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「信頼できない語り手」としてのクラウド・ストライフ

FF7のストーリーをミッドガル脱出まで、以下AIで作った文章から説明する。

クラウドは、元ソルジャー(神羅カンパニーのエリート兵士)でありながら、バレット率いる反神羅組織「アバランチ」に雇われ、魔晄炉爆破ミッションに参加する。作戦後、逃走中に花売りのエアリスと出会うが、その場では別れた。

その後、アバランチの拠点である7番街スラムの「セブンスヘブン」で幼馴染のティファと再会し、クラウドはアバランチへの協力を決心。次なる作戦途中、死闘の最中でクラウドはミッドガルから転落し、スラムの外れの教会に落ちる。そこで再び花売りのエアリスと再会したのだった。

ChatGPT

神羅がアバランチのメンバーを追い詰ていく。<約束の地>に入るための鍵を握る「古代種」として神羅に狙われているエアリスも捕らえられると、クラウドたちは彼女を救うため神羅ビルに潜入。神羅幹部や兵器と戦い、仲間と共にバイクでミッドガルからの脱出に成功した。

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ネタバレすると…
















クラウドはソルジャーではなく、神羅兵の中でも落ちこぼれだったが、ソルジャーのザックスと、戦争の英雄・セフィロスと共に故郷の村での作戦に同行。そこで自らの出生の真実を知り、発狂したセフィロスに村を焼かれて、混乱の中意識を失う。

その5年後。爆破ミッションに参加するまでのクラウドの記憶は曖昧で靄がかかっている。故郷の村での事件を共有しているティファとは話が行き違い、時に衝突も起こす。そして話が肝心なところになると何度でも都合よく謎の頭痛を起こし、すべてをウヤムヤにする。

◾️RPG界に突如現れた「信頼できない語り手」の主人公(イケメン)

クラウドは、王道RPGの主人公としては異例なことに、出始めから精神状態がぐらついている。それを根っからのクールな性格で隠そうとすることで、さらにワカラナイ感じになる。クラウドが語る話は過去の多くを共有するティファとすれ違い、ちょいちょい修正を受けようとするが、ティファが豹変したクラウドにヒきすぎて深く突っ込んでいけないせいで、さらに霧が濃くなっていく。

ミステリアス

現在進行形で時を同じく行動するちゃんとした大人代表バレット35歳や、喋る犬や、祈り子エアリスの認識とも、クラウドはすれ違い続ける。そんな半狂人が主人公でテロから始まる話なんてまあまあ攻めてる。

実はクラウドの半狂人状態は、この荒廃したSF世界の科学的論理の中ではわりとすんなり説明されてしまうので、モノホンってワケではない。

◾️エアリスの死は製作側の演出

FF7のストーリー展開で何が決定的かと言えばエアリスの死に他ならない。完全な断絶。エアリスの死の詳細をChatGPTに聞くとこんな答えが返ってくる。

エアリスが『ファイナルファンタジーVII』で殺された理由は、物語の展開上、重要な意味を持っています。

まず、エアリスは「古代種」という特別な存在であり、世界を救うための「ホーリー」を発動させる役割を持っていました。そんな唯一の存在の死によって、物語は主人公クラウドたちが最終的に星を救うために奮闘する方向に向かいます。

また、クリエイター側の意図として、エアリスの死は「予測できないことが起こるリアルな世界観」を強調したかったとされています。

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…なんですとー?!

ちなみに、少し付け加えて言うとエアリスはセフィロスに殺される前にホーリーの詠唱に成功していることから、すでにこの時点でセフィロスの世界滅亡魔法メテオは阻止されている。よってクラウドたちは本当はエアリスが死んだ後は別にフラフラしてたってよかったのだが、まあメテオが降ってこなくて「アレ?いけた?」ってなってもセフィロスという凶悪な存在は残るのでやっぱり戦うしかない…。

メテオは防げてもコイツが残る

で、何より驚くべきはエアリスの死が「予測できないことが起きる世界観を強調するための演出」ということだ。エアリスの死は原作当時には本当に予測できなかった(でもどっか魅力のないヒロインだとは思っていたが)。ステータスを上げるドーピング類もエアリスに普通に使っていたのが、すべてオジャン。

そんな苦い原作記憶を持つ私なんかはブルって、この度の忘らるる都の決勝でも、セーブポイントで、「エアリス死ぬし、マテリア外した方がいいよな…」と例によってあなたと同様に迷った者である。

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