世界の女の子に目を向けて
同じ「女の子」として、目をそらしてはいけない事実がある。
私はある日、「Because I am a girl」という団体の広告を見つけた。そこにはネパールの僅か15歳で結婚し親になった女の子のことが取り上げられていた。驚きと疑問が頭を旋回し、どうしてもこの問題を詳しく知りたいと思い、「女性差別やジェンダー問題」について調査を始めようになった。調査内容の一部を取り上げていこうと思う。
差別の内容としては、15〜19歳で望まない早すぎる結婚をさせられ、18歳未満で妊婦となり親となる少女達がいるということ。身体的暴力を振るわれ、心と体に傷を負う少女達がいるということ。「女の子だから」という理由で学校に行かせてもらえない少女達がいるということ。教育を受けていないゆえに、文字の読み書きができず、被害にあう少女達がいるということ。
これらの差別の根底には国の歴史が深く関わっていると考え、歴史に重点を置いた。
ネパールの女性差別に目を向けて調べ考えた。
<Nepal Girls Trafficking>という言葉を聞いたことがあるだろうか。少女人身売買というものだ。毎年5000〜7000人の10〜18歳のネパールの少女が被害にあう。日本だったら中高生程度の女の子達が騙され、脅迫され、あるいは暴行、誘拐という形でインドに売られる。仲介人が少女を買う相場は1万〜2万5千ルピー(日本円で2〜5千円)程度だ。
彼女達はインドの売春宿で生活を送る。10〜15年間、インドの売春宿で働くが奴隷並みの扱いで暗く狭い部屋に大勢が押し込められ、1日に10〜15人の客を相手にする。
このような売春を目的とした人身売買が根付いたのはラナ一族の影響が大きいと言われている。ラナ一族は1846年に権力を手にし、その後歴代の王を傀儡として操り、1951年までのおよそ50年間、摂関政治を行ってきた。ラナの有権者達はシンドゥ=パルチョークのタランの娘たちを妾(めかけ)として囲っていた。その地域出身のラナの雇いびとたちは、メイドや妾にするための若い娘たちを郷から連れてくることを主人から強要された。このラナ独裁時代が終盤を迎えた後も娘売買の悪弊は残り、1951年国境開放を機に娘たちはインドに売られるようになった。人身売買が組織的に行われている場合、政治家、職員、警察関係者がかかわっているという話もある。
ネパールの人口の85%がヒンドゥー教信者だ。ヒンドゥー教のマヌ法典にこのような文章がある。
「幼い時には父の、若い時には夫の、夫が死んだ時には息子の支配下に入るべし。女は独立を享受してはならない。」
この法典が全面的に女性の自由を否定している。女性は生き方を否定されている。
今回の調査で、ネパールにはこんなに残酷な女性へ差別が歴史的にあるという事に驚いた。国全体が「男女平等」への姿勢を示さなければ、たくさんの人の力がなければ、解決出来るような容易な問題ではない。
女性差別問題をかかえている国はネパールに限ったことではなく、様々な国で問題視されているのは事実だ。
女性を低い身分として考えていた時代があったからこそ、今は女性の自由・生き方を尊重するべきだと思う。
恵まれた「日本」という環境で生まれ、大切に育てられた。当たり前のように教育を受け、当たり前のように友達と遊び、欲しいものはなんでも手に入れられる。こうゆう世界に生きているからこそ、自分達とは違う価値観の中で生活を送っている人達に目を向けるべきだと思う。
「自分でなければ誰が?」「今でなければいつ?」という言葉がある通り、当事者意識を持って行動することが今の先進国には必要だと思う。
「女の子だから」という理由で自由を奪われる少女が1秒でも1人でも世界からいなくなる日が来ることを夢見て。
以上。
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