合氣体操1〜6
◉呼吸について
現状観察する。
息を吸って、保息をしたときに、カラダの外側で緊張がある部分を、そーっと弛めて、息を吐く。
呼吸によって中からのバランスと全体のバランスが変化する。
呼吸がしやすくなる。
呼吸を、観察していると
奥行きがあり、中心にピントが合う。
○スローモーション
一人一人の時間は違う。
社会の時間と、みんなの時間も違う。
リズムやタイミングも違う。
ゆっくり動くというのは、そういった事に気づきが起こる。
過去現在未来
時間を超える。
1.玉々
身体の中【肚】から動きが起きる。
左回転、右回転、内から外、外から内と
呼吸に合わせて動きをしていると、
螺旋状に動きが起きる。
∞のような動きに玉玉が起きる。
動きの流れが途切れない。
動きが起きているから左回転、右回転、内から外、外から内と動かしやすくなる。
始めから動く訳ではなく
色々な動きの体験から生み出される新しい動きや工夫がある。
中心感覚が芽生えてくると、
玉玉の動きが体内で、繊細に蠢く。
全体としてのバランスの中で
中心に統合されていく動きに向かって
それぞれの動きやポイントを確かめる。
不自然なリズムのポイントや硬い部分は、
呼吸と動作で確かめて微調整する。
そしてまた全体のバランスを統合していく。
2.扇子廻し
玉々の動きの後、呼吸とともに、身体の繋がり、体内のリズムと、動きの感覚が少しずつ高まった中で
呼吸で更に軸が少し伸びて来て、
扇子回し。
吸って吸って、首の後ろまで吸って、
そ〜っと弛めていく中で
腕の繋がりが出てきはじめてから、息を吐く。
∞の動きが方向性を変えて舞う。
腕の螺旋の動き、繋がりがより鞭のように動く。
しかし、まだ難しい。肩のチカラを弛めることと、首の伸び方のバランスが難しいけど
呼吸の工夫で、時々カラダが繋がる感覚が湧き出てくる。
とくに、上手く呼吸と繋がると、指先の伸び手の内の感覚、掌の感覚の質が高まる。
3.鳥と亀
小周天の動きのようには、最初から出来ない。
まず、丁寧に手を擦り、動きの方向性や道筋を観察する。
とくに擦るように動かすことによって
呼吸から動きが起きてくる、ゆらぎの動きが体幹部の中からうねってくる。
∞の縦みたいな動き8の字
繋がってくると、軸がしなってくる。
足底から、足首、膝、股関節、鼠蹊部、仙腸関節と繋がりがあると、動きが途切れにくい。
下からの繋がりが弱いと、途切れるし、
中が伸びてこない。引っ張るに変わる。
中の動きが自分のリズムから自然のリズムにあってくると、鳥亀の動きを新しく始めることができてくる。
4.花と蕾
更にカラダ全体が繋がり、中が伸びてきている中で、更に中が伸びる。
目線や、視線、後頭部、ピントが合うと、どんどん中が繋がりをみせて、伸びてくる。
手の寄り方一つでも、全身の伸びに影響する。
前半3つの体操での、気づきの変化によって
花と蕾の体操の中でも、毎回新しい気づきがある。
特に、自分だけが伸びるのではなく、
全体のバランスの中で、自分も伸びている感覚。
5.六方円
花と蕾で伸びた身体の繋がりや、手の伸びを
前方に回転させ、体内の繋がりをより、認識できる。特に中と外の繋がりを確かめれる。
身体の中の動きやリズムと手の動きが一致してくると、繋がりを持ったリズムが産まれてくる。
繋がりがでてくると、あえて、リズムをズラしてみたり、呼吸の隙間で、リズムを変えたりと、繋がりの質や、更に中とのバランスを確かめる。今の自分自身の繋がりや、中の伸びは、どの程度あるのか、
苦手な動きを見つけると、またその苦手な課題に向かって工夫する。
そして全体のバランスを確かめる。
6.すれ違い
左手は12時 右手は6時
左手は9時 右手は3時
左手は6時 右手は12時
次に
左手は6時 右手は12時
左手は9時 右手は3時
左手は12時 右手は6時
時計盤の感覚が、どんどん明確になると
中心が産まれてくる。
身体の繋がりと共に、中心から軸が伸びてくる。
空間と身体のバランス
全体から中心軸が伸びてくる。
時計盤の中心が、どんどん動きだし、明確になると
仙腸関節とのピントの合い方の感覚が変化する。
中心軸を動かすことによって、身体が動いてくる。
足の幅や手の幅、身体全体の幅によって
すれ違うバランスは、変化する。
とくに、中心軸が変化する。
足でも時計盤をしてみる。
中心がでてくると、歩法のような動きやリズムが生まれる。
軸がどんどん伸びる。
そして伸びれば、伸びるほど、細くなる。
しかし、繋がりは濃い。。
中に強烈に合氣がかかった時に感覚が近い。