深夜の爆食でも食事を楽しむ余裕はある
ビッグボーイを知っているだろうか?国道沿いにあるハンバーグレストランだ。看板メニューの「大俵ハンバーグ」は粗挽きの国産牛が100%使用されており、食べ応えも申し分ない。あと、提供されたときは中がレアになっており、卓上コンロを使って自分の好みの焼き加減にできるのが嬉しい。
しかし、ビッグボーイの本質は「サラダバー」である。
冷製パスタはいつ行っても美味しい。
コーヒーゼリーには苦みがあり、横にかけ放題の生クリームが置いてある。
そして、パイナップルが常軌を逸した甘さを誇っている。
特にパイナップルは皮つきなのに1年中いつ行っても甘い。あれだけ旬という概念がない。シロップ漬けされた甘さではなく、果実的な甘みなのだ。それだけでもビッグボーイに行く価値がある。
ある日、26時ころにビッグボーイを訪れたときに「チーズベーコン大俵ハンバーグ」を頼んだ。今振り返っても恐ろしい食生活だが、その日はそういう気分だったのだ。
深夜の爆食中ではあったが、理性がなくなっていたわけではない。
ハンバーグについていたベーコンをナイフで細かく刻み、卓上コンロでカリカリにした。それをサラダバーのポテサラに混ぜ込むことで「ジャーマン風のポテサラ」に変貌させたのだ。ベーコンはチーズを纏っており、中毒性と幸福度を一気に跳ね上げた。
本能的にご飯を求めるだけの獣にこんなことはできるだろうか?
これは理性の下行動する人間の営みである。