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Apple Watch Series10の良さを語りたい


なぜ購入したのか?

 毎年9月中旬になるとApple EventでiPhoneとApple Watchの新製品発表会がある。ここ数年はiPhoneの進化はカメラと幾分かのチップの進化程度にとどまっていると個人的には感じている。今年はiPhoneの進化よりもApple Watch Series10の進化が目覚ましいと感じた。買い替えに至った経緯としては、Apple Watch Series4のOSサポートの終了がある。使用期間としては、おおよそ4年程度であるためバッテリーの劣化により購入当初よりは連続使用時間が短くなっていて夕方まで使うと20~30%というように心許ないと感じていた。また高速充電・常時表示に非対応といった点について特に不満を感じていた。
 
 Series10の購入の決め手となったのが、秒針表示・高速充電への対応・本体サイズの薄型化といった3点である。実際に使ってみてこの3点が気に入ったのでこれまで使用していたSeries4と比べて気づいた点について紹介していきたい。


秒針表示について(常時表示機能の向上、OLEDディスプレイの視野角の見やすさ)

 Series4は、常時表示がなく時間を確認したい時には、時計を見える位置まで腕を持ち上げる必要があった。しかし、常時表示があることで「腕を動かす」という動作がなくなり時間の確認がしやすくなったと感じている。

 またSeries10と比較した際の数字SeriesとUltraとの大きな違いとしては、OLEDディスプレイの視野角の向上(斜めなどいった角度からの視認性が良い)がある。Series4は最大輝度が1000ニトであり直射日光下で時間確認をすることは少なかったが、2000ニトの輝度があるとそのような条件下でも確認がしやすいと感じる場面が多々あった。もう1つの点としては、秒針が動くことである。今回の乗り換えでは常時表示と秒針も加わり進化点が多く感じるのも必然的ではないかと感じている。あまりフォーカスされることはないかもしれないが、最小輝度が1ニトとなったことから暗い場所での使用時でも視認性が良くなった。地味な進化であるが使い勝手は向上する機能であると思われる。

 一方で、すべての文字盤が秒針表示に対応しているわけではなく、秒針表示に対応しているのは、新文字盤である リフレクションフラックスである。個人的に愛用している文字盤としては、カリフォルニアとタイポグラフィである。この文字盤には、秒針表示に対応していないので次回のアップデートでは対応して欲しいと感じる部分である。さりげないかもしれないが、そのような細かい部分が使用していてモチベーションの向上につながることがあるため改善を望む。


高速充電に対応したこと

 高速充電はSeries7以降のモデルから搭載された機能であり、これが意外にも役立っていると感じる場面が多々ある。基本的に寝る時も時計を装着して睡眠トラッキングをとっているため、隙間時間を見計らって充電する習慣をつけることで効率よく使うことができた。またapple公式では、約8分の充電で睡眠のトラッキングを計測できることも発表中に強調していた部分でもあった。Apple Watch自体がバッテリーのサイクル管理をしているため、一定の規則正しいサイクルで運用していけば、丸一日使用していてもそこまで生活に支障はない。

 また、Series7~9・Ultraは高速充電が0~80%で45分かかるが、Series10は30分で終わることから、さらにスマートウォッチとしてのデメリットである充電問題にそこまで悩む必要がなくなった。

 充電サイクルの習慣化をすれば、Appleの公称値である0〜80%を30分以内で充電することができる。実際に計測してみると20分程度で完了している時もあった。


本体サイズの薄型化

 Series10からは、本体サイズが10%薄型化されており、以前よりも腕につける際の不快感が少なくなったと感じている。時計を装着する部分の骨(尺骨茎状突起)が出ているため以前のSeries4では装着していて不快感があったが、今回のSerieeからはそのような部分にも悩むことが少なくなった。

 また睡眠時のトラッキングにも使用しているため、薄くなることで睡眠時の装着によるストレスも軽減され、つけていてもそこまで違和感がないので本格的に睡眠トラッキングを始めたい人にはオススメのSeriesである。


その他気になる点(4つ)

ジェットブラックと画面の傷つきやすさ

 Series4の時はスペースグレーを選択したが、4年程度も使用していると色に飽きてきて、毎年発表されるApple Watchの本体カラーを確認しているが、今回はアルミで光沢感のあるジェットブラックという異様なカラー展開ではあるが、またiPhone7の時にも同じジェットブラックというカラーが存在したが、その時の加工は7段階の仕上げとはいうものの、傷がつきやすいと言われていたことは記憶に新しいかもしれない。しかし、Apple Watchでは30段階の酸化被膜処理によるものかは定かではない。ジェットブラックの傷のつきやすさについては後日また記事を書きたいと思う。


Apple Watch単体でのメディア再生について

 Series10からは、Apple Musicなどでメディアの単体の再生が可能になり、iPhoneが手元にないが、音楽が聴きたいという時には便利な機能ではないかと感じる。どのような場面で使い道があるかを模索中である。次回以降のnote でどのような場面で使用したら良いのか考えていきたい。


S10 SIPの賢さ

 Series4を使っていて、日々のアプリの立ち上げや動作がもたつくが、Series10にしてからはそのような問題は全くといっていいほどない。またSeries9のS9 SIPからは、ダブルタップとApple Watch上でSiriが単体で使えることから、S10 SIPは順当に進化していると感じている。


ウェイポイントバックトレースの正確さ

 今回の機能を実際に山に行く用事があったので使用してみて、GPSの精度の優秀さに驚いた。また帰りの際にも利用してみたが、道を外れた際などに軌道を修正できることから、非常によい機能であると感じた。

 一方でバッテリーの減りが悩ましい問題であり、朝の時点で89%のバッテリー残量で持ち出しをしたのだが(100%にして使用すれば日帰り程度であれば問題はないかもしれない)、実際にGPS使用時は約3時間程度で20%程度の減りであったため省電力モードでの運用に切り替えて使用していた。そのためGPSを高頻度で利用したり、アクティブに利用したい人はUltraシリーズを選択した方が満足度は高いかもしれない。

 なかなかSeries10での使用レビューを見る中で、ウェイポイントバックトレースについて説明をしているレビューはあまり見ないので参考になるかはわからないが、また使用した際にはレビューしていきたいと考えている。


余談

 今回Series10を購入した中で、YouTubeなどでも紹介されていたようにOLEDディスプレイの視野角が向上したものの、表示領域がSeries9よりも狭くなっていることは比較すればわかりやすい。個人的には、斜めから時計を見ることは多いため恩恵を受けている。しかし、Series7の発表会時に輪郭という文字盤でインパクトがあったイメージがあるが、この文字盤をSeries10で表示すると画面いっぱいに表示することができるが、縁が気になってしまう。秒針表示の際にも述べたが、お気に入りの文字盤であるカリフォルニアやタイポグラフィなどの文字盤も秒針表示に対応していないのは今後のアップデートで修正してほしい部分であるとも言える。

 さらにジェットブラックというカラー特有の傷のつきやすさについてであるが、YouTube上のいくつかの動画ではケースを装着していたが、個人的にはオススメはしない。iPhoneでもよくある裸使用についての論争であるが、ケースを装着しないほうがApple製品の特徴でもあるデザイン的にも洗練されたミニマル感を味わうことができる。

 Series10の42mmという小ぶりなサイズ感はファッション的にもさりげない印象を与えるが、Ultraのサイズ感も使用したレビューなどを閲覧してまたSeries10とはまた違った体験ができることに羨ましさを感じてしまう。次回以降は数字SeriesではなくUltraでしか得られない感動を味わいたい。


まとめ

 今回は、Apple Watch Series10を購入してみてSeries4からの乗り換えは大きな進化を感じた。購入してから2ヶ月以上経過しているがそれでもなお不満な部分はほぼないと言える。現在Series3〜6を使用している方には購入をオススメできるが、Series7~9からの買い替えはそこまで大きな進化は感じないかもしれない。Series10に対応した文字盤もディスプレイを活かしたものであり、秒針が表示されることにも満足している。傷のつきやすさや新たな発見があればまた記事にしていく予定である。長々と書いてしまったが、購入の参考になれば幸いである。


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