこだわりメガネ型、こだわりスカーフ型はランドロス対面でテラスを切ることが多く、こだわりメガネ型に関してはチョッキランドロスでもアストラルビットを2耐えすることができないため、いきなり数的不利を背負うことが多かった。
そこで、相手の型や動きに依存しない一貫した行動の確立が必要と考えた。
霊獣ランドロスと黒バドレックスの対面に対して再考した所、霊獣ランドロスをノーマルテラスに変更することで立ち回りが安定すると考えた。
対面1ターン目はかみくだくを選択する。
その際テラスを使用したか否かと、アストラルビットのダメージ量から、おおよそ相手の型を推測できる。
他の技を選択されれば、それも型判別の材料となる。
こだわりメガネ型、こだわりスカーフ型はほぼテラスを切ってくる。眼鏡に関してはダメージ量からも判別できるため、ノーマルテラスを切りながらじしん等で削るか、とんぼがえりで後続に繋げばよい。
きあいのタスキ型はほとんどテラスを切ってくることがない。
アストラルビット+サイコショックを耐えるよう調整しているため、かみくだく+とんぼがえりが安定となる。ノーマルテラスは使わない。
耐久振りのオボン型やたべのこし型はテラスするかしないかまちまちであるが、技選択がおにびや、テラスこうそくいどう、わるだくみであることが多い。
これらもかみくだく+とんぼがえりが安定となる。ノーマルテラスは使わない。
物理受け、特にゴツゴツメットカイリューやママンボウに引かれることもあるが、これも見てからとんぼがえりや素引きでよい。
以上から、霊獣ランドロスの一貫した行動が確立できた。
③構築として水が重い、ヒードランの問題点
霊獣ランドロスをノーマルテラスに変更したことで、水ウーラオスとカイオーガ軸が重いという新たな問題ができてしまった。
元々この2匹に対しては霊獣ランドロスで草テラスくさむすびを打つ危ういプレイングをしていたが、それすらできない。
また、コライドン対策のヒードランに関して、グライオンやヘイラッシャに打点がなかったり、みがわりがない状態でハバタクカミ、ウネルミナモに負ける、ということが続いた。
「ヒードランがいることで水ウーラオスやカイオーガの被選出率が上がるのでは?」という疑念もあったため、上記2つの問題を解決できるようなウルトラポケモンを探した。
そして該当したのがばんのうがさオニシズクモであった。
水・虫の耐性により水ウーラオスに強く(?)、ねばねばネット撒きとして先発に置かれやすいため先発水ウーラオスを抑制できる(?)。
また、ねばねばネットによって、黒バドレックスの苦手とするスカーフやこだいかっせいによる上からの攻撃を防ぐことができる。
特性すいほう+フェアリーテラスによりコライドン、イーユイの技を半減で受けることができる(アイアンヘッドは切った)。
ばんのうがさによって両者の晴れ下での炎技の威力上昇を無効化できる。具体的にはこだわりメガネ特化イーユイのオーバーヒート+c-2オーバーヒートを耐えるようになる。
ばんのうがさにはカイオーガの雨下しおふきの威力減衰やかみなりの必中効果の無効化もあるため、こだわりメガネかみなりも耐える耐久の高さと併せて2回以上動けることも多かった。
テラパゴスに対しても強く選出でき、ねばねばネットを踏ませれば、ロックカットされたとしてもS+1で抑えられるため、黒バドレックスが上からアンコールすることができた。
テラスシェルはすべてのタイプを半減する厄介な特性であるが、がむしゃらでダメージ減衰をされず削ることができる点も優秀だった。
ねばねばネットに加えてこわいかお、がむしゃらなどのサポートも豊富で、黒バドレックスを通す上で非常に相性が良かった。
④対ホウオウ
ホウオウ軸にノーマルテラスこだわりハチマキ水ウーラオスでからげんきが強いと聞いたので型を変更した。ほんと強い。何度助けられたかわからない。神。
以上の変更をもって構築が完成した。
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個体紹介
ランターン
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性格:おだやか(D↑A↓)
実数値: 209(68)- * - 78 - 120(188) - 140(252) - 87
テラスタイプ:はがね
特性:ちくでん
持ち物:オボンのみ
技構成: うずしお / かいでんぱ / ほうでん / れいとうビーム ⇔ ねっとう
調整意図:
D:ミライドン受けのために特化
H:たべのこしで運用していた名残で16n+1
C:ミライドンをバインドしている間に倒すため余りすべて
相棒枠にしておもしろポコモン。賭け好きなランターン、ギャンブラン。
この型でミライドンを見るための条件として、
①(できれば先発で)ミライドンと対面すること
②ミライドンが居座ること
③ミライドンがとんぼがえりやだっしゅつパックを持っていないこと
④うずしおを当てること
が必要となる。
加えて鋼テラスタルをランターンに切ることが必須になるため、安定して勝ちたい人にはおすすめしない。
ギャンブルを楽しみたい人向け。おもしろいよ!
ちくでん+バインド技が両立するのはチョンチー、ランターンのみ。
先発に出てきやすいミライドンと対面し、鋼テラスでドラゴン技やマジカルシャインを受けながらうずしおで縛る。
りゅうせいぐんを打たれたら、ねっとうかれいとうビームで押す。
りゅうのはどうを打たれたら、水テラバーストを打たれる可能性があるのでかいでんぱを押す。
マジカルシャインを打たれていたら、かいでんぱを一度挟んで通る技を押す。
持ち物は継続回復のたべのこしよりも、早い段階での急所引きを耐えやすいオボンのみを推したいが、努力値の振り方を深く考察していないので、振り方次第ではたべのこしの方が良くなる可能性はある。
技はうずしお、かいでんぱは確定。
電気技はマヒ3割を狙えるほうでんがおすすめだが、10まんボルトでも良い。
ねっとう、れいとうビームは最後まで悩んだが、ねっとうの場合、テラスしないチョッキミライドンに対しては、早い段階で火傷を引けないとバインドターン内に倒せず引かれてしまう。
引きに合わせて裏にねっとうが通ってやけども狙えるのを良しとするか、急所の試行回数を稼がれるのを嫌うか、好みの問題であると思う。
個人的にはこおり10%を引いたとき笑いが止まらないのでれいとうビームである。
ミライドン軸に対してはすべての試合に選出し、選出率は20%だった。
最終的なミライドンに対する勝率は60%、先発に出てきた場合の勝率は71%だった。
黒バドレックス
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性格:おくびょう(S↑A↓)
実数値:175 - *(個体値0) - 101(4) - 217(252) - 120 - 222(252)
テラスタイプ:ステラ
特性:じんばいったい
持ち物:きあいのタスキ
技構成:アストラルビット / サイコショック / くさむすび / アンコール
調整意図:
CS:火力と速さは高ければ高いほど良いのでぶっぱ
B:すいりゅうれんだの乱数がズレるため余り4
禁伝枠。速さと火力の両立が素晴らしい。
霊獣ランドロスとハッサムの後攻とんぼがえりから安全に着地し、削れた相手を倒して全抜きを狙う。
とんぼがえりが微削りでも倒せるように、リーチを伸ばせるステラテラスを採用している。
ムゲンダイナ、ルギア、ルナアーラなど、積み技と再生技を駆使するポケモンに対し、とんぼがえりで見てから着地、上からアンコールの動きが非常に強かった。
ディンルーに関しては基本選出で対策できたため苦手意識はなかったが、イーユイに関してはどうにもならなかったので、何か対策が必要だったと反省している。
水ウーラオス
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性格:いじっぱり(A↑C↓)
実数値:175 - 198(236) - 133(100) - * - 80 - 139(172)
テラスタイプ:ノーマル
特性:ふかしのこぶし
持ち物:こだわりハチマキ
技構成:すいりゅうれんだ / インファイト / からげんき / とんぼがえり
調整意図:
A:11nかつできるだけ高く
S:スカーフメタモンにコピーされた際に黒バドレックス以下、準速85族(テラパゴス意識)やねばねばネットを踏んだ最速135族以上
B:ようきパオジアンの電気テラバーストを11/16耐え
今日ポケかポケソル見てたらからげんきウーラオスについてしゃべっていたので「そういうのもあるのか」と採用してみた。
元構築を調べていないので努力値振りがこれで良いのかわからない。
元々ホウオウに出す予定だったが、ランターンでミライドンを処理した後の残り2匹がウーラオスの通りが良いことが多く、積極的に選出した。
ねばねばネットとの組み合わせでコライドン軸やテラパゴス軸にも出しやすかった。
ハッサム
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性格:いじっぱり(A↑C↓)
実数値:175(236) - 165 - 152(252) - * - 103(20) - 85
テラスタイプ:ノーマル
特性:テクニシャン
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:バレットパンチ / とんぼがえり / はたきおとす / きりばらい
調整意図:
HB:H16n-1かつ物理耐久最大
D:余り
きりばらいはS18の対戦相手が使ってきておもしろかったので採用したが、普通に強かった。
サイクルとタスキの天敵であるステルスロック、まきびし、どくびしの対策として非常に優秀だった。
ダブルウィングやインファイトが欲しい場面も多かったが、相手から見えない対策という部分がかっこいいので入れ替えることはなかった。
対戦相手のTNは覚えていないが深く感謝している。
基本選出の物理受枠。
霊獣ランドロスのいかくと相性が良く、ゴツメの定数ダメージ+とんぼがえりが黒バドレックスを生かす上で役立った。
苦手な相手として、パンチグローブ水ウーラオスにはゴツメダメが入らず、耐久振り+テラスタルで黒バドレックスの攻撃も耐えられてしまうためほぼ負けていた。
こだわりハチマキ型に対しても、大きく削られてしまうと裏の物理ポケモンを受けられなくなってしまうので苦手意識が強い。
霊獣ランドロス
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性格:なまいき(D↑S↓)
実数値:195(244) - 167(12) - 110 - 125 - 145(252) - 89(個体値6)
テラスタイプ:ノーマル
特性:いかく
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:じしん / かみくだく / くさむすび / とんぼがえり
調整意図:
HD:H奇数かつ特殊耐久最大
A:余り
S18から愛用している、もはや相棒枠。
いかく+とつげきチョッキで出し負けが少なく、先発として非常に安定している。
かみくだくは黒バドレックスに、くさむすびはヘイラッシャやガチグマに打つ。
おくびょう黒バドレックスのアストラルビット+サイコショックを耐えられるようにD特化。
ムゲンダイナ、ルナアーラ、ルギアなど特殊型のポケモンの型を判別する助けをしながら、黒バドレックスのアンコールに導く動きはシーズン中何度も決まった。
元々はS個体値31の個体に下降補正をかけて使用していたが、霊獣ランドロスの使用率の高まりによって、下からとんぼがえりを打つつもりが、上から打ってしまうことが増えたため対策が必要となった。
とはいえSVまでは霊獣ランドロスは全人類S個体値31で使っていただろうし、そのままでもカイリューの下は取れているのだから、わざわざ厳選した人も少なかろうという予想を立て、自分は再厳選した。
剣盾のダイマックスアドベンチャーで苦労して厳選したが、そのかいはあったといえる。
無振り70族の下を取れているため、一度だけではあるが、無振りチオンジェンのやどりぎのたねの下からとんぼがえりが活きたことがある。
オニシズクモ
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性格:しんちょう(D↑C↓)
実数値:175(252) - 90 - 137(196) - * - 176(60) - 62
テラスタイプ:フェアリー
特性:すいほう
持ち物:ばんのうがさ
技構成:アクアブレイク ⇔ テラバースト / がむしゃら / こわいかお / ねばねばネット
調整意図:
HD:D11nかつおくびょうカイオーガのメガネかみなり確定耐え(特化かみなり10/16耐え)
HB:いじっぱりコライドンのスケイルショット5発確定耐え
おもしろポコモン枠。
ばんのうがさによって天候補正を無視できるため、コライドン軸、カイオーガ軸に対して安定してまあまあ動ける。過信は禁物である。
耐久が高いため(後述の耐久例参照)がむしゃらの使用機会も多く、こわいかおも併せて裏の黒バドレックスのサポートとして優秀だった。
テラパゴスに対しても選出し、より勝率を安定させることができた。
ねばねばネットをはじめとして技が豊富で、とびつく、とびかかるなどの確定で相手の能力を下げる技や、特殊相手に強いミラーコート、パワーシェアやなかまづくりといった技もおもしろそうだった。
アクアブレイクとテラバーストは選択だが、コライドン軸に対して先発でハバタクカミと対面した場合はほぼちょうはつされるので、それを読んでアクアブレイクを打ちたい。
イーユイに対しても晴れ下で7割ほど入る。
テラバーストはコライドンを倒し切れるほどの火力は出ないので、がむしゃらで良いと言える。ただし、奇襲は楽しい。
耐久例:
特化コライドン スケイルショット5発 140~170ダメージ 確定耐え
特化ハチマキコライドン 晴れフレアドライブ 61~81ダメージ 確定2耐え
おくびょうメガネカイオーガ かみなり 144~170ダメージ 確定耐え
特化メガネイーユイ オーバーヒート + c-2オーバーヒート 127~153ダメージ 確定耐え
特化ガチグマ ブラッドムーン + ハイパーボイス 153~181ダメージ 約90%耐え
選出パターン
VS黒バド
先発霊獣ランドロス + ハッサム + 黒バドレックス
相手が先発黒バドレックスで、霊獣ランドロスで処理できれば理想的。処理できずとも型の判別は大体できる。先発が黒バド以外ならランドハッサムでくるくるしよう。
黒バドレックス + ディンルー + カイリューみたいな選出をされることが多い。
VSミライドン
先発ランターン + 水ウーラオス + @1 か 先発ランターン + ハッサム + 黒バドレックス
ミライドンを除いた5匹が水ウーラオスの通りが良ければ前者、ミライドンオオニューラなら後者。
ランターンギャンブルチャンス。
先発炎オーガポンを出されると受け出しできず非常に苦しい。
VSコライドン
先発オニシズクモ + 水ウーラオス + 黒バドレックス か 先発霊獣ランドロス + オニシズクモ + 黒バドレックス
パオジアン入りなら前者が確定。
後者は先発でハバタクカミに対面した際に強かったり、相手のコライドンがハチマキだった際に安定してオニシズクモを受け出せたりするが、火力に欠ける。
オニシズクモのねばねばネットとその他サポートで黒バドレックスを通す。
VSムゲンダイナ、ルナアーラ、ルギア
先発霊獣ランドロス + ハッサム + 黒バドレックス
霊獣ランドロスとハッサムで削りながらアンコールチャンスを狙う。
たべのこしをはたきおとすとなおグッド。
大抵ステロやどくびしを絡めようとしてくるので、きりばらいで解除してやろう。
VSザシアン
先発霊獣ランドロス + ハッサム + 黒バドレックス
ランドハッサムでサイクルしながら黒バドレックスの起点を作り全抜きを狙う。
イーユイ入りはあきらめる。
VSホウオウ
先発霊獣ランドロス + 水ウーラオス + 黒バドレックス
ホウオウのせいなるほのおで水ウーラオスを焼いてもらいたい。
キラフロルなど毒を撒いてくるケースも多いので、ハッサムで解除せずからげんきを発動するために利用したい。
VSテラパゴス
先発オニシズクモ + 水ウーラオス + 黒バドレックス
ねばねばネットをテラパゴスに踏ませれば、一度ロックカットされてもS+1なので黒バドレックスのアンコールが間に合う。(最速以外)
がむしゃらやこわいかおでサポートできればなお良い。
VS白バド
先発霊獣ランドロス + ハッサム + 水ウーラオス
ランドハッサムでがんばってトリルを枯らす。
ハッサム白バド対面で「電気テラバ、打ってくれますよね……?」とランドに引かなければならないこともある。
苦しい。
VSカイオーガ
先発オニシズクモ + 黒バドレックス + @1
先発カイオーガの前でねばねばネットともう1ターン動けるかがポイント。一応51%の確率で2回動けるので有利(?)。
かみなりを避けられれば、削りから黒バドレックスのくさむすびで倒せるようになる。
@1は雨の恩恵を受けられる水ウーラオスが多かった。
おわりに
思った以上に長文になってしまいました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
さて、このたび最後の目標として設定していた「禁伝環境ランターン入り3桁」を達成したことで、私のポケモンSVランクバトルは終了となります。
愛するランターンは種族値の低いポケモンですが、役割を絞れば何とか、どうにかこうにか活躍の機会は作れると証明できたと思います。
20%も選出して3桁も取れて、私は満足です。
欲を言えばレート1900、2000とランターンと迎えたかったですが、それはランターン界隈のみなさんにお任せします。
ポケモンSVでは初めてレート2000も達成できましたし、もう思い残すことはありません。
私は金策やらテラピース集めやら落とし物集めやら、ああいう作業系が本当に苦手で……すでに心は次世代、というかCHAMPIONSに期待しています!クッソおもしろそう!
最後になりますが、ここまで記事を読んでくれた方、そしてポケモンSVで対戦したすべての方に。
本当にありがとうございました!